「あー?カサマツ?何処だそこ?」
ディクタストライカ(ウマ娘)とは、漫画「ウマ娘 シンデレラグレイ」に登場する人物、ウマ娘である。
概要
第17Rより登場するウマ娘。4戦3勝の成績を上げていて名前の表記の上に『栗毛の弾丸』という二つ名がつけられている。
目つきの悪い三白眼、腹の見えるクロップトップの上に、頭にチェック、腕に孝行縞の入ったパーカーを着て、フードから耳を突き出しているのが特徴。パーカーはそのまま日常使いしている。耳飾りは5つのわっかで本紙に掲載時は左耳についていたが、単行本化の際、右耳に訂正されたようだ。俺っ子。同期のクラシック路線のウマ娘(ヤエノムテキ、スーパークリーク、メジロアルダン、サクラチヨノオー)とは競い合いつつも仲良く古馬路線のテレビ中継を見て話している。
皐月賞では足の故障により出走できないで終わる。日本ダービーは出走こそできたものの、出走前に足を気にし、「こんなもん大したことねぇよ」「気合で何とかする!」といってはいたが、レース中でも足の痛みによって本領を発揮できずにいた。
早熟、一度終わったウマ娘と思われていたディクタストライカだが、函館記念ではダービーウマ娘メリービューティーに5バ身差をつけて圧勝(第32R)。ヤエノムテキからはタマモクロス、オグリキャップと合わせて異質な存在と見なされるようになった。
有馬記念前に、領域を掴みかねていたオグリキャップと併走して有馬記念へと向かう。
アプリゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」には未登場だが、サクラチヨノオーのシナリオでは彼女らしきウマ娘の姿が確認できる。
元ネタ
“弾丸シュート”と謳われた驚異の脚力を持つ競走馬「サッカーボーイ」が元ネタ。父ディクタスとサッカー→ストライカーという連想だと思われる。
綺麗な栃栗毛に白目をぎょろつかせる気性難の競走馬で、初戦から9馬身、 函館3歳S(GⅢ)での敗北を挟んで、次走で10馬身、 阪神3歳ステークスでは8馬身をつける豪脚でレコード勝利を見せつけて、朝日杯を勝利していたサクラチヨノオーに大差で最優秀3歳牡馬に表彰される。一方で、元々蹄が弱く、そこに自身の脚力が加わったことで、裂蹄の持病を抱え続けた。そのため、皐月賞は出られず日本ダービーは一番人気ながら15着に惨敗。クラシック戦線をふいにしてしまう。
早熟なだけと思われた当馬だったが、中日スポーツ杯ステークスでは同期の皐月賞馬ヤエノムテキを差し切り勝利。第24回函館記念(GⅢ)では桜花賞馬マックスビューティを歯牙にもかけず、前年のダービー馬メリーナイスをも5馬身差突き放す圧勝。このときつけた「1:57.8」というタイムは当時の芝2000m日本レコードであり、函館記念のコースレコードとしては2022年現在未だ破られていない。
秋に入り、11月のマイルチャンピオンシップでも2着ホクトヘリオスに4馬身差つける圧勝でGⅠを制覇。続く年末の有馬記念ではタマモクロス、オグリキャップの葦毛対決が盛り上がる中でスタートゲートで暴れ、前歯を折って流血騒ぎを起こすが、そんな状態でも主役2頭に次ぐ3着に入っている。
その後、怪我により休養し復帰を目指すも脚部の不安から古馬に進まず引退となった。しかし、これまで内国産種牡馬を例外なく放出してきた社台が、死亡した父ディクタスの後継種牡馬として期待したということもあって繋養。結果的にこれは大当たりし、驚異の脚力とスタミナを引き継ぐ幅広い性質の産駒を生むことに成功した。ただ、後継種牡馬と目されたナリタトップロードが早世し、ヒシミラクルがその不安定な成績から敬遠されて種牡馬として失敗したことで、父系は絶えてしまっている。2011年10月7日死亡。
だが、自身の全妹にゴールデンサッシュがおり、その仔ステイゴールドの産駒からオルフェーヴルが登場した。このオルフェーヴルは、綺麗な栗毛、豪脚、気性難、ぎょろつく三白眼からサッカーボーイの再来とまで言われるほどにサッカーボーイとよく似ていたが、似なかった点の一つがステイゴールドがどこかで持ってきた極めて頑健な肉体であった。そのオルフェーヴルがクラシックを駆け抜け、三冠馬となるのはサッカーボーイが死亡した17日後のことである。
関連項目
- ウマ娘 プリティーダービー
- ウマ娘 シンデレラグレイ
- サッカーボーイ
- 1988年クラシック世代
- ナリタトップロード(ウマ娘) - 史実では息子にあたる。奇しくも主演アニメでオグリと共演している。
- ヒシミラクル(ウマ娘) - 同じく史実での息子にあたる
- イクノディクタス(ウマ娘) - ディクタス産駒繋がり
- キンイロリョテイ(ウマ娘) - モチーフとなったと思われる馬がステイゴールド(サッカーボーイの甥)
- オルフェーヴル(ウマ娘) - 史実における又甥(父方の祖母がサッカーボーイの妹)容姿が似通る
シンデレラグレイ同組
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