決闘・暴風・電撃・盾・攻撃
五機のガンダム現る!!
『機動戦士ガンダムSEED』とは、2002年から2003年にかけて放映されたサンライズ制作のテレビアニメ。
略称「種」。
2011年12月からはHDリマスター版がBS11とTOKYO MX、バンダイチャンネルにて放送。
TV版の総集編「スペシャルエディション版」をベースに、一部作画の描写が改められている。
| 監督 | 福田己津央 |
|---|---|
| シリーズ 構成 |
両澤千晶 |
| 音楽 | 佐橋俊彦 |
| 制作 | サンライズ |
| 製作 | サンライズ 毎日放送 |
| 全話数 | 50話 |
全てのガンダムを総括する『∀ガンダム』の次回作として、「平成時代のファーストガンダム」を目指して制作された、2000年代初のガンダムテレビシリーズ。新たな紀年法「コズミック・イラ(C.E.)」に移行した未来の地球を舞台に、地球育ちの自然種としての人間「ナチュラル」が主体の地球連合国家と、遺伝子改造を受け優れた特性をもって生まれたコーディネイターが集う宇宙コロニー群「プラント」とその軍事組織「ZAFT(ザフト)」との戦争を描く。
平成シリーズで「機動武闘伝」「新機動戦記」「機動新世紀」「(なし)」と変遷してきたタイトルに、久々に「機動戦士」が冠されたあたり、その意気込みが伝わってくる。ストーリーも中盤あたりまでは『機動戦士ガンダム(1stガンダム)』を圧縮して再現したような展開になっている。
『新世紀エヴァンゲリオン』ブームによって日陰に追いやられていたガンダムシリーズだが、あちらが壮絶な劇場版をもって一応の完結を迎えたことで、徐々に再起動の気風が高まっていた。ゲーム史に残る『連邦vsジオン』の稼働や、KADOKAWAから『Newtype.com』の増刊として発行されたガンダム専門誌『ガンダムエース』(ひいてはその看板作品の1stガンダムリメイク『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』)などはその代表例である。
そんな状況下で、久々のテレビシリーズとして登場した『SEED』は、これまでのガンダムで取り入れられてきた「敵味方に分かれた複数のガンダムの闘い」「美形キャラ集中投入」「外連味の利いた演出」を存分に盛り込み、本作からガンダムに入った若い世代の絶大な支持を集めることに成功した。特に『ガンダムW』を上回る規模の女性ファンの獲得は大きかった。
反面、監督による過去作への挑発ともとれる意気込み宣言や、リアル風でその実ぶっとんだシナリオ展開、度々挟まる総集編、わかりやすすぎるバンク映像の使いまわし、そして良くも悪くも「古き良きアニメ」らしかった過去作から激変した軽い雰囲気は、旧来のガノタから大きな反発を受けた。2ちゃんねるのガンダム板(新シャア板)では連日SEEDアンチスレが立てられ、一部の弁えないSEED信者もこれに応戦。遂にはシャア板の分割を招くほどだった。
更に、続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY(デスティニー)』では、これらの負の特徴が更に強まった上に最終回が投げっぱなしエンドになってしまったことがトドメとなり、放送終了から5~10年ほどのネットコミュニティでは、SEED関連の話題はかなりデリケートな扱いをされていた。
とはいえ、各種売上などの数値実績は1stガンダムに勝るとも劣らない数字を叩き出しており、これ以降のガンダムシリーズを展開する上での大きな礎となったことは間違いない。バンダイ・サンライズからも本作は大事にされており、各種ゲームやプラモデル展開もちょくちょく継続され、コアな人気を獲得するに至った。
現在ではHDリマスター版におけるデスティニーの最終回補完や、シリーズ全体のファン層が入れ替わりSEED直撃世代が表立って話しやすくなったこともあって再評価が進み、名実ともにガンダムシリーズ中興の祖として語られている。
歴代ガンダムと同様、主人公たちに焦点を当てたコミックボンボン版、アニメの流れを汲んだ上で熱血風なオリジナル要素を取り入れたマガジンZ版のコミカライズが行われた。同時にハイティーン向けの外伝企画として、本編の同時期に起こった出来事を描く『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY(アストレイ)』シリーズがメディアミックス展開され、本編とは独立したシリーズとして現在も続いている。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の終了後、「“X”plosion GUNDAM SEED」と銘打った劇場版の製作が2006年5月に発表されたが、それから長らく情報が途絶え、脚本家が鬼籍に入ったこともあって、事実上頓挫したと見られていた。
2019年9月7日の『GUNDAM 40th FES. “LIVE-BEYOND”』にて、T.M.Revolutionの西川貴教が、サンライズのゼネラルマネージャーから劇場版が動いているという言質を得たことをMC内で発表し、翌8日に福田監督も本件についてツイート。2021年5月28日には新プロジェクト「GUNDAM SEED PROJECT ignited」が発表され、新外伝『機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE(エクリプス)』が開始。
2024年1月26日に『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(フリーダム)』が満を持して公開された。
