ここでは両方について記述する。
概要
初演は1975年7月25日。
原案・振付・演出のマイケル・ベネットは、本作を作るに当たりダンサーを集め、インタビューを繰り返し行った。
華やかなショービジネスの世界にあって、ただの端役でしかない「コーラス」を目指す若者たち。それぞれが抱える迷いや苦しみ、悲しい過去といった問題を赤裸々に描きつつ、それでもこの世界に生きる事を選んだ彼らの姿が描かれている。
前評判は高く、本公演後も関係者や観客により絶賛。翌年のトニー賞では最終週作品賞をはじめとした9部門を独占受賞し、更にピューリッツァ賞演劇部門賞を始めとした栄冠に次々と輝く。
好評にこたえたロングラン公演は続き、1990年の閉幕までに延べ6137回公演、観客動員数664万人という大記録を打ち立て、ブロードウェイ・ミュージカルの金字塔となった。
日本では劇団四季が上演権を得ており、1979年の初演以来、ロングランが続いている。
映画は1985年公開。監督はリチャード・アッテンボローで、ザックをマイケル・ダグラスが演じている。
あらすじ
ブロードウェイのとある劇場を舞台に、新作の為のオーディション風景が描かれる。
新進気鋭の演出家・ザックが見守る中、厳しいオーディションが続いていた。決められた組から選ばれるのはほんの一握りだけで、それすらも次々と容赦なくふるい落とされていく。
役名のないキャスト「コーラス」を目指すダンサー達。コーラスは舞台に引かれた一本の白い「ライン」を挟み、そこから先に立つ事を許されず、個性を認められず、無名の端役にしかなれない。男性4名、女性4名、併せて僅か8名の募集に、それでも大勢のダンサー達が並び、その大半が立ち去る。
そんな中、ザックの元恋人・キャシーがこのオーディションに参加していた。かつては主役を演じた事もある彼女はハリウッドで映画女優を目指すも夢破れ、新たにやり直す為に戻ってきたのだ。
ザックはかつて栄光にあったキャシーに「この舞台は君に相応しくない」と言って止めようとするが、それでも彼女はオーディションを受ける事を選ぶ。
オーディションの結果、最終選考に残ったダンサー達。
彼らに対し、ザックは「履歴書に書いてないことを話してもらおう。君たちはどんな人間なのかを」と言葉を発した。
それぞれがそれぞれの背景を持ち、ここまで来た若者達。彼らは戸惑いつつも促されるまま、一人、また一人と「自分」について語り始める。単純に歌い踊る事への喜び、辛い家庭環境からの逃避、思い切って整形手術に挑んだ過去、同性愛者としての悩み……
そして終盤、ザックは彼らに最後の質問をする。
彼らの答えは……
補足
動画
関連項目
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