グロースターク 単語

2件

グロースターク

3.4千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

グロースターク(Graustark)とは1963年生まれのアメリカ産の競走馬

2歳戦から卓越したスピードをもって連勝を重ねていたが、故障により引退
しかし種牡馬として大成功を収め、リボーの血を北に大きく広めた。

名前の由来はアメリカロマンティクコメディ「Beverly of Graustark」からとられている。

血統

RibotFlower Bowl、Alibhaiという血統。これ、実はとんでもない良血。

イタリアの名フェデリコ・テシオの忘れ形見にして最高傑作凱旋門賞連覇の名であり、種牡馬としても大成功を収めた。は不出走ながら確かな血統を持ち、種牡馬入り後米国リーディングの常連になったHyperion産駒
についてはどっかで聞いたことある、という人はそこそこいると思う。ハンデキャップ競走を中心に7勝を挙げた後繁殖牝馬として大活躍を収め、現在フラワーウル招待S(GI)に名を残している。
には種牡馬として活躍した全His Majesty二冠牝馬の半Bowl of Flowersなど活躍多数。

邁進する良血馬

米国ダービーダンファームにて生まれ、その牧場であるジョンガルレイス(ピッツバーグ・パイレーツオーナーで、日本でも著名なRobertoを生産・所有したオーナーブリーダー)所有で競走馬デビュー

調教が進められるとこれが走る走る。良血に違わぬ走りは営を否が応でも期待させる。
2歳時は3戦3勝。特に3戦では不良馬場を後続に大差をつける圧勝を収め、2歳フリーハンデ(レーティング)2位記録した。が、故障を発生。
それでも翌年1月から復帰し、連勝連勝く間にデビューから7連勝を収め、同じ栗毛伝説的名である「Big Red」ことMan o'Warあやかった「The Big G」という異名を戴いた。

そしてクラシック登竜門ブルーラスステークスに挑むが、ここをハナ差の2着に敗れてしまう。
それだけではく、レース中に左前脚の蹄骨折残念ながらここで引退に追い込まれてしまった。

実はグロースタークはこの時前週の調教中に安全ピンを踏み抜いて左脚が化膿・出血している状態で出走していた上、ブルーラスステークス不良馬場で行われていた。故障するのは当然か。出走を強行した馬主調教師へ非難囂々。

通算8戦7勝。その中に米国の大レースいが、7戦でつけた着差は約40

米国最強の馬?

同世代や1つ下の世代には1960年代のアメリカが誇る名たちがいた。
同い年に「欠のサラブレッド」ことBuckpasser、一つ下に「競走馬一のスピード違反」を犯したDr. Fager、それらをまとめて千切り捨てたDamascusがいる。

実は、グロースタークを含め上記の全頭に騎乗したジョッキーがいる。
パナマ出身の1960~1970年代の名騎手ブラウリオ・バエザである。

そのバエザが後に、「今まで乗ったの中で一番強いはだ~れ?」と聞かれたところ、

グロースタークです。Buckpasserより強くDr. Fagerよりも速い。そう断言できます。

と答えたという。因みにこの4頭がって戦った事はい。
この逸話もあり、グロースタークが順調なら、間違いなく他の三頭の争いに入れると思った人も多い。
彼が一番かったのは引退する時期のみとなってしまったのは、米国競馬における損失である。
故障してしまった以上、彼の現役生活は「故障した素質」という評価を下すほかないのが悔しいが。

種牡馬入り後

しかし、その有り余る才気を産駒へ受け継がせる事が、彼に残された義務である。

種牡馬入りすると、彼の全His Majestyや、同Tom Rolfeとともに、怪物Ribotの血を全へ、そして世界へと広める役割を担った。

代表産駒Key to the Mint(トラヴァーズSなどGI5勝)、Proud Truth(BCクラシック)など。
ただ子供種牡馬として微妙だったこともあり、系は伸びなかった。
本邦輸入に*ジムフレンチがおり、種牡馬としてダービーバンブーアトラスを出した。

彼の本懐はむしろとしてであり、こっちでも良績を残した。
例えば英国牝馬三冠Oh So Sharp日本種牡馬として活躍した*ブライアンズタイムなどを輩出。
1985年にはOh So Sharpの活躍もあり、英リーディングとなる。
彼の血をひくが多数繁殖入りし、それが後の活躍達に活を与えたことは間違いなく、1990年代以降のアメリカの活躍には、グロースタークの血を持つも決して少なくない。

グロースタークは1988年に25歳で死去。生まれ故郷であるダービーダンファームにてRibotHis Majesty、同馬主Robertoとともに眠っている。

血統表

Ribot
1952 鹿毛
Tenerani
1944 鹿毛
Bellini Cavaliere d'Arpino
Bella Minna
Tofanella Apelle
Try Try Again
Romanella
1943 栗毛
El Greco Pharos
Gay Gamp
Barbara Burrini Papyrus
Bucolic
Flower Bowl
1952 鹿毛
FNo.9-h
Alibhai
1938 栗毛
Hyperion Gainsborough
Selene
Teresina Tracery
Blue Tit
Flower Bed
1946 黒鹿毛
Beau Pere Son-in-Law
Cinna
Boudoir Mahmoud
Kampala
競走馬の4代血統表

クロス:Tracery 5×4(9.38%)

主な産駒

関連動画

本当ならここにいてもおかしくはなかった

関連商品

関連コミュニティ

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
動かないから[単語]

提供: トモトモ

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/05/03(金) 10:00

ほめられた記事

最終更新:2024/05/03(金) 10:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP