No.85 クレイジー・ボックスとは (ナンバーズハチジュウゴクレイジーボックスとは) [単語記事]

No.85 クレイジー・ボックスとは、遊戯王OCGのカードである。

概要

「コレクターズパック ZEXAL編」（2013年 8月10日発売）でOCGに登場。レアリティはレア。

エクシーズ・効果モンスター
 ランク4/闇属性/悪魔族/ATK 3000/DEF 300
レベル4モンスター×2
このカードは攻撃できない。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
サイコロを1回振り、出た目の効果を適用する。
1・自分のライフポイントを半分にする。
2・自分はデッキからカードを1枚ドローする。
3・相手は手札を1枚選んで捨てる。
4・フィールド上のカード1枚を選び、その効果をターン終了時まで無効にする。
5・フィールド上のカード1枚を選んで破壊する。
6・このカードを破壊する。

ランク4モンスターとしては最大の攻撃力3000が目につくが、攻撃できない効果があるために生かす機会はあまりない。一応壁として立たせることはできるが、それだけのために使うのももったいないので、サイコロによって発動する効果を狙っていくことになる。

1の効果は自分のライフ半減。
言うまでもなくデメリットであり、出てしまうと目も当てられない。

2の効果は1ドロー。
地味ではあるが、エクシーズ召喚の損失を補える。同じランク4で「フェアリー・チア・ガール」もドロー効果を持っているが、向こうは素材指定に天使族縛りがあるので、差別化は可能。

3の効果はいわゆるハンデス（手札破壊）。
相手の展開の芽を摘む、結構重要な要素。相手が選ぶので、当然いちばん損失が少なくなるものを捨てるだろうが、それでもハンドアドバンテージ（手札枚数による優位性）を稼ぐことができる。

4の効果は、モンスターの効果無効。
自身の効果を無効にすることもでき、その場合、攻撃不可のデメリットを消して攻撃可能にできる。その他、相手モンスターに適用することも可能。

5の効果は、カード破壊。
種別を問わず、（エクシーズ素材以外の）コストもなしで使えるため、お得。ただ、積極的にこの効果を狙うような状況であれば、ギャンブル性の高いこのカードの効果より、「No.50 ブラック・コーン号」などある程度汎用性の高いモンスターを状況に合わせて使い分けるほうが確実。ドローなどとは異なり、破壊を必要とする状況では一刻も早く対処しないと害がある場合が多いだろう。

6.の効果は自壊。
これでおしまい。

6つの効果のうち、1,6は明らかなデメリットであり、残りの4つはメリット効果といえる。
それぞれのメリット効果自体は悪くないものの、狙って特定の効果を使用できず、安定性に欠けるのが難点。サイコロをやり直せる「リバースダイス」を使うにしても、「リバースダイス」自体が、コイントスをやり直す「セカンド・チャンス」に比べて扱いにくい。

また、3000という攻撃力から、「闇のデッキ破壊ウイルス」のコストとして使用可能。「No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル」に比べ、素材にレベル以外の縛りがなく、どんなデッキでも対応しやすいのが利点。その他、「スキルドレイン」デッキでは、効果を無効にしてデメリットアタッカーとして運用可能。「ゴブリン突撃部隊」などのレベル4のモンスターがあるので、素材の確保も難しくはない。
「E-HERO ダーク・ガイア」を主体とするデッキであれば、高打点で出しやすい融合素材として重宝する。

サイコロの出た目によって適用する効果が変わるというのは、「デンジャラスマシン TYPE－6」と類似する効果。ハンデス、ドロー、破壊という効果の内容でも似通っており、6が自壊であるのも共通する。
その他、「闇の支配者－ゾーク」も6がデメリット、「スナイプストーカー」や「サイコロン」は1,6で効果失敗（デメリット）と、出た目で適用する効果が変わるカードは、1や6にデメリットが設定されていることが比較的多い。もちろん、別にそのような決まりがあるわけでなく、1,3,6にメリットが設定されている「ダークビショップデーモン」なども存在する。

ナンバーズは、アニメ・漫画 ZEXALではアストラルの記憶のピースとされる特別なカードであり、100枚存在するとされる。このカードはアニメ・漫画に登場したことがなく、OCG初出のカードだが、アニメ・漫画とナンバーの重複は見られないため、設定上はこのカードも100枚のうちの1枚であると思われる。

はじめてこのカードの情報が出たのは、海外版の公式サイトに海外版「Number Hunt ers」（2013年 7月12日発売）の情報が掲載された際であり、このカードは海外が初出である。日本語版での初登場となる「コレクターズパック ZEXAL編」より1カ月ほど早く、海外版では実物が出回っている。
海外名は「Number 85: Crazy Box」であり、ほぼ日本語名と変わらない。