椿の花とは、2008年4月20日に投稿された、デッドボールPによる楽曲である。
概要
椿の花はデP普通の曲シリーズの第3段である。
和風な音程と共に奏でられるミクの声はまさにデッドボールPと言える曲の1つ。
この曲はこれまで際どい(と言うかセウト)デッドボールを投げ続けてきたPの曲としては、
一見デッドボールがないように聞こえる歌詞という特徴がある。
しかし、全体的な悲しい曲調、また椿の色合いからも想像される歌詞の毒々しさの中には、
多くの暗喩が込めらているものと思われる。
椿とは何か、どういう情景を想像して奏でられたものなのか、等
リスナーに様々な想像を掻き立てる、いかにもデッドボールPらしさが表れている曲とも言えよう。
2008年5月6日に10万再生を達成し、VOCALOID殿堂入りを果たしている。
歌詞
| Lyrics | デッドボールP |
| Music | デッドボールP |
| Vocal | 初音ミク |
あと一日で 世界が終わろうとも その蕾は花開くでしょう
百日も 長く咲けるよりも 美しく孤独に枯れる
耳の奥で椿の花が ぼとりもげる音がする
心の臓を踏み潰されて ぐちゃりと土に還りなさい
咽の奥で椿の花が どろり融ける味がする
足の腱を噛み千切られて じろりと星を睨みなさい
眠れ 眠れ 最期の夢安らかであれ
踊れ 踊れ 焼けた靴を履くシンデレラ
あなたが路を 尋ねてきたのなら 千里示す道しるべになろう
あなたが空を 見たいと願うなら 火星より紅い惑星になろう
あなたが声を 求めているのなら 岩に沁みる断末魔になろう
あなたが海を 聞きたいと言うなら ためらいなくこの御髪引き裂こう
腹の奥で椿の花が がさり動く音がする
水の底に閉じ込められて ごぽりと溺れ腐りなさい
森の奥で椿の花が ぼきり折れる絵が見える
骨という骨全て砕かれ ぬちゃりと蟲に喰われなさい
暗く 暗く 黒の色さえ見えぬ闇と
赤く 赤く 狼の腹の中で散れ
あなたが側に 居たいと願うなら へその緒刻んで首輪にしよう
あなたが共に 歩みたいと言うなら この皮剥いで靴底にしよう
あなたが愛の 口付けせがむなら 水子を唇に塗りたくろう
他の誰かに 奪われるくらいなら 自ら薬指砕きましょう
あと一日で 命が終わるなら 椿の花は悩むでしょうか
百日も 長く生きるよりも 美しく孤独に枯れる
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