エスプガルーダ(ESPGALUDA)とは、2003年に稼動開始した弾幕シューティング(以下、STG)である。開発元CAVE、販売元AMI。
また、続編が2005年に稼動している。
エスプガルーダ(以下、『I』)
2003年稼動開始。2004年には株式会社アリカによってプレイステーション2(PS2)に移植されている。PS2版のキャッチコピーは、「貴様らの存在を消してやる!」
操作はレバー+「ショット」「覚聖」「バリア」の3ボタン。(ゲームセンターによっては、「連射ボタン」が付加されていることもある。)
後述する「覚聖」システムの採用は、それ一つで初心者から上級者まで幅広い間口を広げる、画期的なシステムであった。また、全体として難易度は低めであり(あくまでも「CAVE製STGの中で」だが)、初心者の入門用STGとして名前が挙げられることが多い。
覚聖
ゲーム中、Bボタンを押すことによって、以下のような現象が起こる。(もう一度Bボタンを押すことで通常時に戻る。)
- 自機のショットが強化。
- 自機の姿が変化。
- 被弾しても自動的にバリアが発生。即ミスとならない。(ガードバリアゲージに残量がある場合)
- 敵弾の色が紫になり、速度が遅くなる。(通常時の弾の色は青)
- 敵を撃破すると、その敵が発射していた弾が得点アイテムにかわる。
このうち、特に重要なのは3~5である。初心者はこれらを利用して、弾幕に襲われたときの緊急回避に役立てることができる。一方、中・上級者は5をスコア稼ぎに利用し、「できるだけ敵に弾を発射させてから覚聖する」というハイリスク・ハイリターンなプレイを楽しめることになった。
なお、覚聖中は画面上部にあるカウンタ(緑色の数字)を消費し、これが0になると上記4とは逆に「色が赤くなり、速度が早くなる」という危険な状態になる。カウンタは通常時に敵を倒すことで補充される。
ガードバリア、ガードバリアアタック
本作における緊急回避手段。Cボタンを押している間、画面下部にあるゲージを消費することでガードバリアを貼り、無敵状態となる。さらに、ボタンを離すと強力な攻撃(ガードバリアアタック)を行うことができる。
一般的な回避手段であるボムと違い、押し続けている間+ガードバリアアタック中が無敵であり、プレイヤーがその時間を調節することができる。
ガードバリアゲージは、特定の敵を倒したときに出現するアイテムを獲得することで回復。
エスプガルーダII(以下、『II』)
2005年稼動開始。正式名称は、「エスプガルーダII ~覚聖せよ。生まれし第三の輝石~」
前作から3年後の世界が舞台で、キャラクタも一部が続投。さらに自機がもう1種類増え、システムも前作を踏襲しつつ“覚聖絶死界”という要素が付加された。
難易度は若干上げられたが、2010年現在でも比較的ゲームセンターで見かけやすいということもあり、初心者が手をつけやすいタイトルである。
なお、ブラックレーベルのXBOX360版がCAVEより発売中。こちらは超初心者でも簡単に楽しめるモードが搭載されてる。
覚聖絶死界
Bボタンを長押しすることで発動。この状態で敵を撃破すると、敵弾から大量の撃ち返し弾が発生する。この撃ち返し弾は、さらに別の敵を撃破することで得点アイテムに変化。
すなわち、通常の覚聖よりも更にハイリスク・ハイリターンなシステムである。クリアするために必須というわけではないが、得られる快感は格別なので、一度は試してみたい。
キャラクター
『I』から登場するキャラクター
- アゲハ
- プレイヤーキャラの一人。男性。年齢は『I』の時点で18歳。
- いわゆる「直線ショットタイプ」のキャラだが、レバーを左右に入れることでショットを曲げることができる。某バレー部と違い、曲げすぎても死なない。行動的で気が優しく、まさに主人公といった性格だが、二人いる妹がどちらもアレとアレという点を見ると、女運が悪そうである。