受精卵の状態で遺伝子操作を施され、常人(ナチュラル)より優れた容姿・肉体・頭脳を与えられた「コーディネイター」が誕生した時代。コーディネイターの増加に伴って、人口の大多数を占めるナチュラルによる迫害は激化し、コーディネイターの多くは宇宙コロニー「プラント」へ移住していった。
C.E.(コズミック・イラ)70年2月。プラント連合と地球連合間の緊張はピークに達し、地球軍のプラント核攻撃をもって戦端が開かれる。寡兵であるプラント側は、新兵器モビルスーツと、核分裂を阻害するニュートロンジャマーシステムを用いて地球軍を圧倒。地球に橋頭保を築くまでになった。
C.E.71年1月。地球軍は中立国オーブの軍需企業と協力し、オーブのスペースコロニーにおいてモビルスーツ「G」を開発していた。その情報を掴んだプラント軍「ザフト」は部隊を派遣し、「G」の奪取を試みる。戦闘に巻き込まれ地球軍基地に逃げ込んだキラ・ヤマト少年は、自分にナイフを向けたザフト兵の顔を見て驚愕する。それはかつて月の幼年学校で共に学んだ親友、アスラン・ザラだった。
唯一強奪を逃れた「G」・ストライクに乗り込んだキラは、避難民を乗せた地球軍艦アークエンジェルと共に逃亡する。圧倒的に足りない戦力。ナチュラル揃いのアークエンジェルにおける唯一のコーディネイターとしての孤独。そして親友と殺し合うことになってしまった最悪の状況。幾多の苦悩を抱え込みながら、キラは己と友人達が生き残るため、戦うことを余儀なくされるのだった。
本作では過去の4クールアニメでは見られなかった、1クールごとにオープニング主題歌(と映像)を変更していく方式を採用。この方式は大当たりし、その後のTBS系アニメにおけるスタンダード展開となった。
HDリマスター版ではミュージシャン契約や演出の都合に合わせて一部の曲が変更された。「〜ReTracks」版は歌詞はそのまま、曲部分のアレンジ版である。
テレビ本放送版・全50話を掲載。
HDリマスター版では一部総集編がカット・再編集され、全48話になっている。話のテンポは良くなったが、総集編とは言いつつ設定解説回も兼ねていたため、世界観理解は少しだけ難しくなっている。
| PHASE-01 | 偽りの平和 | PHASE-26(総) | モーメント | |||
| PHASE-02 | その名はガンダム | PHASE-27 | 果てなき輪舞(ロンド) | |||
| PHASE-03 | 崩壊の大地 | PHASE-28 | キラ | |||
| PHASE-04 | サイレントラン | PHASE-29 | さだめの楔(くさび) | |||
| PHASE-05 | フェイズシフトダウン | PHASE-30 | 閃光の刻(とき) | |||
| PHASE-06 | 消えるガンダム | PHASE-31 | 慟哭の空 | |||
| PHASE-07 | 宇宙(そら)の傷跡 | PHASE-32 | 約束の地に | |||
| PHASE-08 | 敵軍の歌姫 | PHASE-33 | 闇の胎動 | |||
| PHASE-09 | 消えていく光 | PHASE-34 | まなざしの先 | |||
| PHASE-10 | 分かたれた道 | PHASE-35 | 舞い降りる剣(つるぎ) | |||
| PHASE-11 | 目覚める刃 | PHASE-36 | 正義の名のもとに | |||
| PHASE-12 | フレイの選択 | PHASE-37 | 神のいかずち | |||
| PHASE-13 | 宇宙(そら)に降る星 | PHASE-38 | 決意の砲火 | |||
| PHASE-14(総) | 果てしなき時の中で | PHASE-39 | アスラン | |||
| PHASE-15 | それぞれの孤独 | PHASE-40 | 暁の宇宙(そら)へ | |||
| PHASE-16 | 燃える砂塵 | PHASE-41 | ゆれる世界 | |||
| PHASE-17 | カガリ再び | PHASE-42 | ラクス出撃 | |||
| PHASE-18 | ペイバック | PHASE-43 | 立ちはだかるもの | |||
| PHASE-19 | 宿敵の牙 | PHASE-44 | 螺旋の邂逅 | |||
| PHASE-20 | おだやかな日に | PHASE-45 | 開く扉 | |||
| PHASE-21 | 砂塵の果て | PHASE-46 | たましいの場所 | |||
| PHASE-22 | 紅に染まる海 | PHASE-47 | 悪夢は再び | |||
| PHASE-23 | 運命の出会い | PHASE-48 | 怒りの日 | |||
| PHASE-24 | 二人だけの戦争 | PHASE-49 | 終末の光 | |||
| PHASE-25 | 平和の国 | FINAL-PHASE | 終わらない明日(あす)へ |
| ガンダムシリーズ(映像作品) |
|---|
| 1st - Z - ZZ - V - G - W - X - ∀ - 種 - SDGF - 種運命 - 00 - 三国伝 - AGE - BF - Gレコ - BFT - 鉄血 - BD - BDR - 創傑伝 - SDWH - 水星 - GQu6X |
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最終更新:2025/12/06(土) 07:00
最終更新:2025/12/06(土) 06:00
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