哀川潤(あいかわ じゅん)とは、西尾維新のライトノベルシリーズ「戯言シリーズ」、「人間シリーズ」の登場人物である。
自称「人類最強の請負人」。他にも数多くの異名、二つ名を所持しているが、自称することは少ない。推定年齢は二十代半ばから後半であり、女性である。
身長は高く、また百人が百人とも認める極上のプロポーションの持ち主。しかし「吊り目」「三白眼」と評されるほどの異常なまでの目付きの悪さが色々と台無しにしている。
常にシニカルな笑顔を浮かべており、その裏がありそうな表情は見る人間を不安にさせる。どこか斜に構えた口調もその印象を一層後押ししているようだ。
身体能力・戦闘能力は同シリーズ中では(彼女の後継者である)想影真心に次ぐハイマックス級であり、更に「一度戦った相手には決して負けない」という主人公特性も併せ持つことから、「最強」の二文字に恥じない人物と言える。
また、西東天が哀川潤を作って失敗したのを受け、MS-2の研究者が完成させたのが《想影真心》である。想影真心が《新型》ならば哀川潤は《旧型》、共に《人類の最終形》をめざして作られた親子のような存在なのである。
さらに哀川潤の得意技のひとつに声帯模写がある。並の人間がやるもとはレベルが段違いで、その技術は音声認識の機械でさえ誤魔化してしまうほどである。しかし実際には、重大な場面で使われることはすくなく、主にいーちゃんをからかうために使っている。
具体的な作品中での彼女の身体的な頑健さに関しては、
更には、たとえ100歳になっても250㎏のバーベルを背負って目を瞑ったまま助走なしで10mくらい飛べると豪語したほどである。
特徴めいた戦闘技術を披露してみせることはほぼ皆無であり、常に力押し、かつ「自分の力に制約をかけ」「相手の土俵で」戦うことをよしとする傾向がある。
赤神イリアは哀川潤のことを「推理小説における名探偵、怪獣映画における(怪獣)ってイメージかしら」と述べている。
豪放磊落、自由奔放、直情径行かつ熱血。中途半端を嫌い、王道、ベタベタな展開を好む。
他人からは「アンチ癒し系、リバース和み系」と揶揄されることもしばしばなほど、トラブルと人をからかうのが大好き。
しかし人を見下したり馬鹿にすることはなく、むしろ「過大評価に過ぎる」といわれるほど相手を買ってかかり、周りを更に困惑させている。
赤色を何より好む。髪色・瞳の色は共に真紅であり、仕事着はワインレッドのスーツ。赤以外のものを身につけると通常の3分の1まで能力が落ちる。
とにかく身内に甘い。めちゃくちゃ心は広いけれど気は短い。威風堂々。豪放磊落。いーちゃんをからかうのが愛情表現。お人よし。漫画大好き。最強故に万能すぎて、ともすればつまらなくなりそうな人生を請負人でいることで楽しくしているもよう。
「請負人」は生活手段であり、また彼女の属性でもある。
金の折り合いさえつけば、犬の散歩から賢者の石の発見まで何でもやってのける。…が、彼女が関わることで「敵を全滅させるものの味方にも少なくない損害を被る」「相手が彼女であることを知るやいなや、仕事の対象が戦略的撤退を開始する」という事情もあり、本来の意味での仕事の成功率は高くない模様。また、バトルの戦績の方も決して無敗というわけではない。
コスプレ、モノマネも得意であり、セーラー服、ナース服などを着込んでみたり、ゴスロリの刑に処されたこともある。
得意技は錠開け、声帯模写、読心術。
漫画雑誌の感想ブログを開設しているが、全てベタ褒めのゆるーい内容。 推理小説が嫌い。(!)
苗字で呼ばれることを嫌い、近しいものには下の名前で呼ぶことを半ば強制している。
親にあたる人物からの評価は「未完成」。
零崎双識を除く零崎一賊の主要メンバーとは個々に脈絡のないエンカウントを果たしており、その全員に何かしらの影響を与えている。
初出は『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』のエピローグ。
作中で見事な推理を披露した主人公「いーちゃん」を物理的にボコボコにした後、更に精神的にベコンベコンに凹ませて、そのまま颯爽と去っていった。
以降、 何かにつけていーちゃんに絡む機会が増える。
連続通り魔事件の犯人を追うかたわら自宅に押しかけていじめてみたり、女子高に行きがてら拉致ったり、公衆の面前でファーストキスを奪ったり、わざと普通っぽい格好をしてデートしたり、やりたい放題である。
最後までブレることなく最強で在り続け、また終始一貫していーちゃんを支え、導いた。
哀川潤の登場する『緋色の英雄』は、『猫物語』の最新刊と並行して執筆中であるとのこと。
…だったのだが、何故かそちらの発売よりも先に、彼女が主役のスピンオフ作品『人類最強の初恋』が刊行された。わけがわからないよ
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最終更新:2024/12/01(日) 03:00
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