骨太のおなごとは (ホネブトノオナゴとは) [単語記事]

コルネオ
「どのおなごにしようかな？
ほひ～ほひ～」　（エアリスを見つめながら）

「このコにしようかな～？」　（クラウドを見つめながら）

「それともこのコかな～？」　（ティファを見つめながら）

「ほひ～！！
決めた決～めた！」

「今夜の相手は……」

（ドラムロール）

「この骨太のおなごだ！」

骨太のおなごとは、ゲーム『ファイナルファンタジーVII』（FF7）において、女装したクラウド・ストライフのことである。
「おなご」とは、漢字で「女子」と書き、文字通りの意味。東北地方や関西地方で使われている言葉。

概要

FF7の本編において、主人公のクラウドが女装するイベントが発生する。その際、コルネオの館にてコルネオが彼を「骨太のおなご」と呼んだのがこの名称の起源である（ちなみにエアリスは「クラウドちゃん」と読んでいる）

「骨太の」と言っている辺り、なんか男っぽい体格であることは察しているようだが、ともかくコルネオが（女装した）クラウドを女性として認識していたことは明らかである。

そのクオリティはティファも一目で気付かなかったり、館の門番も騙されたほど。
歩き方や立ち姿は女性らしさを出しているが、走り方は完全に男である。

女装する経緯

ミッドガル６番街に連れられるティファを追ってコルネオの館に行くことになったが、そこは女性しか入れない場所だった。
しかし、ウォールマーケットの顔役にしてスケベジジイのコルネオに、エアリスを接触させたくはない。
思い悩むクラウドに、エアリスが

「クラウド、女の子に変装しなさい。
それしかない、うん。」

と言い放った。

結局、エアリスに押し切られたクラウドはマーケット内の各地で女装するための道具を集め、コルネオの館に無事潜入する。

最低限、かつらとドレスさえあれば館内には入れるのだが、完璧な女装をするとコルネオが「夜のお相手」としてクラウドを選んでしまう。

吹っ切れたの諦めがついたのか、凄い勢いでコルネオを誘惑するクラウド。
プレイヤーの選択次第では、なんとキスにまで持ち込むこともできる。残念ながら未遂で終わるのだが。

こんなイベントがストーリー序盤に、しかも強制的に発生する。

女装セット

コルネオにクラウドを選んでもらうためには、マーケットで揃えてきた女装用アイテムを使って女装する必要がある。女装用アイテムにはゲーム中で表示されないポイントが設定されており、以下のリストにあるアイテム名称の後のカッコ内のポイントを合計して9P以上にする必要がある。（各カテゴリー毎に1つ）

なお女装したクラウドを描いたイラストの多くは、最高評価が得られるセットになっているものが多い。なんとなくどこぞのスキマ妖怪に見えるだと？そんなババァ、興味ないね。

かつら	ブロンドのかつら (3)	チャパツのかつら (2)	クセゲのかつら (1)
洋服	シルクのドレス (3)	サテンのドレス (2)	コットンのドレス (1)
髪飾り	ダイヤのティアラ (3)	ルビーのティアラ (2)	ガラスのティアラ (1)
コロン	セクシーコロン (3)	フラワーコロン (2)	コロン (1)
下着	ランジェリー (2)	ビキニパンツ (0)	-
化粧	あり (1)	なし (0)	-

表記は原文ママである。化粧以外は、イベント終了後も「キーアイテム」から確認することが可能。

ディシディアファイナルファンタジーにおける女装セット

ファイナルファンタジーシリーズのオールスター作品『ディシディアファイナルファンタジー』でまさかの再登場を果たした。
ある条件を満たすと、先述のアイテムと蜜蜂の館の「会員カード」が売りだされる。
全て装備してもグラフィックは変わらないが、「蜂蜜の色香」というアイテムのドロップ率とライズ率が上がる効果が発生する。

同作で参戦した男性キャラクターのうち、これらを装備できるのはクラウドとケフカのみ。

余談だが、続編の『ディシディアデュオデシムファイナルファンタジー』のDLCとして、この衣装を提案したスタッフがいたらしいが、不採用となり、キングダムハーツで登場した際の衣装が採用された。

備考

「女装」「男の娘化」といった題材を扱っているため、またFF7発売当時そういった要素が流行していなかった頃であったためか、未プレイ者から二次創作と思われている節があるようだが、れっきとした公式ネタ、それもゲーム本編のメインイベントのネタである。
『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』以降の作品でクラウドの声を務めた声優・櫻井孝宏は、女性キャラクターを演じた経験がある。そのため、仮に一連のイベントに音声がついたり、今後女装したクラウドが声付きで女性のように喋ることがあっても何も問題は無かったりする。
2015年のE3においてPlayStation4でのリメイクが発表され、ますます期待が高まっている。
『ライトニングリターンズファイナルファンタジーXIII』では、初回購入特典としてクラウド風のコスチュームとバスターソードが封入されており、この装備をしたライトニングを（本来と逆の意味で）「骨太のおなご」と呼ばれることがある。元々“女性版クラウド”と云われていたライトニングであるが、これによりそれがさらに強調された印象になっている。