以下のフィクション作品にもこのアスモデウスをモチーフにした同名のキャラクターが登場する。
概要
旧約聖書外伝『トビト書』に登場しラファエルに退治されたため、きわめて知名度の高い悪魔。なお、『ソロモンの小さき鍵』に登場するソロモン72柱のアシュモダイもこのアスモデウスとされる。
1~3世紀に成立した『ソロモンの誓い』によると、天使と人間の間に生まれたとされる。そのため、ソロモンにもなかなか従おうとはしなかった。なお、アザゼルの妻としても知られるカインの子孫・ナアマがシャムダンという堕天使と結ばれて産んだ子とも。
悪魔としては大熊座に住み、愛欲がらみのたくらみを実行している。『トビト書』が原因となって、弱点はラファエル、ナマズのこぶと肝を墨で薫じたもの、水攻め。ソロモンをだまして王位を奪ったものの、ソロモンの愛人・アンモナイト・ナマハの機転でやり返されたこともあった。
なお、もう熱もだいぶ薄れた17世紀の魔女狩りでアスモデウスが利用され、リシュリューの政敵でもあったユルバン・グランディエが火刑台に送られた。このアスモデウスとの契約書はフランス国立図書館に今もある。
ソロモン72柱のアシュモダイとしては第32位にある。地獄の竜に騎乗する、牡牛と人間、山羊の3つの頭と蛇の尾をもち、足には水かきがつき、手には槍を携え、口からは火を噴く。アマイモンに仕え、召喚したものに理系の知識を授ける。
関連項目
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