魔列車とは、
- ゲーム『ファイナルファンタジーVI』に登場する列車、及びボスモンスター。
- 漫画『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』で「魔列車の刑」が執行された際に登場する列車。
本稿では1.について扱う。
概要
死者の魂を死後の世界へと運ぶ列車。戦闘中は外観は普通の機関車であるのしか見えないが、客車も繋がっている。ドマ城の南東にある「迷いの森」に死者を乗せるプラットフォームがある。本来は「時刻表」に沿って運行されるものらしいが、現在は帝国が起こしている戦争で多数の死者が出ているため、そのような余裕はない。
南へ行こうと「迷いの森」を抜けていたマッシュ達一行であったが、途中でプラットフォームを発見。カイエンが「ドマ王国の列車かも」と言ったことで、マッシュは生き残りがいないか探そうと列車に乗りこんでしまう。唯一魔列車の知識があるカイエンが正体に気付いて車内まで追いかけ降ろそうとするも、時既に遅く、列車は走り出してしまった。そのままでは一緒に死者の世界へ連れて行かれてしまうため、一行は列車を止める方法を探すことになる。
雰囲気や独特のBGMがどこか神秘的なおどろおどろしさを漂わせるのもそうだが、色々とネタにできる部分が多いため多くのプレイヤーの記憶に残っていることだろう。ファイナルファンタジー関連の動画以外でもネタタグとして使用されることがある。
車内の構造について
全11両で、最後尾の11両目にはちゃんと車掌もいる。車内は幽霊だらけで、ランダムエンカウントがあるほか車内をうろつく幽霊に話しかけても戦闘になるが、稀にアイテムを売ってくれる友好的な幽霊や、一時的に仲間になってくれる幽霊までいる。食堂車では幽霊が食事を出してくれる。
仲間になる幽霊はパーティーメンバーの空き分、最大2体仲間にできる。強さに差があり、2体目はずっと弱い。「とりつく」というアビリティを持っており、これを使うと敵モンスター1体を巻き添えに消えてしまう。相手も幽霊なのにどうやって取りつくのか。
先頭車両近くに来ると別れることになるため、このダンジョンの外で連れ回すことはできない。
列車の中ごろまでくると大量の幽霊に囲まれるイベントが起き、列車の屋根伝いに逃げだすことになる。車両の屋根を飛び移ってもまだ追ってくるので、マッシュ達はスイッチで後続車両を切り離してようやく安全を取り戻す。そう言えば末端車両にいた誰かのことを忘れてるような……。
その後は盗賊ジークフリード(弱い。後におそらく偽物と分かる)を倒したりしながら先頭の機関室に向かう。機関室のバルブを制御した上で煙突の停止スイッチを押せば列車が止まる、と思いきや……。
魔列車「私の走行を邪魔するのはお前達か!」
キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!
ボスモンスターとして
というわけで、否応なく「魔列車」自身とボスモンスターとして戦うことになる。
戦闘中、マッシュ達は線路の上をひたすら魔列車に追いかけられ続けており、走って逃げながら戦うことになる。
「どんだけ走るの速いんだよ」とか「線路の上から降りて脇にどけばいいだろ」とかみんな思うけど、そこは多分突っ込んではいけない。
戦闘では「車輪」を飛ばして攻撃してくるほか、全体にランダムに状態異常を与える強力な「魔界の汽笛」を使用してくる。車輪なんか飛ばしちゃって普通に走行できるのかは不明。全体ダメージ攻撃の「酸性雨」や「セイントビーム」もなかなか強力で、レベルが低いと壊滅状態になるぐらいのダメージはある。酸性雨なんか降らせちゃって車体が錆びないのかも不明。
車体が何トンあるのかは不明だが、マッシュの必殺技「メテオストライク」(敵を掴んで飛びあがり、頭から地面に叩きつける)は普通に効く。「もしかして効くかな?」と思って試しに使ってみて、本当に列車を軽々と持ち上げてしまうマッシュにツッコミを入れたプレイヤーは多い。なお、結構なダメージが入るため、戦術としても割と有効な手である。
総括すると、HPはそこまで高くないものの攻撃面は強い……のだが。この敵はいわゆるアンデッドなので、仕様上蘇生アイテムの「フェニックスの尾」や全回復アイテムの「エリクサー」で一撃死してしまう。(「聖水」で倒すのも有名だが、実はこの時点では聖水はかなりのレアアイテムである)
2周目以降のプレイヤーや、FFシリーズの「お約束」を知っているプレイヤーには哀れにも瞬殺されてしまうのであった。
シリーズ他作品において
『ファイナルファンタジー(第1作)』や『ファイナルファンタジーIV』の一部リメイク版では、ゲストボスとして登場する。(さすがに登場の仕方が無理矢理な部分が全くないではないが)
『FF:U』では階層宇宙を走る魔列車エリザベートとして登場。設計・制作者は同作のシド。機関はオメガの欠片であり、別の欠片が半身を求めて次元に現れ魔列車を襲い破壊される。
『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』では、魔列車の車内を戦闘フィールドとして戦うことができる。
『ファイナルファンタジーXIV』では、『次元の狭間オメガ』というコンテンツで戦うボスとして登場。プレイヤーたちは走行する列車の最後尾に乗った状態で、後方から追走してくる(たまに並走する)魔列車を迎え撃つ形となる。
関連動画
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関連項目
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