纏いの神ニールダとは (マトイノカミニールダとは) [単語記事]

「繕いの神ニールダ」とは、テーブルトークRPG「ソード・ワールド2.0」に登場する小神（マイナー・ゴッド）であり、服飾を司る神である。

格言

「弱き者を守り、慈しみ、育てよ」

「飾ることは守ること。真実を見抜くことは攻めること」

「犠牲を容認するなかれ。生き残ることが勝利である」

古代魔法文明時代に生まれた小神で、第一の剣”調和の剣”ルミエルに属している。

蛮族のとの戦争の最中に、魔法に頼らぬ極上の縫製技術によって編み上げられた布を用いて蛮族の目を欺き、多くの人々を逃がした伝説をもつ老婆が神格を得た存在だと言われており、服飾の神としてザルツ地方の商人や若い女性の信者が多い。

「守護」そして「生育」を大切な行為と説いており、人間があみだした最初の臓器である服飾もまた熱さや寒さから身をまもり、大切に育てるためのものとしており、母性的な面が強い。

その姿は柔和な表情の老婆として描かれるが、神像は布地で覆い隠されている為、中身は老婆ではなく別の姿だとも言われることがある。また聖印は特定のかたちを持たず、様々な色のリボンや布を、髪飾りや首飾りへと結びつけることで代わりとしている。

また、覆い隠して欺く事に長けている事が、服や化粧により自らを覆い隠し、美しさの流行をつくりあげる様な拡大解釈をされてしまっていて、若い女性の信者が増えているが、本来の教義には見た目に惑わされることなく隠された真実の姿を見抜くことが大事であるとも説いている。

「守護」と「育成」の考えから、神官もまた守るべき存在を探して放浪する者が多く、徳の高い神官が定住しない為に、小さな神殿は点在するものの、総本山的な大きな神殿がザルツ地方であっても存在しない。

信者は、相手の真実の姿を見抜くことが大事な商人たや、流行の最先端を意識した若い女性の他、戦いの多い地域では母性の象徴として崇められていたりする。

繕いの神ニールダの特殊神聖魔法は、マナで編んだ布を使って隠蔽する能力に長けている。