熊本電気鉄道(くまもとでんきてつどう)とは、熊本県に本社を置く交通事業者である。
概要
鉄道・路線バス・貸切バス事業などを運営している。略称は「熊本電鉄」。会社では「熊電」という呼び方を割と使っているが、そこまで浸透していない。
かつては熊本市から菊池市まで鉄道路線が伸びていたため、地元では「菊池電車」などという呼び方がメジャーだったりする。
「アイミーくん」という熊をモチーフにしたマスコットキャラがいて、バスの車体などに描かれている。
鉄道事業
路線・運行
ただし、実際の運行系統は藤崎宮前-北熊本-御代志と上熊本-北熊本という分かれ方になっており、前者を「本線」後者を「上熊本線」と呼ぶのが一般的。藤崎線の熊本市立必由館高校附近には併用軌道となっている区間があり、沿線屈指の撮影スポットになっている。
なおターミナルの藤崎宮前駅はかつて熊本市電と接続していたが、現在は接続する鉄道路線はない。同駅は繁華街や熊本城などから離れた場所に位置しているため、これらの地域へ向かうにはいったん国道3号に出て、電鉄バスなどに乗り換える必要がある。ちなみに熊本市電の通町筋電停までは上通を800mほど歩くとアクセスできる。
また、2009年までは九州第三の都会を走っているくせに信じられないくらい終電がめちゃくちゃ早かった(なんと20時過ぎには営業を終えていた)が、現在は23時ごろまで電車を走らせている。
車両
地方中小私鉄の例にもれず大手私鉄からのお下がり車両をたくさん受け入れている。特筆すべきは「青ガエル」こと元東急5000系で、渋谷で静態保存されているアレが熊本電鉄ではなんと2016年まで現役で働いていた。
末年はカエルつながりと作者の出身地つながりでケロロ軍曹の塗装が施されるなどしていたが、車内はワンマン運転用の設備をくっつけたり、単行運転ができるようにされた以外は大して改造されることはなく「渋谷109」など東急時代のつり革広告が結局最後までそのまま残っていた。
2019年で200形が引退するため、その後は運用される車両がすべて東京の地下を走っていた電車になる。
バス事業
路線バスは熊本市北区・菊池市・合志市など、ざっくり言うと熊本城から見て北東の地域が縄張り。御代志駅の少し北東に辻久保総合営業所を設置し、運行の拠点としている。鉄道とは違って熊本市街や熊本駅に直接乗り入れているので、国道3号の渋滞にはまらなければ利便性は高い…のだが、実際はよく巻き込まれ遅延の原因になっている。平日ラッシュアワーには熊本県庁へ乗り入れることもある。
以前は熊本市-神戸市や福岡市-山鹿市・菊池市に高速バスを走らせていたが、現在は高速バスに参入していない。一方で「東バイパスライナー」の運行開始(九州産交バス・熊本都市バス・熊本バスとの共同運行)や北区植木町への路線延伸などで、電鉄バスが走るエリアは徐々に拡大しつつある。
貸切バスでは熊本でもいち早くスーパーハイデッカー車を取り入れた実績がある。「熊電」の呼び名は浸透しているとは言いがたいものの、学校行事とかで「KUMADEN 」のロゴが描かれたバスにお世話になった熊本人は結構多いのではなかろうか。
その他
不動産業、保険代理店、その他いろいろな事業を展開している。昔はタクシーや温泉施設なんかもやっていたが現在は撤退済み。
熊本市街と北熊本駅の2ケ所にアンテナショップがあり、様々な熊本電鉄グッズを購入することが可能。
熊本まで行くのが遠いというあなたは公式オンラインショップでどうぞ。
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関連項目
外部リンク
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