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概要
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山陰本線宍道駅から芸備線備後落合駅の間を結ぶ路線で、山陰支社木次鉄道部が管理している（※但し、宍道駅は山陰支社直轄、備後落合駅は岡山支社管轄）。ラインカラーは山吹色で路線記号は「E」。
元々は簸上鉄道（当初は簸上軽便鉄道）により宍道駅～木次駅間にて1916年に開通した路線を由来とする。その後、官営木次線（木次駅以南）の建設資材輸送に供されたのち、1932年に木次駅～出雲三成駅が開業。その2年後（1934年）に簸上鉄道も国有化され宍道駅～出雲三成駅間が木次線とされた。備後落合駅までの全線開通は1937年。
以前は米子駅～広島駅を結ぶ急行「ちどり」なども運行され陰陽連絡線としてその役割を果たしていたのだが、山陽新幹線開業や伯備線電化、高速道路の整備には勝てず、現在ではローカル列車が走るのみ。米子や松江・出雲と山陽地方（岡山）の陰陽連絡は伯備線が全て担当している。
赤字路線の一つであり、1980年代には特定地方交通線の第二次指定路線候補（輸送密度2000人/日未満）となった。この際は代替道路未整備のため特定地方交通線への指定が見送られたが、その道路が整備された事もあって将来廃止される可能性も否定の出来無い路線である。赤字故に整備もままならず、25km/hの速度制限区間も存在する。
2024年5月にはJR西日本山陰支社長が出雲横田駅～備後落合駅間について議論をしたい意向を示し、「再構築協議会」の要請も選択肢に入っていることを明らかにした。なお、同区間の平均通過人員は1987年の279人から2022年には54人にまで減少している（なお、おろち号ラストランとなった2023年度は72人にまで増加した）。
また、雪の場合はよく出雲横田駅～備後落合駅間の終日運休・タクシー代行が行われる事でも知られており（但し、道路事情によってはタクシー代行すら無い事も稀によくある）、 鉄ちゃんからは「これが所定」と言われてしまう事もある。
※雪による運休は出雲坂根駅～三井野原駅間の路線環境（2段スイッチバック）なども影響している。なお、同区間ではかつてキハ53-6が雨と雪解け水で線路が宙吊りになっていた所に進入し脱線・転落した事故が起きている（乗客・乗員は全員軽症。なお、事故車両は長期間転落現場に放置され、代替車両のキハ52が東北地区からやって来た）。
なお、車両はトロッコ列車「奥出雲おろち号」を除くとJR車両のキハ120形である（但し、木次線のキハ120形にはステンレス車体ではない鋼製車体もある。北陸地区の鋼製キハ120形は末期色化したため今後が注目され、木次線に関しても末期色となった）。その「奥出雲おろち号」も2023年11月23日でラストランとなった。後継として2024年4月より「あめつち」が出雲横田まで運用に入っている（2段スイッチバックに入らない理由は勾配を登れないため。現在大半のキハ40が機器換装しているが、5月12日に日登駅～下久野駅間で雨による空転で区間運休、11月10日にも南宍道駅～加茂中駅間で空転し区間運休したため、勾配は厳しい可能性が高い）。
スイッチバック
木次線出雲坂根駅を三井野原駅方面に向けて出発するとスイッチバックが現れるがこれは中国山地が関係している。
元々木次線の路線規格は丙線できつめの勾配が多い路線となっており30‰クラスの勾配が多くなっているのだが、特に勾配のきつくなる出雲坂根駅～三井野原駅間では敷設当時の技術関係もありスイッチバックが採用されている。
なお、スイッチバックの回数は2回だが線路が3段となっている為2段スイッチバックと呼ぶところを3段スイッチバックと呼ばれる事もある。
駅一覧
| 駅名 | あめつち | 備考 |
| 宍道駅 | ○ | 山陰本線乗り換え、米子支社直轄駅 |
| 南宍道駅 | │ | |
| 加茂中駅 | │ | |
| 幡屋駅 | │ | |
| 出雲大東駅 | │ | |
| 南大東駅 | │ | |
| 木次駅 | ○ | 愛称「八岐大蛇駅」 |
| 日登駅 | │ | 愛称「素戔嗚尊駅」 |
| 下久野駅 | │ | 愛称「動動駅（あよあよ駅）」 |
| 出雲八代駅 | │ | 愛称「手摩乳駅（てなづち駅）」 |
| 出雲三成駅 | △ | 愛称「大国主命駅」 |
| 亀嵩駅 | │ | 愛称「少彦名命駅」 |
| 出雲横田駅 | ○ | 愛称「奇稲田姫駅」 |
| 八川駅 | 愛称「脚摩乳駅（あしなづち駅）」 | |
| 出雲坂根駅 | 愛称「天真名井駅」 | |
| 三井野原駅 | 愛称「高天原駅」 | |
| 油木駅 | ||
| 備後落合駅 | 芸備線乗り換え、岡山支社管理駅 |
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