概要
「とちぎ(列車)」という記事名ではあるが、とちぎという列車は運行されていた事は無くおはようとちぎ・ホームタウンとちぎとして運行されていた。朝の上りはおはようとちぎ・夕方の下りはホームタウンとちぎとして運行されていたが、当記事内では両方をひっくるめてとちぎとして記載する。
1995年に仙台市が由来のあおばという列車名に対して上野~那須塩原間の運行が多くなっていた東北新幹線の各駅停車便を新幹線なすのに分離した事から、それまで在来線を運行していた新宿~宇都宮・黒磯間の特急なすのを名称変更する形で特急とちぎは誕生している。
在来線特急なすのは東北新幹線開業で東北本線特急や急行の大半が廃止された事から上野~宇都宮・黒磯間の優等列車を補う為に最盛期は9往復設定されていた。しかし在来線快速ラビットや東北新幹線との差別化に苦戦し前述の通りとちぎに名称変更する直前には在来線特急なすのは1.5往復まで減らされており、また上野駅発着から新宿駅発着になっていた。
特急とちぎは設定から廃止まで新宿~宇都宮・黒磯間の運行であり上野駅には新宿駅の工事を除いて出入りする事は無かった。車両は185系が使用されており、よくあるJRの(通称)通勤特急と同じく「グリーン車以外は自由席」となっていた。ところが2008年に上り1本が廃止され2010年の東北新幹線新青森開業のダイヤ改正で特急とちぎ自体が廃止されている。しかし特急とちぎは利用者減というよりは車両の都合等で廃止されたという面が大きく、同ダイヤ改正で同じく185系使用の特急水上は臨時列車となり、特急踊り子や特急あかぎも減便となっている。
「おはよう」が接頭語につく特急は他にもおはようさざなみ・おはようわかしお・おはようしおさい・おはようフレッシュひたちとあったがおはようとちぎで最後になってしまった。接頭語で無ければおはようエクスプレスというのがおはようとちぎ廃止後も運行されている。また、「ホームタウン」が接頭語に付く特急はホームタウンさざなみ・ホームタウンわかしお・ホームタウンしおさい・ホームタウン高崎・ホームタウン佐倉・ホームタウン成田・ホームタウンひたちとあったが同じくホームタウンとちぎで最後となっている。
とちぎの廃止で宇都宮線内完結列車で小山駅以北で通過駅のある列車が消滅している。特に黒磯駅は1961年の東北本線を経由する初の特急つばさ・ひばり以来の特急停車駅であったものの、とちぎの廃止で黒磯駅に停車する特急はは消滅している。
廃止直前の運行形態
停車駅
駅名 | 新 宿 駅 |
池 袋 駅 |
赤 羽 駅 |
浦 和 駅 |
大 宮 駅 |
蓮 田 駅 |
久 喜 駅 |
古 河 駅 |
小 山 駅 |
小 金 井 駅 |
石 橋 駅 |
宇 都 宮 駅 |
宝 積 寺 駅 |
氏 家 駅 |
矢 板 駅 |
西 那 須 野 駅 |
那 須 塩 原 駅 |
黒 磯 駅 |
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特急おはようとちぎ | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
特急ホームタウンとちぎ | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
上野駅発着快速ラビット | 上野 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | この区間は各駅停車 |
列車名の由来
沿線の栃木県(とちぎけん)より。
年表
1995年12月 新特急なすのの名称変更で新宿→黒磯間に新特急ホームタウンとちぎ1本と黒磯・宇都宮→新宿間に新特急おはようとちぎそれぞれ1本が設定される。
停車駅は新宿 - 池袋 - 赤羽 - 大宮 - 蓮田 - 久喜 - 古河 - 小山 - 石橋 - 宇都宮 - 宝積寺 - 氏家 - 矢板 - 西那須野 - 黒磯
2002年12月 新特急おはようとちぎ・新特急ホームタウンとちぎは特急おはようとちぎ・特急ホームタウンとちぎとなる。
2010年12月 おはようとちぎ・ホームタウンとちぎが廃止される。
関連動画
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関連項目
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