フサイチペガサス 単語

フサイチペガサス

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フサイチペガサス(Fusaichi Pegasus)とは1997年生まれのアメリカ産競走馬。

大種牡馬ミスタープロスペクター最後の大物であり、フサイチこと関口房朗を象徴する優駿。
名前は冠名の「フサイチ」+翼を持つ馬、ペガサス

生い立ち

Mr. Prospector、母Angel Fever、母父Danzigという血統。母母父はHaloで、いかにもアメリカ。

父ミスタープロスペクターは現在では知らぬ者無き大種牡馬であるが、実は産駒がケンタッキーダービー未勝利のまま1999年に亡くなっている(御年29歳、この年も種付けを行い受胎率6割超)。
母の近親にもパインブラフ(プリークネスS)がおり、遠い親戚にはアイスカペイドやラフィアンがいるという名門牝系の出身。そこにダンジグを掛け合わせてミスプロを宛がった。アメリカが誇る良血馬である。

米国最大の馬産地であるケンタッキー州の大牧場ストーンファームに産まれ、1歳夏のセリ、キーンランドセールに出品されたところ、フサイチの冠名で知られる関口房朗が400万ドル(大体5億5000万)で購買。フサイチの冠名を米国でもそのまま使い、ペガサスの名前を与え「フサイチペガサス」となった彼だが、英語圏の人間からしたら「フサイチ」はクッソ発音しづらい名前であり、別に愛称を付けて呼んでいたとか。後のレースで実況を聞くと「フ~サ~イ~チ~」と呼んでいる。

そんなフサイチペガサスは、エーピーインディを管理していたドライスデール調教師の管理を受けた。
結構気性の荒い馬だったとの事。

ミレニアムを駆けるペガサス

2歳12月、アメリカの競走馬としてはかなり遅いデビューで、ここをクビ差の2着に敗れる。

翌2000年1月にケント・デザーモ騎手を据え初勝利を飾ると、続く一般競争、サンフェリペS(GII)を連勝し、ケンタッキーダービー前哨戦のウッドメモリアルS(GII)を後続に4馬身つけて完勝。

そして"Run fot the Roses"、ケンタッキーダービー当日を迎えた。ここまで5連勝で進み、前哨戦の快勝もあって1番人気に推された。ちなみにこの年までケンタッキーダービーで1番人気の馬が20連敗中で最後に勝ったのは1979年のスペクタキュラービッドである。

19頭立てで行われたケンタッキーダービーでは、フサイチペガサスは後方に控える。というのもフサイチペガサスは15番ゲートとほぼ大外枠スタートであり、またケンタッキーダービーはハイペース上等なアメリカ競馬でも特にハイペースになりやすく、無理することは無いと思ったのだろうか。
向こう正面からフサイチペガサスは徐々に進出をはじめ、直線に入る頃には先団にとりつく格好。
直線に入ると力強く伸び続け、何か一頭が内に斜行しているのを尻目に先頭に躍り出ると、そのまま後続を1馬身半突き放して快勝を収めた。20世紀最後のケンタッキーダービーを勝利し、日本人オーナー、そして前年に亡くなった父ミスタープロスペクターの初ケンタッキーダービー制覇となった。

次走のプリークネスステークスではレッドビュレットの抜け出しを許し、3馬身つけられて敗戦、ベルモントステークスへ調整が進められていたものの、右前脚の故障により出走が見送られた。

夏休みを挟んでGIIに勝利しBCクラシックに挑んだが、折からの体調不良もありティズナウとジャイアンツコーズウェイの叩き合いに届かず6着に敗北。ジャパンカップ出走の噂もあったが出走は取り下げられ、引退となった。

通算成績9戦6勝。GIこそ1勝だけだがそれはケンタッキーダービーという唯一無二のものである。
なお最優秀3歳牡馬はBCクラシックを優勝したティズナウが持ってった。

種牡馬入り後

休養中に欧州最大の馬産グループ、クールモアが本馬の種牡馬入り後の権利を取得し、シンジケートを組織。その額およそ7000万ドル(約75億円)。ある噂ではクールモアの交渉人が小切手の用紙とペンを差し出して「好きな数字を書け」と言われたとも(真偽不明)。

種牡馬となったフサイチペガサスはクールモアが米国に所有する牧場で種牡馬入り。秋シーズンではオーストラリアへシャトルされ、初年度の種付け数は合算で350頭近くに上ると言われている。

そのフサイチペガサスだが、種牡馬としては大変期待外れ、という評価。
代表格が豪英でGI3勝を挙げたハラダサン、ハスケル招待ハンデを勝ったローマンルーラーあたりで、日本にも産駒は何頭か来ており、主にダート戦でそこそこ頑張っている。

一応ローマンルーラーが南米で種牡馬として頑張ったこともあり、南米ではサイアーラインが続いていくのかもしれない。孫にベルモントステークスを勝ったルーラーオンアイスがいるがセン馬である。

関口房朗は「高い馬は走る」との持論の下高額馬や良血馬を買いまくったが、それが悉く失敗に終わった結果、今では名前を聞かなくなったどころか存命なのかも分からない。

因みにノーザンホースパークに行ったことある人(自分はない)は何か金ぴかの像を見かけたことはないだろうか。実はその馬はフサイチペガサスで、関口房朗が作らせたとか何とか。一応、社台グループと権利を半持ちしていた時もあるから、ノーザンホースパークにあるのも分からんでもないが。

血統表

Mr. Prospector
1970 鹿毛
Raise a Native
1961 栗毛
Native Dancer Polynesian
Geisha
Raise You Case Ace
Lady Glory
Gold Digger
1962 鹿毛
Nashua Nasrullah
Segula
Sequence Count Fleet
Miss Dogwood
Angel Fever
1990 鹿毛
FNo.8-c
Danzig
1977 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Pas de Nom Admiral's Voyage
Petitioner
Rowdy Angel
1979 鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Ramhyde Rambunction
Castle Hyde

クロス:Native Dancer 3×5、Nearco 5×5、Almahmoud 5×5

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