曖昧さ回避
by伊集院光
田中裕二とは、太田の親友 お笑い芸人である。お笑いコンビ「爆笑問題」のツッコミを担当。タイタン所属。
概要
1965年1月10日生まれ。高校時代はクラスの人気者で「ウーチャカ」という愛称で呼ばれており、「ウーチャカ大放送」という校内ラジオ放送のパーソナリティもやっていた。大学で太田光と知り合い、大学中退後の1988年に太田と「爆笑問題」を結成。
プライベートでは2000年3月、一般女性と結婚。しかしながら、2009年10月2日離婚。2015年10月にタレントの山口もえと再婚した。
2000年9月、睾丸肥大のため都内の病院に入院。10月9日に左側の睾丸摘出手術を受けた。その際、当時開会直前だったシドニーオリンピックになぞらえて、「田中、金とった!!」と言う見出しがスポーツ新聞を飾った。その後も「片玉」などといじられている。
芸人としての活動はもちろん、俳優活動や、『モンスターズ・インク』のマイク役など声優としての活動も評価されている。
田中の苦手なものの中ではミミズがよく知られている。番組収録でミミズやそれに類似する生物が登場すると、怯えながら逃げ回ることもある。MCをしていたテレ朝系列アナが大集合する年末番組で、HTBサイドが持ち込んだ太めのミミズのような海洋生物の食材に怯え、太田のイタズラで逃げ回ってる最中に、TVカメラなどのスタジオ撮影機材用のケーブルがカメラ移動で動いた時、ミミズのような異生物と間違え驚いたこともある。
「田中」という人物
爆笑問題というコンビをみると、「時事ネタ漫才の第一人者」「学門や政治を題材に有識者と討論できる見識の広さと話術」「小説の執筆」など多方面で矢面に立ち、かつ「不祥事にも積極的に触れる激しい毒舌」「場の空気を読まずに暴走」などといった行動で批判の的になる太田に比べ、田中は凡人というイメージが強く、「Mr.普通」などとも評される。実際、暴走する太田のストッパー役をこなしながら番組の司会進行を務めるその様は、まさに真面目な常識人に見える。
しかしながら、田中と公私ともに親交のある伊集院光から言わせれば、「僕は何度も言ってますけど、本当にどうかしてるのは田中裕二なんですよ」とのことである。
猫と野球と競馬が好きな男
趣味は「猫」「野球」「競馬」である。これだけなら正直普通である。何がおかしいのかは後述する。
- 田中は猫(チーちゃん、ネネちゃん)を飼っている。猫に話しかける時は赤ちゃん言葉になる。
- 野球好きで、特に読売ジャイアンツ(巨人)ファン。毎年2月に開催される巨人のキャンプも、度々訪問している。草野球も好み、後輩芸人とチームを組み休日によく試合をしている。
- 競馬好き。2007年6月30日2回福島5日目第7レースの馬券をPATで購入し、馬連83,570円(購入額1,000円)と3連複119,000円(購入額500円)を的中させ、計1,430,700円の払戻(口座振込)を受けた。また同年、前述コラムにて第43回新潟記念の予想を的中させた(トウショウヴォイス3連単軸1頭マルチ)。実際に馬券もPATで購入しており、3連単277,430円(購入額200円)を的中させ、計554,860円の払戻(口座振込)を受けた。
趣味に没頭する男
普通の趣味に見えるが、田中の場合は仕事以外の時間はこの趣味を最優先し、そのためなら周りが見えなくなるほど没頭するという点が特筆される。
毎日放送のドキュメンタリー番組『情熱大陸』において2010年に田中が特集された時、番組側が伊集院光のところに急遽インタビューを申し込んできたという。伊集院が話を聞くと、番組担当ディレクターが「とにかくあの田中さんという人が、何も無い人なんです!」「あの人はね、猫と野球と仕事しかないんです!!」と泣きついてきたとのこと。それに対して伊集院は、 「そのままの人です」と返答したという。
猫
- 「猫の悪口を言う人とは仕事できない」「顔も見たくない、仕事も一緒にできない」と語っている。
- バラエティ番組で品川庄司の品川が田中の猫エピソードを話そうとした際、「ウチの猫の悪口を言うならやめて!」とけん制。エピソードトーク後は、「これからも品川と一緒に仕事をしたいから、それ以上言わないで」としんみりと呟いた。
- 道端で可愛い野良猫を見つけ、その野良猫の後を夢中で追いかけた結果、迷子になったことがある。
競馬
野球
- 『情熱大陸』の密着取材で、趣味の草野球中にディレクターから「マイク付けます?」と促されたが、「ムリだろ! マイクはつけません。マイクつけたら(野球)できないでしょ。別に「情熱大陸」優先じゃないですから。」と言い放った。
普通な男
