与作とは、与作が木をきるアーケード用アクションゲームである。1979年からオーエム、新日本企画(旧SNK)など複数のメーカーより相次いで発売された。
北島三郎の歌唱で当時ヒットした歌謡曲の「与作」をモチーフとしており、少なくともSNK版はJASRACの許諾を受けて元ネタの楽曲を使用している。
当時は『スペースインベーダー』のブームが落ち着いて次のヒット作を各社が模索していた時期であり、多くのメーカーが当時人気だった「与作」のゲームを発売し、一つのゲームジャンルを形成した。開発元は無名のメーカーが殆どだが、SNKの他にセガも与作のゲームを発売したとする資料がある。
テレビや雑誌でも取り上げられるなど期待は大きかったようだが、生憎人気は得られず短期間で姿を消しており、今日ではポストインベーダーを狙って失敗したクソゲーとして名を残すに留まっている。
プレイヤーは与作を操作し、ステージに生えている木を斧で切り倒すのがゲームの目的となる。3本を切り倒すと次のステージに進む。
木の上から落ちてくる小枝に当たったり、地中から這い上がってくるヘビや地上を突進してくるイノシシにぶつかると与作は昇天しミスになる。飛んでいる鳥のフンに当たるとしばらく痺れて動けなくなり、大抵はその間に動物に当たって昇天する。木の陰に隠れるとイノシシをやり過ごせる他、引き付けて斧を振るとヘビやイノシシを昇天させられる。当時のゲームとしてはキャラクターが大きいが、その分やられ判定も大きい。ステージを進めるほど小枝や動物が大量に出現し、3面のクリアは人間には不可能と言われた。
SNKにとっては『サファリラリー』と並び最初期のオリジナル作品[1]だが、一般にSNK初のオリジナル作品として知られているのは直後に発売された『オズマウォーズ』である。SNKの『与作』も人気は無く出回りは少なかったと言われ、当時の業界紙に掲載された広告を見ても『サファリラリー』や『オズマウォーズ』より掲載期間が短い。
2000年にはSNKが発売したネオジオポケットカラー専用ソフト『THE KING OF FIGHTERS バトルDEパラダイス』をモノクロ版ネオジオポケットで起動すると遊べる隠しゲームとして『与作』がリメイクされた。
1981年にエポック社が発売したカセットビジョンに『きこりの与作』のタイトルで移植されている。SNK版を(恐らくは無断で)ベースにしていると思われるが、オリジナルよりも遊びやすく調整されており、まさかの同機種を代表する人気作となった。
後年ではアーケード版よりこちらの方が知名度が高く、非公式ながらX68000やiOSアプリにも移植されている。
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最終更新:2024/12/22(日) 19:00
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