カナブン(かなぶん、金蚊、異称ぶいぶい)とは、コウチュウ目(甲虫目、鞘翅目)コガネムシ科ハナムグリ亜科カナブン属の甲虫である。
曖昧さ回避
概要
カナブンは、カブトムシのメスを小さくしたような風貌を持つ夏に活動する体が輝いている甲虫である。
ハナムグリ亜科だが花ではなくカブトムシ同様甘い果実や樹液に集まるため、カブトムシやタマムシ目当ての昆虫少年をがっかりさせることもある。
なお、よくタマムシやコガネムシと勘違いされるが、カナブンの体色は暗緑色か赤銅色か黒色であり、甲の光彩もタマムシより鈍いため区別を付けることはできる。
また夜間に光に群がるカナブンみたいな虫もいるが、それはウメやブドウの害虫であるドウガネブイブイという虫である。これもコガネムシ科に属する。
カナブンとコガネムシはどちらもコガネムシ科に属するが、カナブンなどハナムグリの仲間が馬面でいかり肩なのに対して狭義のコガネムシの仲間は丸顔でなで肩である。
両者は行動も異なり、カナブンを含むハナムグリの仲間は、飛ぶ時に前翅を広げずに後翅だけを伸ばして飛ぶ。そのため、カブトムシなどより飛び立つのが速い。また、幼虫が背中を下にして歩く。体もマメコガネやセマダラコガネなどの幼虫より丸っこいので、よりかわいいかもしれない。
非常に生息域の広い昆虫であり、北海道を除く日本各地に生息している。また昼行性であるためたまに民家に紛れ込むこともあるが、かなり繊細な虫なので新聞紙などで一撃すればあっさり逝く。
またその性質から非常に身近でかつ体格もそこそこ大きくて見栄えがし、エサもカブトムシの飼育セットを流用すれば容易なため、ペットにして飼育している者も多いという。
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