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ヴァンツァー(ヴァンダー・パンツァー、Wander Panzer、略称WAP)とは、ゲーム『フロントミッション』に登場する架空の機動兵器である。
誕生まで
黎明期~ヴァンダー・ヴァーゲン
- 2020年
ECドイツのミハイル・ランドルト教授が化学反応によって硬軟化する特殊素材を発明。これを応用した可動調整装置により、ヴァンツァーに続く人型車両の歴史が始まる。 - 2025年
ECドイツ・シュネッケ社が試作機WAW(ヴァンダー・ヴァーゲン、Wander Wagen)を開発。 - 2026年
USN・ディアブルアビオニクス社が地雷処理作業者の開発にあたりWAWに注目、シュネッケ社に協力を依頼。これに追従しOCUからジェイドメタル社が、更にECイギリスからセンダー社が参入、プロジェクトが一気に大規模化する。 - 2027年
試作機「パロット(パパガイ)」完成。しかしアクチュエーターや機体制御コンピュータによるコスト増が問題となる。 - 2029年
ディアブルアビオニクス社、MULS(Multi Unit Link System)規格を開発。複数社で規格に沿ったパーツ製造を行い互換性を持たせることにより、前述のコスト増問題を解消。
史上初のヴァンツァー及びWAWの実戦投入
- 2029年
シュネッケ、センダー、ジェイドメタル、ディアブルアビオニクスの各社によりWAW「シケイダ」開発。USNおよびECに少数配備される。ただし本機の性格は後のWAP(ヴァンダー・パンツァー、Wander Panzer)に近く、事実上史上初のWAPとされる。 - 2034年3月~2035年1月
アフリカ紛争。この時に南部アフリカ連合(SAUS)を支援したOCUによりWAWが初めて実戦投入される。ECの支援を受けた敵対勢力もWAWを使用したため、既存兵器対WAW、あるいはWAW同士の戦闘がアフリカ各地で勃発、前述のシケイダも紛争末期に投入された。この紛争がWAWの実戦テストの場となったことにより、WAWを兵器として運用する際のノウハウが確立し、人型兵器の発展を促した。
ヴァンツァーの登場、そして以後
- 2040年
MULSを発展させたMULS-P(Multi Unit Link System-Panzer)規格が誕生。従来の規格と共通性を保ちつつ、兵器としての運用を念頭においた規格に発展している。本規格を用いて作られたロボットはWAWと区別するために、ここにおいて正式にヴァンツァーと命名された。 - 2070年
第一次ハフマン紛争。OCN/USN両軍がヴァンツァーを使用、汎用的な陸戦兵機としての評価が高まり各国での採用が加速する。 - 2090年6月3日~2091年8月9日+α
第二次ハフマン紛争。ラーカス事件(OCUによるUSNラーカス地区の軍需工場襲撃事件)がきっかけとなり、ハフマン島全土が戦闘状態に突入、USN優勢の緒戦を経てOCUの反攻作戦、そしてザーフトラ共和国のPMO(恒平和調停機構)による調停により終結した紛争。この紛争の裏でOCU・USN・ザーフトラによるバイオニューラルデバイス開発計画(BD計画)が進められていた。+αの部分はBD計画の転覆を狙う武装組織「ハフマンの魂」とPMO軍との戦後における交戦を示す。- BD計画(別称・サカタインダストリィ事件)
この計画はヴァンツァーの制御コンピュータ(COM)に人間の脳を用いることで反応速度の向上を狙ったものであり、計画自体は2070年代から「メタルワーカープロジェクト」の名で秘密裏に進行していた。計画当初は「B型デバイス」と呼ばれる培養脳や人工授精により誕生した胎児の脳をCOMに使用していたが、2090年までに計画は次のステップに進行しており、B型は熟練兵の脳を摘出してコンピュータとする方式に発展し、また別系統でパイロットの脳とヴァンツァーの制御装置を直結させる「S型デバイス」の2系統の実験が進められていた。
第二次ハフマン紛争はデバイスの実地試験およびデバイス開発用のマテリアル(熟練兵の脳)確保のために引き起こされ、OCUの軍需企業「サカタインダストリィ」と、USNの特務機関「ニルバーナ機関」が共同で実験開発を担当し、それをザーフトラが支援あるいは両国と別系統で研究を続けていた。
この計画は紛争後も隠蔽され続けていたが、2092年8月12日の「デイリー・フリーダム」紙にジャーナリストのフレデリック・ランカスターが執筆した記事が掲載されたことで発覚し、真相究明の運動が活発化。2094年にOCU及びUSNは一部を事実と認め、サカタインダストリィは解体され、イグチ社に買収された。ザーフトラは一貫して関与を否定しているが、PMOのドミトリ・A・メルディフスキーが事務局長を辞任、PMOの国際的評価は失墜した。
また発覚を機にバイオニューラルデバイスの開発に対し非人道的であるとの非難が高まり、B型デバイスの研究開発は永久凍結となった。S型の研究は各国で続行しており、民間では医療技術として発展し、義手・義足の開発に貢献している。しかし軍事利用ではパイロットに与える影響が大きく、記憶障害・人格障害等の弊害がつきまとった。
- BD計画(別称・サカタインダストリィ事件)
既存兵器との関係
しかし、既存の兵器もまだまだ現役である。
- 戦車
誕生から200年経った今でも戦い続けている戦車。市街地戦では小回りが利くWAPが有利だが、開けた土地での真正面からの火力対決では戦車が有利である。製造コスト面でもWAPに勝っている。また前面投影面積の小ささ、前面装甲の厚さ・強度はWAPの比ではなく依然として兵器としては第一線であり続けている。 - 戦闘ヘリ
地上で戦うことがメインのWAPでは、地形を選ばないヘリはかなりの脅威である。よってWAPの持つレーダー・対空兵装も高い性能へと発展していくことになる。
関連動画
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
付記
ヴァンツァーのかつての正式名称は「ヴァンドルング・パンツァー」であった。ただヴァンドルング+パンツァー(名詞+名詞)という形式がドイツ語として不自然なため、2003年のフロントミッションシリーズ再始動において用語やマークの見直しが行われた際に現在の名称になった。
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