フィー(ファイアーエムブレム)とは、ゲーム「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」のキャラクターの一人である。
概要
初登場は第2部第6章。第1部に登場したフュリーの娘でクラスは母親と同じくペガサスナイト→ファルコンナイト。
兄にセティがいる。前半のカップリングによっては父親も存命している。
母親譲りの緑の髪をしているが、ロングヘアだった母とは違い、ショートカットにしている。耳に光る大きめのイヤリングと前髪の隙間から見えるハチマキもチャームポイント。
ユニットとしてのフィー
スキルは母親から受け継ぐ「追撃」+父親から受け継ぐスキル。できれば父親からは敵を早く倒すための攻撃回数増加などのスキルを受け継ぎたい。
母親と同じく飛行ユニットのため、同様の運用が求められる。すなわち地形を無視できる機動力によって遠方の敵や村の元へ一直線に向かい素早く倒すのが彼女の最大のお仕事である。
父親が誰になるかで若干の性能の違いは存在するが、父親が誰であれ母親のフュリーから「追撃」を受け継いでいるため、弱いということはない。父親のスキルなどでフュリー+αの性能になるはずなので、勇者の槍や魔法剣などを渡して単独行動をがんばってもらおう。
キャラクターとしてのフィー
『紋章の謎』のエストからつながる元気系ショートカット天馬騎士の系譜に連なるキャラ。
父親が誰かによってその身分は各国の王女、公女から平民まで幅広くなる。
故郷シレジアで病気に臥せっていた母親の死をきっかけに国を飛び出し、はるばるシレジアからイザークまでやってきた天馬騎士で、シレジアからシスコンアーサー(アミッド)も同行させて登場する。この時にはすでにアーサーを相棒と呼び合う程度の仲にはなっている。
当初は兄を探して国を出たが、セリスの挙兵を聞いて急遽イザーク軍に参加する。解放軍への参加理由は母親から聞かされていたシグルド達の英雄譚にあこがれてとのこと。
母と自分たち兄妹を長年放置して行方不明状態だった父親には複雑な感情を抱いており、再会した兄セティとの会話でその一端が垣間見れる。
愛馬のペガサスには叔母の名前をもらってマーニャと名付けており、大切に思っている様子も読み取れる。
レヴィン父ルート
さて、他のキャラが父親だった場合と違い、レヴィン父ルートではフィーは解放軍に参加してすぐに解放軍の軍師を勤める父親と再会している。
しかし、フィーには母親と自分たちを放置して帰ってこなかった父親に対して自分から口をきこうとはせず、第6章で再会してからようやく会話ができたのは実に第10章のことになる。また、その会話にしてもレヴィンはまるでフィーのことを突き放すような言葉をかけており、親子の溝の深さを感じさせる。でもステータスは上がる。
元気な姿を皆に見せている中でこのレヴィン父ルートに関しては父親の愛情を求めるけなげな少女のフィーを見ることができる貴重な会話である。
おまけ フィン父ルート
ちなみに、フィンが父親だった場合でもレヴィンほどすぐではないが父との再会はできる。この場合、父親のフィンはシレジアに行かなかった理由として騎士としての使命を優先させたという一応の言い訳はできる。父親からの愛情は父から母に(中古屋経由で)贈られ、そしてフィーに引き継がれる勇者の槍から感じてあげてほしい。
もっとも、このカップリングを成立させた場合、設定上いろいろな矛盾点が生じてしまうのは否めない。カップリングの成立も難しいうえにユニット強化としてもおいしくないのでやる人はまずいないだろう。
恋人事情
恋人会話には鉄板のアーサーと後半主人公のセリス、そしてなぜかダンディなオジサマのオイフェが入っている。
アーサーに関しては二人一組で登場という状況や、シレジアからの腐れ縁という側面から恋愛関係に発展していく様子が会話などから読み取れ、ニヤニヤできる。ただし場合によっては結婚のその先には小姑との戦いが待っているのだが。二代続けての嫁小姑バトルとはフリージもいろいろと業が深い一族である。
一方オイフェが相手の場合、15歳以上の年の離れたヒゲのおじ様に心奪われるという状況は教師と教え子の秘密の関係を彷彿とさせる。父親に反抗しながらもほんとはもっと愛されたかったというファザコンの現れなのかもしてない。もしくは援助交際かパパ活。年上の義弟を持つことになったセティや、ルートによっては娘を取られるレヴィンは泣いていい。でもフォルセティは勘弁な。
トラキア776でのフィー
『聖戦の系譜』のスピンオフである『トラキア776』ではゲーム中では登場しないが、兄のセティとフィーの付き人という設定のカリンの会話からフィーの別の一面が見えてくる。
父親がレヴィンで固定されているため王女という立場も固定される。父と兄が国を離れ、母も病気に臥せり亡くなってしまうという逆境の中でも唯一残った王族として弱音を吐かずに頑張る強さと、カリンと二人になった時には泣いてばかりいるという年相応の弱さを持った少女の姿が描写されている。
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