The Beach Boys(ザ・ビーチ・ボーイズ)とは、アメリカのロックバンドである。
1961年にカリフォルニア州で結成された。シングル4枚、アルバム1枚が全米チャート1位を獲得している。
サーフィンや自動車をテーマにした軽快なロックンロールナンバーに、美しいハーモニーを添えた楽曲で知られる。この手の作品としては「サーフィンUSA」「ファン・ファン・ファン」などがある。
同時に、アルバム「ペット・サウンズ」やシングル「グッド・ヴァイブレーション」に代表される、精緻で他に類を見ないサウンドを創造したバンドとしても評価されている。とりわけ、上記の二作品のほか、初期のほぼすべての楽曲を作曲したブライアン・ウィルソンは、天才作曲家として、世界中のミュージシャンから尊敬されている。
結成時メンバー
ブライアン・ウィルソン(1942-)ボーカル、ベース、キーボード
デニス・ウィルソン(1944-1983)ボーカル、ドラム、キーボード
カール・ウィルソン(1946-1998)ギター、ボーカル、キーボード、ベース
途中加入メンバー
ブルース・ジョンストン(1942-)ボーカル、キーボード、ベース ※1965年から加入。
デヴィッド・マークス(1962-63、1997-99)ボーカル、ギター
ブロンディ・チャップリン(1971-73)ボーカル、ギター、ベース
61年、マイナーレーベルから発表した「サーフィン」がマイナーヒット(全米チャートで75位)。
62年、大手レコード会社キャピトルと契約。ここから最初に発表した「サーフィン・サファリ」が全米14位の中ヒットを記録。続くシングルは不発であったが、3枚目の「サーフィンUSA」が全米3位の大ヒット。以降、トップ10ヒットを連発する。
64年、シングル「ファン・ファン・ファン」が全米5位を記録。次のシングル「アイ・ゲット・アラウンド」、アルバム「ビーチ・ボーイズ・コンサート」は、共に初の全米1位を獲得。
65年、アルバム「ザ・ビーチ・ボーイズ・トゥディ」発売。全米4位を記録。それまでは車やサーフィンをテーマにした歌を中心に歌ってきたが、このアルバムあたりから、それらにとらわれない作風が明確になりだした。シングル「ヘルプ・ミー・ロンダ」が2枚目の全米1位を獲得。
66年、アルバム「ペット・サウンズ」発売。それまでの陽気なイメージと異なるサウンドであったため、受けられない人も多かったようで、全米10位にとどまる。しかし音楽関係者には好評で、現在に至るまで評価され続けている。「ロック史上最高のアルバム」とする者も多い。シングル「グッド・ヴァイブレーション」が全米のみならず、全英でも1位を獲得。
この年の1月、初来日。仙台、東京、横浜、静岡、名古屋、大阪、福岡(※)で公演を行う。※公演順ではない
67年、アルバム「スマイル」制作中止。制作者ブライアンの精神が異常をきたしたことによる。膨大な断片が残されており、数多くの海賊盤が出回っている。当時このアルバムが完成し、発売されていればと惜しむ声は絶えない。なお、37年後の2004年にはブライアン名義の「スマイル」が、2011年にはビーチ・ボーイズ名義の"The Smile Sessions"(邦題は「スマイル」)が発売されたが、いずれも当時制作中止となった「スマイル」が完成したというわけではない。
デビューからバンドの中心にいたブライアンを欠いたビーチ・ボーイズは、以降、基本的に彼抜きで乗り切っていくことになった(完全にドロップアウトしたわけではないが、バンドの中心ではなくなった)。
1970年、自主レーベル、ブラザー・レコードを設立。キャピトル・レコードを離れ、ワーナー/リプリーズ・レコードに移籍した。この年に発売された「サンフラワー」は、メンバーそれぞれの持ち味が発揮された名盤とされる。ただし商業的には振るわなかった。
70年代は黒人のメンバーを加入したり、当時流行していたディスコミュージックを取り入れたりするなど、試行錯誤が続いた。ライヴバンドとしての人気は衰えなかったが、新作は基本的に売れず、不遇の時期であった。
74年、ベスト盤「終わりなき夏」が発売され、ビーチ・ボーイズのリバイバルブームが起こる。
79年8月、2回目の来日。イベント「ジャパン・ジャム」に参加。江の島で公演を行う。この時はブライアンも来た。66年には来なかったため、初来日となる。デニスはケガのため不参加。
83年、デニスが事故死。
88年、ブライアンがソロアルバムを発表。映画「カクテル」で使用された「ココモ」が全米1位を獲得。
91年、3回目の来日。東京、名古屋、神戸で公演を行う。ブライアンは来なかった。
92年、アルバム「サマー・イン・パラダイス」発売。ブライアンは参加していない。
98年、カールが病死。メンバーの結束が弱まり、アルがバンドを離れて活動するようになる。ブライアンはそれ以前からソロで活動していたので、以降ビーチ・ボーイズはマイクとブルースを主体としたバンドとなる。
2011年、「スマイル」(原題"The Smile Sessions")発売。ただし、前述のように、67年に制作中止となった「スマイル」が完成したというわけではない。
2012年、第54回グラミー賞授賞式において、ブライアン、マイク、アル、ブルース、デヴィッド・マークスが同じステージに立ち、「グッド・ヴァイブレーション」を披露。デヴィッドを含めたこの5人が共演したのはバンド史上初めて。アルバム「ゴッド・メイド・ザ・ラジオ
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最終更新:2024/05/11(土) 22:00
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