X-2とは
本頁では2.について記載する。
防衛装備庁は現在、将来退役が予想されるF-2の後継機の選定において「新規に開発する」という選択肢を留保するために「将来戦闘機」という名目で戦闘機に関する研究開発を行っている。[1]ここで新規に開発された技術を検証するために実際に飛行する機体に適用したものがX-2である。実戦部隊に配備するための新型機(の試作機)ではない。
機体は元々ATD-X(Advanced Technological Demonstrator-X)と呼ばれていたが、2016年1月に防衛装備庁は機体の型式を「X-2」に制定している。[2]
初飛行は2016年4月22日に行なわれ、合計32回のフライトで飛行制御技術やステルス性の確認などの検証が行われた。最終フライトは2017年10月30日。[3]
X-2の製作に先駆け、各要素技術の研究が2000年頃から行われた。大きな物としてはXF5-1エンジンに3枚の推力変向用パドルを取り付け、パドル制御、飛行制御コンピュータと組み合わせたIFPC(Integrated Flight Propulsion Control:エンジン推力と機体の姿勢の制御を統合して行う)の試験や、全機実大RCS模型を製作し、フランス装備庁の電波暗室に持ち込んでの測定がある。ちなみに当時のスカンクワークスの責任者、フランク・カプッチオ氏に模型を見せたところ、氏は模型を観察した上で、模型に存在するステルス性の問題点と改善策を教えてくれたが、これはフランスでの試験で判明した問題点とほぼ一致していたということだ。[4]
「心神」はこの研究で使用された全機実大RCS試験模型に付けられた非公式のニックネームである。[5]
火器管制レーダーやウェポンベイなどは備えていない。X-2は飛行試験中に地上のレーダーにX-2がどのように映るかを確認する作業も行なわれると考えられていたが、防衛装備庁の担当者は報道公開時に、航空機レーダーによるステルス性確認と高運動性の確認に専念する可能性が高いことを示唆していた。
飛行は1:00:00ごろから
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最終更新:2024/04/19(金) 07:00
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