燕石博物誌

燕石博物誌 ～ Dr.Latency's Freak Report.とは、上海アリス幻樂団製作の同人音楽CDである。

概要

――限りなく小さいあの世には妖怪が棲んでいた
そんな書き出しで始まる同人誌を二人が作る

上海アリス幻樂団が奏でる、不思議と癖になる音樂集第八弾

オリジナルCDシリーズ「ZUN's Music Collection」Vol.8。2016年5月8日開催の博麗神社例大祭13にて頒布。委託販売は同年5月27日から。
出演するのはおなじみ秘封倶楽部の二人。ジャケットには片膝を抱えて椅子に座るメリーと、一冊の本を胸に抱いて傍らに立つ蓮子が描かれている。

ブックレットにて語られる今回の彼女らの活動はなんと同人誌制作。言い出しっぺはメリーであり、二人の本を作りたいと提案してきたのが切っ掛け。尤もメリー自身は遅筆のようで、作中ではメリーの話を蓮子が聞き取り、書き起こすという体で進行している。
内容は、これまでに秘封倶楽部が視てきた様々な物、景色、現象、妖怪――世界について記した体験記。二人の屈託の無い会話と共に、『この世』と『あの世』の隔たりとは何であるか、その境を踏み越えるとはどういう事であるのかが明らかにされる。

_{「――異物が混入したら、排除しないと」}

余談ではあるが、タイトルにある『燕石』という言葉が指し示す事物は二つある。
一つは燕山（中国河北省にある山）から出る石のこと。これは玉（ギョク。宝石）に似ているが玉ではない石であり、転じて紛い物、本物に似ているだけの偽物を意味する言葉である。また故事から、価値の無い代物を宝物としてひけらかすこと、才能の無い者が驕ること、といった意もある。
もう一つは燕の巣に入っている石のこと。中国やヨーロッパにおいては幸運・安産のお守りとして伝えられており、日本では竹取物語における『燕の子安貝』がコレではないかという説がある。

また、『博物誌』とは自然界の事象を学問的にまとめた書物のことを意味するが、それとは別に古代ローマの大プリニウスことガイウス・プリニウス・セクンドゥスが著した百科辞典を指す場合もある（他にも同名の作品はあるが割愛）。これは動植物や天文について記した学術書なのだが、中にはマンティコアやフェニックスといった空想上の怪物や幻獣についての記述も含まれている。

リリースから2年後の2018年10月14日にGooglePlayMusic及びiTunesで配信が開始された。

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収録曲

1. 他愛も無い二人の博物誌 （オリジナル）
2. 凍り付いた永遠の都 （東方紺珠伝より）
3. Dr.レイテンシーの眠れなくなる瞳 （オリジナル）
4. 九月のパンプキン （東方紺珠伝より）
5. 須臾はプランクを超えて （オリジナル）
6. シュレディンガーの化猫 （オリジナル）
7. 空中に沈む輝針城 （東方輝針城より）
8. 禁忌の膜壁 （オリジナル）
9. 故郷の星が映る海 （東方紺珠伝より）
10. ピュアヒューリーズ　～ 心の在処 （東方紺珠伝より）
11. 永遠の三日天下 （弾幕アマノジャクより）

関連動画

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関連静画

関連コミュニティ

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関連項目

• 上海アリス幻樂団
• 上海アリス幻樂団の音楽一覧
• ZUN
• 秘封倶楽部
• ZUN’s Music Collection

ZUN's Music Collection
整数ナンバー	蓬莱人形 - 蓮台野夜行 - 夢違科学世紀 - 卯酉東海道 - 大空魔術 鳥船遺跡 - 伊弉諾物質 - 燕石博物誌 - 旧約酒場 ‐ 七夕坂夢幻能
小数ナンバー	未知の花 魅知の旅 - 虹色のセプテントリオン