「あなたの意図は、ここで切れます」
紫木一姫とは、西尾維新原作のライトノベル「戯言シリーズ」の登場人物である。初登場はシリーズ第3作『クビツリハイスクール』。
17歳。澄百合学園に通う高校二年生。 天真爛漫な《戯言使いの弟子》
表向きは名門お嬢様学校で通っているものの、実態は神理楽と四神一鏡がバックに付いた傭兵養成機関である澄百合学園に嫌気が差し、恩人であった哀川潤に学園から助け出してほしいと依頼する。
『クビツリハイスクール』ではこの依頼が発端となって、戯言遣いは女装して哀川潤と共に澄百合学園に趣く事になった。
12歳の頃の写真とほぼ変わっていない矮躯(体重は30Kgもない)と幼い顔立ちをしており、大きな黄色いリボンがトレードマーク。
性格は底抜けに明るく、陽気で、無邪気だが、他人を思いやる健気さも持ち合わせている。
前頭葉の言語野に後天的な障害があり、その為諺や慣用句、熟語などを間違って使ってしまう事が多い。
鈍そうな見た目に反して手先が非常に器用である。
愛称は「姫ちゃん」。戯言遣いのことは何故が「師匠」と呼ぶ。
いーちゃんと一姫が最初に出会ったのは私立澄百合学園でのこと。助け出す者と助け出される者としての出会いだった。自分を「師匠」と呼んで慕ってくる少女に、いーちゃんは玖渚友の影を見る。
※以下ネタバレを含む
澄百合学園の教師だった《病蜘蛛(ジグザグ)》こと市井遊馬を師に持つ糸を操る曲絃師で、《危険信号(シグナル・イエロー)》の二つ名を持つ狂戦士。
もう一つの大きな特徴は「人格を自由に形成することができる」という能力で、接する相手によって人格を作り替える事が出来る。いーちゃんに見せた天真爛漫な振る舞いは玖渚友を模倣した結果であった。
教師・警備員・生徒たちを皆殺しにし、ほぼ一人で学園を壊滅させたが、その企みが哀川潤に露見し最終的に戦闘となり敗北する。
その際、哀川潤が使用したスタンガンの影響で人体の彼方此方に障害が発生し、記憶までも一部消失してしまった。
その後は、戯言遣いが住む骨董アパートの一階に住む事になり、普通の女子高生としての生活を送る事になった。成績の方は壊滅的に悪く、全教科赤点を取るというミラクルをかまし、家庭教師を務めている戯言遣いも難儀している様子。
いーちゃんの事を「師匠」と呼んでいたのは、《誰にでも似ている》いーちゃんに師匠であった市井遊馬を投影しての事だった。
一姫が骨董アパートの住人となってからの日々は、のちにいーちゃんが思い出して「幸せだった」と口にすすほどである。時に奔放に、時に快活に、一姫はいーちゃんを翻弄するのである。
ほんの少し、他人と生まれが違った故に、まったく違う生き方を余儀なくされた紫木一姫。いーちゃんとの生活は彼女にとっても幸せだったに違いないのである。
純粋な戦闘能力に掛けては戯言シリーズ中白眉であり、作者の西尾維新によると哀川潤や想影真心すらまともに戦ったら勝てないとの事。ただし、体躯が12歳の頃のまま成長する間もなく酷使されたようなので、戦闘スタイルの幅はあまり広くない。
また、それぞれの相手に対してそれぞれ向けのキャラクターを演じているが、演技が行き過ぎて、実は本人にもどれが素の人格なのか分からなくなってしまっているという。
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最終更新:2024/04/18(木) 08:00
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