- ファンからは、覚聖した姿を「アネハ」と呼ばれる。某建築士とは関係ない。『II』では21歳とは思えない威厳を手に入れ、「アゲ覇王」と呼ばれることもある。
- タテハ
- プレイヤーキャラの一人で、アゲハの妹。年齢は『I』の時点で16歳。ショットタイプはワイド型。
- 原材料の類推を許さない謎の料理が得意。お兄ちゃんっ子でヤンデレ。養父が殺された数秒後に「ヤッタネ♪」、腹違いの妹を「もぎもぎ」など、その腹黒っぷりは枚挙に暇がない。特に、『II』のアゲハEDにおける彼女のセリフは究極である。
覚聖した姿は「ショタテハ」と呼ばれる。 - とにかくとっても可愛いので、プレイするときはわた…タテハちゃんを使って見てね♪Ⅱではあらゆる意味で上級者向けだけど
- セセリ
- 敵キャラクター。シリーズを通してのメインヒロイン(と、ファン達は思っている)。
- 詳しくは単独記事を参照のこと。
- ジャコウ
- 『I』のラスボス。シンラ国の国皇にして、セセリの父親。
- 「世界征服」という野望を持った苛烈な人物だが、その内心でセセリのことは大切に思っていたようだ。
『II』から登場するキャラクター
- アサギ
- 『II』で追加されたプレイヤーキャラ。13歳。眼鏡っ子でドS。
- ショット時はオプションが自機に追尾し、レーザー時は敵機をサーチする。さらに覚聖すると、レーザーが敵一体にロックオンするようになり、最大級の攻撃力をたたき出す。
- キャライラストが初めて公開されたとき、分厚い本を持っていたため、ファンの間では「この本でぶん殴るんじゃね?w」という冗談が交わされていた。が、後にこのことが公式設定であることが明らかになった。
- 覚聖時の姿は「ウサギ」と呼ばれる。公式イラストでウサギのぬいぐるみを持っているのが由来だが、小動物的な臆病さを匂わせているのもポイント。
- ツバメ
- 『II』の1面ボス。ソーマ国の王子。10歳。シスコン。
- ジャノメ
- 『II』の3面ボス。ソーマ国の王女。11歳だが肉体は部分的にタテハ以上。ブラコン。
- マダラ
- 『II』の2面中ボスおよび4面ボス。27歳。ソーマ国の屈強な軍人で、王に対し絶対的な忠誠を誓っており、その忠誠は王の子息であるジャノメ・ツバメにも向けられている。アサギに王を殺され、自身もまた深い傷を負わされたことから、アサギ達ガルーダに対し異常な執念を燃やすこととなる。その後、セセリと同様に身体を機械化し、ガルーダに襲い掛かる。
- ファンからの愛称は「ウェッハ」。これは彼の登場シーンで聞こえる笑い声が、「ウェーハッハッハ!」と聞こえることに由来している。その他、彼のボイスはキレっぷりに定評があり、瞬く間にネタキャラと化する。
- ステージ2で一旦ガルーダに敗れたマダラ、彼はさらに機械化を推し進め、ステージ4で再登場する。その姿は…
【 ゚∀゚】【゚∀゚】【゚∀゚ 】<ウェーハッハッハ! (ウェッハで検索すると公式サイトでマダラがヒットします) - クジャク
- 『II』のラスボス。ツバメとジャノメが合体した究極のガルーダ。
- 「これが本物の、そして究極のガルーダ!!
湧き上がる力と快感…す、凄い、凄すぎる!」 - 十分に強いのだが、真ボスにセセリが居るので「あ、お前居たの?」程度にしか扱われてない。
- トドメにIKDに「ラスボスとかどうでもいいんで」と言われる始末。
関連動画
関連商品
関連項目、リンク
- STGのタイトル一覧
- STG
- CAVE
- セセリ
- STG Wiki - エスプガルーダ
・・・ ストーリー、システム等さらに詳しい解説(外部リンク)
- STG Wiki - エスプガルーダII
・・・ 同上
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