金木杏子&松井亜紀とは (カネキキョウコアンドマツイアキとは) [単語記事]

金木杏子（かねききょうこ）＆松井亜紀（まついあき）とは、アニメ版『Another』の登場人物である。

概要

原作には登場しないアニメ版のオリジナルキャラクター達。
長身・茶髪のストレートロング・吊り目なのが金木。低身長・赤茶色のボブ・垂れ目なのが松井。この二人は元々席が前後という事もあって、常にセットで登場し、行動する時はいつも一緒である。第1話でいきなり松井がキョトンとした表情を浮かべて金木が松井の髪を繕ったシーンの時点で、二人の関係性は多くの視聴者の間でデキているのではないかと疑われていた。それ以降も、体育の授業中にも拘わらず腕を絡み合う、登下校も一緒に行き帰りする、集合写真は隣同士、合宿も当然相部屋、更にはトイレまで一緒と、『Another』の百合担当として定着した。

見崎鳴の前日譚にあたるOVA『第0巻』にも登場。鳴が藤岡未咲と遊園地でデートした場面で、よく見ると二人の後ろ姿が確認出来る。尚、鳴と榊原恒一以外に第0巻に姿を見せた三年三組のクラスメイトはこの二人だけである。

所が、そんな二人だけの世界は最も残酷な形で奪われる。合宿場の放火でいつも通り二人で避難しようとする途中、突然金木が背後から刃物で背中を刺されて絶命。委員長の風見智彦に殺害されてしまったのである。金木を殺されたショックと恐怖に震えながら、松井は必死に逃亡して恒一に助けを求めるも空しく、彼女もまた背後から喉を刃物で突き刺され、余りにも無惨な最期を遂げる。その死に方は殺した風見が発狂する原因となった桜木ゆかりの死とよく似ていた……。

尚、最終話で両名共に喋っているが、クレジットに記載されていない為、他の女子生徒を演じた何れかの声優が兼任していると考えられる。

本編において上記の様な親密な関係であった事に加え、設定資料集では金木は左耳のみピアスを着用している事（一般的には女性で左耳のみピアスはレズビアンの証とされている）が判明し、キャラブックでは鳴が金木について「松井さんとすごく仲がいい……というかあれはたぶん……」と意味深な説明をしていた事から、多くの視聴者・金木ファン・松井ファンの間では百合ップルとして扱われていた二人だが、単品BD/DVDの第5巻の特製ブックレットのインタビューで、水島努監督が「金木と松井はちょっとレズっぽいけど、本物ではありません。ただ、中学生の男子って、仲がいい女の子がいつも一緒にいると「あいつら、レズじゃね？」ってからかうじゃないですか、その程度の関係ですね。たぶん彼女達は他のクラスメートとは気が合わなくて、お互いだけが気の合う相手なので、周りに壁を作っちゃっている雰囲気なんでしょう。」と発言しており、がちゆりではない事が発覚した。百合百合詐欺。

なぜ殺たし

終盤におけるバトル・ロワイアルの様な怒濤の展開はアニメ版と実写映画版のオリジナルストーリーだが（原作は発狂した~~BBA~~管理人による虐殺・漫画版は落雷による火災が主な死因・アニメ版と実写映画版は同じ惨劇でもストーリー展開やキャラの扱い方が夫々全く異なる）、その中でも特に二人の最期は余りにも酷たらしい。金木はまだしも、掛け替えの無い親友を目の前で殺された上に、死に顔まで目を背けたくなる程、グロテスクなものになった松井は悲惨極まりない。

同時に、原作・漫画版・実写映画版では恒一と親しい友人関係を築き人柄も良かった風見の改悪という点も含めて、非常に後味の悪い結果となってしまった。何故二人が殺されなければいけなかったのか、水島監督が言葉を濁している為、真相は明らかになっていないが、委員長の風見が二人を同性愛者と勘違いして二人を気に入らなかったとも、自分は桜木が死んだのにイチャイチャしてるのを見てリア充爆発しろとブチ切れた等の意見もある。然し、この時の風見の殺意の対象は明らかに恒一だった為、偶々運悪く通り掛かった所をとばっちりを受けたという説が主流らしい。これは酷い。お陰で一部の過激なファンによって、金木&松井ファン→アンチ風見、風見ファン→アンチ赤沢泉美（赤沢さんが風見を撲殺した為）、赤沢ファン→アンチ鳴と続いたバッシングによる不毛な争いが、今尚続いている。

貴重な百合要因

序盤から二人だけのラブラブな関係を見せ付けただけあって、Anotherモブキャラの中でも特に強い印象を残している。『Another』の二次創作はどちらかと言えば、ファンアートよりSSの方が流行っているが、恒一が変態紳士になったり、赤沢さんが無能扱いされる等、三年三組の面々がキャラ崩壊する事が多い中で、この二人だけは周りがどうなろうがお構いなしにイチャイチャしており、全くぶれないのが特徴だ。これから先も、百合好きにとっては薄い本に期待が寄せられるコンビでもある。