星宮りんごとは、『アイカツ!』の登場人物である。
CV:能登麻美子/歌:えいみ(成瀬瑛美)
主人公の星宮いちごの母で弁当屋の「なんでも弁当」を営む心優しき女性。夫の太一との間にいちごとらいちの一女一男を儲けた。2人も産んでいるにもかかわらず、若々しくかわいい容姿は少女向けアニメではお馴染みか。
いつも笑顔にあふれ、優しい理想的なお母さんだが、やや天然なところもあったりする。教育は放任的ではあるものの、子供たちの悩みはしっかり聞いてあげている。
いちごももともとはこのまま母と共に弁当屋をやろうと思っていたのだが、親友の霧矢あおいに誘われてトップアイドルの神崎美月のライブを見に行ったことで新たな夢、アイドルになるという夢ができはじめる。そしてあおいからアイドル養成学校スターライト学園への編入試験の誘いが来て悩むいちごの姿を見て、りんごは言葉をかける。
このりんごからの一言、そして背中を押してもらったことでいちごは決心をし、編入試験を受け合格、母からお守りとして託されたしゃもじを手に学園に向かうことになる。ここからアイドル・星宮いちごの伝説が幕を開ける―。
ここからは『アイカツ!』アニメ第1期の核心について触れられています。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
いちごがらいちと共に母の日に感謝の意を込めてりんごの代わりに家事を担った時のこと。一瞬顔を曇らせたいちごを見て悩みがあると察し聞いてみると、次回のオーディションの課題曲が伝説のアイドル・マスカレードの代表曲「Wake up my music」だとのこと。
「懐かしい曲ね、よく歌ったわ」と語るりんごは、いちごと共に公園に向かい、家族でよく訪れいちごがアイドルのまねごとをしたステージにやってきた。そして昔の思い出を語る。
昔のりんごは歌うのが大好きな女の子だった。いちご同様公園のステージでアイドルのまねごとをして歌ったりもしていた。後に成長した時、ある冬の日の公会堂で歌っていた時に出会ったのが、雪が降っているにもかかわらずりんごの歌を聴いて拍手していた少年、後の夫となる太一だった。りんごはそんなことを思い出しながらいちごと一緒にかの歌を歌うのだった。
マスカレード。仮面でその顔を隠した少女、ヒメとミヤの2人で構成された伝説のアイドルユニット。彼女たちの主演作であるドラマ『おしゃれ快盗☆スワロウテイル』、そして代表曲である「Wake up my music」の大ヒットによって一躍トップアイドルとなった。彼女たちの姿を見て憧れた少女たちも多く、神崎美月もその1人である。だがマスカレードは人気絶頂のまま突如として引退する。
ヒメは誰あろう、スターライト学園の学園長、光石織姫その人である。大企業の令嬢である彼女はどうしてもアイドルという夢を諦めきれず、オーディションの際には仮面を着けて素顔を隠していた。その時に出会った少女と友達となり、2人とも合格の末ユニットを組む。引退後は後進を育てるためスターライト学園を興す事になる。一方ミヤは完全に表舞台から姿を消しており、仮面を着けていた時は完全に正体を秘匿していたため、様々な資料においても正体や引退後の状況が全く分からない状態だった。
そんなある日のこと。スターライトクイーンカップの開幕日、オープニングステージに立とうとした美月は過密スケジュールがたたり過労で倒れてしまう。薄れる意識の中、美月のぼんやりとした視界には仮面を着けた2人の女性。美月を休ませ彼女の代わりにステージに立つ彼女たちこそ……
「久しぶりな上にレッスンも無し」
「大丈夫、やれるって思えてるよ。いつも私が立ってた、ヒメの左側にいるだけで」
まさかの伝説のアイドルの電撃的復活だった。そして昔と変わらないステージパフォーマンスで観客を魅了する。これにはいちごたちも感激するのだった。ステージ終了後、ヒメこと織姫から「ミヤが呼んでる」と楽屋に行くよう促されるいちご。楽屋でミヤに挨拶すると、ミヤは仮面を外しながらこう言った。
