Kar98k / Karabiner 98 Kurz / K98kとは、1935年に制式採用されたドイツのボルトアクション式小銃である。
この記事のほかに銃をお探しの場合、こちらを参照してください。 →銃の一覧(銃器の一覧) |
正式名を「Karabiner98k」といい、ドイツ語読み表記では「カラビナーアハトウントノインツィヒクルツ」となる。
「Karabiner」は「騎兵銃」を意味し、アメリカで言う「カービン」と同じ意味と考えてよい。騎兵は馬に乗るときの取り回しの良さが要されるので、騎兵銃は必然的に短めの銃ということになる。また、ドイツでは背負った際の安定性のため、短さに加えてスリングを側面に配している銃をKarabinerと呼ぶこととなっている。
「98」は元となった銃が1898年に採用されたGewehr98(Gew98)であることにちなんで引き継いだものであり、Kar98k自身の採用年ではない。
末尾の「k」は「kurz」=「短い」の意であり、Karabinerと合わせると「短騎兵銃」という、とにかくスッゲェ短けぇことを強調した名前になっている。
第二次世界大戦期におけるナチス・ドイツの主力小銃であり、現在でも儀仗銃として使われているのみならず、発展途上国では二級火器に制定されていることもある元気なおばあちゃん。名前は短いが寿命は長い。
実際のところ、WW2時代にはボルトアクション式から半自動式への移行が始まっており、ナチス・ドイツ自身もワルサーGew41の採用をしたり、末期には全自動射撃までできるStG44を投入したりしている。
しかし、Kar98kは高い信頼性と生産性を有しており、騎兵銃ではあるものの非常に優れた命中精度を誇ったことから狙撃銃としても活躍。結局ドイツ敗戦まで主力小銃であり続けた。総生産数は1400万丁を超えると言われている。
メカニズム等は、母体となったGew98から変わっておらず、後に大きな設計変更も行われなかった。もともとGew98のメカニズムはいわゆる「モーゼルアクション」と呼ばれる形式であり、今日のボルトアクションのデファクトスタンダードとなった極めて優秀かつ完成された形式である。ナチスの科学は世界一チイイイイ!! Gew98開発にナチスは関係ねえけどな!
なお、末期には着剣装置等が省略されたKriegsmodellという型が存在する。
名銃であるのみならずナチス・ドイツの装備ということもあって人気はある程度高い(と思う)。
モーゼル社はGew98およびKar98kのアクションを再現したMauser M98を猟銃として民間向けに販売しており、日本でも免許と経歴が揃えば所持できる。また、中国北方工業公司がコピー品を販売している。
本物のKar98kも三八式等と同様、必要な改造を施せば国内で所持許可が下りる可能性もあるかもしれないが、まあ現実的ではないだろう。
掲示板
13 削除しました
削除しました ID: dcKBx0ohzm
削除しました
14 ななしのよっしん
2022/09/21(水) 15:47:26 ID: /ML4PnESAR
15 ななしのよっしん
2022/09/21(水) 17:24:00 ID: Diz8GIBL0e
>>13
「三八式壊れまくってた」は初めて聞いたな
「エンフィールドとモーゼルの折衷みたいなボルトアクション作動だからメリットデメリットもその中間程度のもの」みたいな言説はネットで見たことあったけど…
九九式に完全更新されないまま終戦まで使われたとは聞いてるからアッチ同様に末期の熟練工のいない環境で造られた個体のみを取り上げて言われているようなものってわけでもないのかな?
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/26(金) 02:00
最終更新:2024/04/26(金) 02:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。