概要でも記述した通り、田中は「Mr.普通」とも称される。しかしながら伊集院光は、「どんな時も普通でいられるという異常さ」を指摘している。
- 各界の知識人と討論を行うバラエティ番組『爆笑問題のニッポンの教養』(NHK)でのエピソード。
「この番組見てて凄いと思うのは、太田さんと各界の知識人が凄いレベルの高い話をしてて。剣豪同士の斬り合いをしてる中、田中さんは普通に『すいませんボール取らしてください』つってひょいっと入って行けて、しかも斬られないんだよね。」 - 政治討論番組『太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。』(日本テレビ)でのエピソード。
「ある回で太田さんがすごいキレて、みんなちょっと怯えてるんですよ。全員圧倒されてて、誰も喋れないような状況になってるときに、田中さんが言った言葉が「もうよくわかんないよ。あっち行けよ」って(笑)。 そのときに一瞬にして場がなごんで。番組終わって「田中さんは最終的に普通だったな」ってことになるけど、あの状況で普通の言葉を言える人っていないんですよ。なんつーの、『なんでも切れる刀を入れとく鞘って凄い』みたいな。」
悩まない男・考えない男
田中は基本的に悩まない。一切仕事について悩まず、常に平常心でいられるという異常っぷりが指摘されている。特に、爆笑問題が事務所独立問題で干された時期も、逆に爆笑問題として2ヶ月に1本の新作漫才制作、テレビ・ラジオ合わせて週10本以上のレギュラー番組出演、正月も休まないという異常なスケジュールの時期も、どちらも一切悩んでいないという異常っぷりである。
そして、田中は嫌なことでなければ、基本的に自分の意見を持たない。仕事に関しても深く考えずに、与えられた仕事は大体なんでもこなす。
悩まないエピソード
- 伊集院光談
「爆笑問題が干されてるときに、「干されるってどんな感じですか」と聞いてみたら、田中は 「俺は草野球いっぱいできるから楽しい」と言い放って、この人凄いと思った」
「あんな異常なスケジュールと、太田光という異常なほどの才能の傍にいるという、とんでもなく異常な空間にいる中で、「猫ってかわいいな」って思ってるってことが凄いことだと思うのよ」 - 太田光談
「『悩めないのが悩み』ですから彼は。それはね、ときどき羨ましいですね。とにかく田中に対しては気は遣わない。なんでも、どう言っても大丈夫、っていうところは、その自信はある。そういう相手を持ってる人は少ないですよね。」
考えないエピソード
- 太田光談
(ディレクターから「田中さんのすごいところは?」と聞かれて)「考えないところですかね。『またゼロに戻った』ってのが毎回あるんですよ。そのゼロに戻れることがすごいなってつくづく思う。(田中「だから寝付きはいいんですよ。本当にいいんですよ」)」
「こいつは大学のときにふたり友達が目の前で殴り合ってる真ん中で、肉まん食ってたヤツなんです。ずーっと肉まん食ってました。傍観者です」 (田中「こいつらがケンカしてるわけで、コイツはコイツに言いたいことあって、コイツはコイツに言いたいことあって、ケンカしてるわけだから、俺がそこに入ることじゃねぇと思って」)
「田中は世の中で起きてることに対する自分の意見を持たない人なんです!」 (対談中の教授「じゃあいいじゃん、田中さんを説得できれば」) 「できないんです。僕は20年かけてます。できないんです!」 - 田中裕二談
「僕はね、太田とは上手くいってないんですよ、実は。太田は的確なツッコミをしてくれる人が大好きだから、たとえばネプチューン名倉なり、くりぃむしちゅー上田なりのほうが、太田と上手く付き合ってるんですよ。で、オレはたまに気付かないとか間違ったりするんで、太田がイラッとしたりするんですね 。(ディレクター「田中さんの果たしてる役割もあると思います」)ゼロとは言いませんけれども。たとえばそうですね。太田とずっと一緒にやってたら、めんどくさくなっちゃう人もいるだろうし、オレもたまにあるからね。あと、いろんな考えを持つ相方だと、ぶつかると思うんですよ。オレは本当に何も考えないで平気な人間なので。」
「(売れていない頃、田中はバイトしていたが太田は働かなかったことについて)「(太田が)働けるわけない」っていうのはオレも思ってましたんで。毎日時間通りに行くとか。(太田は)普通の仕事とかできない、興味のあることしかちゃんとできないです。僕はできます。たとえば明日からふつうの青果店で働きなさいって言われたら、そこで一生懸命やる自信があります。できるんです、そういうの。太田は絶対できない」
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