カルロス・オリヴェイラとは、『バイオハザード3』の登場人物である。
概要
アンブレラ社の私設傭兵部隊U.B.C.S.に所属する傭兵。デルタ小隊アルファチームに所属し、市民救助の目的でラクーンシティに派遣されてきた。階級は伍長。ちなみにカルロスの名は偽名である。国籍不明で、整形手術で何度も顔を変えているらしい。甘いマスクのイケメン。
幼少期からゲリラ活動に身を投じてきたため、武器の扱いに長ける。場数も多く、幾度となく死線をくぐってきた。所属元がアンブレラ社に吸収されたため、自身もU.B.C.S.へと所属を変えた。
『3』では先述の通り市民救助のため、多くの同僚とともにヘリから降下。作戦行動を開始するが、圧倒的なゾンビの数と深刻なウイルス汚染により、部隊は出動から数時間で壊滅。カルロスはその僅かな生き残りで、同じく生き残った隊長ミハイル・ヴィクトールやニコライ・ジノビエフと合流してゾンビから逃げていた。ラクーン警察署では、通信器から彼の助けを求める声が聞き取れる。
そんな中、同じく生存者であるジル・バレンタインと遭遇。ジルは当初カルロスをアンブレラの手先と思って信用していなかったが、次第に脱出のため協力するようになる。
ゾンビの群れをアサルトライフルで一掃するなど、彼の高い戦闘技術が窺える。しかしメンタルは弱いようで、時折弱気な姿勢を見せてはジルに叱咤され、ついにはビンタを食らっている。だがこの叱責がよほど効いたのか、以降は前向きな意見が多くなった。
ウイルスに感染したジルが弱気になった際は「弱気になるな。俺に任せるんだ」「くそウイルスに白旗をあげるな」と激励。物語終盤、滅菌作戦によってラクーンシティに核ミサイルが飛んでくる中、「俺は死ぬ瞬間まで諦めねぇ。諦めなければ奇跡は起きる!」とまで言ってみせた。
また勇敢な面を持ち合わせており、追跡者によってTウイルスに感染したジルを救うべく、単身ラクーン総合病院に乗り込んでワクチンを完成させてくる行動力を見せ付けた。その後もU.B.C.S.の立場から知りえた情報を提供したり、励ましたり、ゾンビに囲まれるジルを助けたりと協力を惜しまなかった。
同僚のマーフィー・シーカーは気が合う親友で、彼もまたラクーンシティに派遣された。しかし部隊が壊滅後、飲み水からウィルスに感染し、ゾンビ化する寸前の状態でカルロスと再会。ゾンビになる前に殺して欲しいと懇願される。最初は「親友を撃てるかよ」と拒否するも、再三の頼みを聞いて決意。銃弾を撃ち込み、引導を渡した。直後にジルが現れるが、ショックのあまり取り乱しながら去っている。
エンディング分岐によっては、残されていたヘリを発見、操縦してジルを救い上げた。別のエンディングではジルを探しているバリー・バートンの無線を傍受、発煙筒を焚いて誘導している。
最後まで生き残り、数少ない生存者の1人となった。しかし『3』以降の作品には出演しておらず、今後の動向は一切不明である。
映画版では
実写映画『バイオハザードⅡ アポカリプス』に登場。俳優はオデッド・フェール。
原作同様U.B.C.S.所属だが、ミハイルの代わりに隊長となっている。小説版によるとバイオハザード発生時は休暇中だったが、前作でワンのチームが壊滅した事から出動を命じられている。
ブラックホークに乗ってラクーンシティ上空に進入し、ビルの屋上でゾンビに襲われている女性を救うべく降下。見事な手並みでゾンビを全滅させたが、女性は既に噛まれていて助からないと悟っており、そのまま投身自殺してしまった。その後、他の部隊や警官隊と合流。協同でゾンビの掃討に入るが、数に押されて部隊は壊滅。カルロスは生き残った同僚ニコライ・ジノビエフとともに死地を脱した。部隊壊滅に伴い脱出を試みるが、アンブレラ社が脱出要請に応じない事で次第に不信感を募らせていく。
そこへ独断行動中のアンブレラの科学者チャールズ・アシュフォードから交渉を持ちかけられ、脱出方法を教える条件として娘を探す事になる。すると同じ交渉を持ちかけられたアリス一行と出会い、行動をともにする。
物語終盤では完全にアンブレラから離反し、ジルやアリスとともにアンブレラ兵士と戦う。
RE:3では
3をリメイクした『バイオハザードRE:3』にも再登場。日本語版では安元洋貴がCVを担当している。
デザインが大幅に変更され、無精ひげにもさもさ頭のおっさんになっている。一方で弱気な性格はなくなり、ジルを献身的に支える歴戦の傭兵となっている。
どんな状況に陥ってもジルを見捨てずに戦っており、より人間の屑らしくなったニコライとは対照的になっている。軽いジョークを飛ばすものの、空気を読まないせいかジルにキレられている。
関連項目
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