誰あろう母の姿だった。まさかの正体にいちごはなかなか事態を把握できず。対面したあおいと蘭も伝説のアイドルの姿に感激することしきり。そして星宮家に戻ったりんごはいちご、そしてやはり知って驚愕することになったらいちに、これまでの経緯を語る。
りんごはアイドルになろうとオーディションを受けていた。そんなあるオーディションで出会ったのが仮面を着けた少女、織姫だった。2人は前述したとおり友達となり、そしていくつかオーディションを受けるなかで揃って合格する。そうした中織姫はりんごに「一緒にユニットを組んでアイドルやろう」と持ちかける。りんごはそれを快諾、共に仮面で顔を隠し、互いに姓名からとったヒメとミヤと名乗ってマスカレードとしてデビューしたのだった。
りんごが引退した理由、それは「ただ何となく、昔から本当にやりたいことをちゃんとやりたくなったから」というもの。そう、それは今生業としているお弁当屋さんである。そして織姫と真剣に話しあった結果、互いに納得し、共に仮面を外し芸能界から去る決断をしたのである。
りんごと織姫には遺恨は無いものの、解散以後はあえて会わないようにしていた。最も場面場面で邂逅するシーンはあったりするが。再結成後は時折会うようにはなっている。
こうした経緯もあり、当時からミヤの正体がりんごであることは織姫の他にマスカレードの振付師だったジョニー別府やマスカレードのドレスを手がけたデザイナーの天羽あすかぐらい(もしかすると織姫を「ヒメちゃん」と呼んでいる太一も?)で、再結成後で知ったのもいちご、らいち、あおい、蘭、美月の5人のみに留まっている。
ミヤ=りんごの歌唱担当は冒頭に書いたとおり「えいみ」ことでんぱ組.incの成瀬瑛美。ヒメ=織姫もでんぱ組.incのリーダーである「りさ」こと相沢梨紗が務めている。『アイカツ!』『アイカツスターズ!』では歌を秋葉原ディアステージ所属者が担当しているのだが、いちご以降の世代と区別するためか、マスカレードの2人については既にデビューし活躍するようになっていたでんぱ組.incの2人が起用されている。
後に『アイカツオンパレード!ドリームストーリー』でメインをはることになった音城ノエルに新たに歌唱担当が付けられることになったのだが、これがでんぱ組.incからは3人目の起用となる「あやね」こと藤咲彩音となった。
で、ミヤの歌声。初回に聞いた人が驚くのはやはりその歌声。声質が演技担当の能登のそれにあまりにも寄せており、全く違和感ないどころか「能登さんがそのまま歌ってるの!?」と勘違いして驚く人も少なくない。さらにその歌声の主がえいみこと成瀬である事を知ると「でんぱ組のえいたそなの!?」と二重に驚く事になる。成瀬は普段はポジティブでハイテンションな声と性格なので余計にそのギャップに面食らうこととなった。
ついでの話だが、成瀬は後年『スター☆トゥインクルプリキュア』の主人公星奈ひかる(キュアスター)役に抜擢されることになる。これにはアニメファンもアイドルファンも驚く事になるが、アニメファンの中でもプリキュア側のファンが驚いただけで無く、成瀬の名前を聞いてミヤの歌声を思い出したアイカツ側のファンもいたりする。
さらに言えばりんごを演じる能登も『プリキュアオールスターズNewStage』の映画オリジナルプリキュア・坂上あゆみ(キュアエコー)役だったため、りんごは「アイカツ!側で演技担当と歌唱担当がいずれもプリキュア声優となったキャラクター」という希有な事例となった。
(演技と歌唱を共に担当する『アイカツフレンズ!』以降では蝶乃舞花役の美山加恋が『キラキラ☆プリキュアアラモード』宇佐美いちか(キュアホイップ)役を経てからの起用だったりするが)
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最終更新:2024/04/25(木) 13:00
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