追憶編

追憶編とは、「るろうに剣心」の原作、人誅編での剣心の回想シーンをOVA化したものである。

概要

全四幕あり、この四幕をまとめさらに新たなシーンを追加した「特別版」が、VHSとDVDでリリースされた。
また２０１１年８月２４日にBlu-rayでも発売された。

• 第一幕『斬る男』
• 第二幕『迷い猫』
• 第三幕『宵里山』
• 第四幕『十字傷』

原作とは違い、剣心の回想ではなく、幼い頃野盗に襲われるシーンから、剣心の抜刀斎として暗躍していた頃までの物語である（そのため時代は初めから終わりまで幕末である）

また、原作やTVアニメとはキャラクターデザインが違い、シリアスで剣心が技名を言う事もない本格的な時代劇アニメである。また、刀で人を貫いたり、大量の血が飛び散ったりと、過激なシーンも多い。

また、原作やTVアニメでは描かれなかった剣心対沖田総司の対決が描かれている。

登場人物

主人公とその妻と師匠

緋村剣心（抜刀斎）（CV：涼風真世/心太：鈴木真仁）
本作の主人公。幼名は心太。野盗から比古清十郎に助けられ、剣客に相応しい名として「剣心」の名を与えられ、比古の弟子となる。だが、時代を変えるため師匠の元から出て行き、動乱の京に身を置き、抜刀斎という名の人斬りとなる。だが、自分に落差を感じていた。そんな時に後の妻巴と出会う。　

雪代（緋村）巴（CV：岩男潤子）
本作のヒロイン。婚約者を抜刀斎に殺された事を知り、彼を殺す策略に手を貸すが、逆に剣心を愛してしまい、最後は辰巳から剣心を守るため盾となる。だが、五感のほとんどを失った剣心によって斬り殺される。原作ではそのときに持っていた彼女の短刀が剣心の顔に飛んできた結果消えない傷となっているが、本作では巴自身の意思で剣心の顔に傷をつけている。　

比古清十郎（CV：池田秀一）
飛天御剣流13代目継承者。幼かった心太（剣心）を野盗から助け、その後剣客に相応しいように「剣心」の名を授け、剣心を弟子にした。剣心が山を降りようとしたとき、原作やTVアニメのような喧嘩別れではなく、剣心の強い意思を感じ、二人は分かれた。

長州藩士とその身近な人物

桂小五郎（CV：関智一）
長州藩士で、高杉の騎兵隊にいた剣心に目が留まり、剣心を「京にほしい」と高杉にいい、その後剣心を人斬りに仕立てた。劇場版でもセリフはないが、坂本や西郷と共に登場している。　

幾松（CV：薛宏美）
桂の恋人。原作では名前のみしか出てこない。　　

高杉晋作（CV：高木渉）
長州藩士。騎兵隊を結成し、その中に剣心もいた。うのという愛人がおり、桂から「晋作は例えるなら抜き身の刀」といい、その言葉に幾松は「高杉さんが抜き身なら、うのさんは鞘」と答えている。　

飯塚（CV：中尾隆聖）
長州藩士で検分役。だが、別の顔を持っている。

片貝（CV：星野充昭）
長州藩士で桂の側近。闇乃武に殺害された。

小萩屋の女将（CV：尾小平志津香）
原作とはかなり違い、密かに剣心と巴の身を案じている。

志々雄真実
原作と違い、名前もセリフもない。最後の方で内通者を暗殺した。

新選組

近藤勇（CV：高橋広司）
新選組局長。沖田たちと池田屋に乗り込む。

土方歳三（CV：小山力也）
新選組副長。古高を拷問していると思われるシーンがある。　

沖田総司（CV：小粥よう子　現：日比野朱里）
新選組一番隊組長。原作やTVアニメでは活躍したシーンがあまりなかったが、本作では池田屋での戦闘や剣心との戦いが描かれている。　

斎藤一（CV：鈴置洋孝）
新選組三番隊組長。原作やTVアニメでは明治維新後は藤田五郎と名を変え、警部補でもある。本作の最後の方で剣心と剣を交える。一説によれば沖田より強いと謳われた。また、年は沖田のほうが上であるが本作では斎藤の方が年上らしく描かれている。流儀名が原作の設定では溝口派一刀流だが、本作では無外流になっている（史実でも両方の説がある）。

藤堂平助
新選八番隊組長。素顔は出てこないが、池田屋に乗り込む前に、土方から名前を呼ばれている。

闇乃武

辰巳（CV：内田稔）
闇乃武の頭目。原作とはかなり違い、人の情を語っている。

村上
原作と違いセリフが無い。一番最初に剣心に斬り殺された男（この頃に剣心と巴が出会う）。

中条
同じく原作と違いセリフがない。最後は自爆し結界となり剣心の聴覚を奪う。　

角田
彼もセリフ無し。彼も自爆し結界となり剣心の視力を奪う。

八ツ目無名異
やはりセリフがない。また、闇乃武で唯一生き残り、原作では縁と手を組んで抜刀斎に人誅を加えようとしているが、この後に出たOVA「星霜編」では登場していない。

雪代縁（CV：佐々木望）
巴の弟。姉の力になりたくて自身の意志で辰巳たちに協力する。だが、目の前で抜刀斎に姉を殺され、OVA「星霜編」で抜刀斎に人誅を下そうとする。

その他の幕府の者

清里明良（CV：岩永哲哉）
巴の許婚。彼女を幸せにしようと見廻組に入り、重倉や石地と共に抜刀斎に殺される。だが、生きる執念は強く、抜刀斎の顔に傷をつけた。

重倉十兵衛（CV：鶴岡聡）
京都所司代。本作では祝言を控えている清里を庇おうとするが、抜刀斎に殺された。

石地（CV：森訓久）
清里と共に重倉の護衛をしていたが、抜刀斎に殺された。

その他の人

茜（CV：並木のり子）
人買いに買われた３姉妹の一人。原作では名前だけだが、TVアニメや本作では必死で心太を守ろうとしているシーンが描かれた。心太と同じく他の姉妹と共に人買いに買われて、そのときに野盗に襲われ、心太を守り、賊に殺された。

霞（CV：仲尾あづさ）
人買いに買われた３姉妹の一人。同じく、原作では名前だけだが、TVアニメや本作では必死で心太を守ろうとしているシーンが描かれた。心太と同じく他の姉妹と共に人買いに買われて、そのときに野盗に襲われ、心太を守り、賊に殺された。

桜（CV：湯浅香織）
人買いに買われた３姉妹の一人。彼女も同じく、原作では名前だけだが、TVアニメや本作では必死で心太を守ろうとしているシーンが描かれた。心太と同じく他の姉妹と共に人買いに買われて、そのときに野盗に襲われ、心太を守り、賊に殺された。

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関連項目

• るろうに剣心
• 緋村剣心
• 雪代縁
• OVA