アラン・パスカルとは、「キャプテン翼」の登場人物である。
概要
アルゼンチン代表のフォワード。チームの中心選手ファン・ディアスとは幼少期からの親友である。
天才ディアスは幼い頃から多くのチームからスカウトを受け、その際に「パスカルと一緒で無いと入団しない」と大人を相手に交渉を持ちかけ、パスカルもクラブチームに入団するきっかけを得る。しかし入団後にポジションを得る事は実力が無ければできるはずは無く、パスカル自身の才能と努力が存在したはず。
日本と対戦するジュニアユース選手権ではアルゼンチン代表に選ばれるほどの実力を身に付け、ディアスとのコンビは日本の翼と岬になぞらえ「ゴールデンコンビ」と讃えられた。ディアスが次藤の股の下をスライディングで抜け、続いてパスカルまで同じようにスライディングで抜けていったのはまるでサーカスのよう。
しかし、試合の途中からディアスが全力で見せるプレーには着いていけないというところも見せ始め、守備での貢献に切り替えていく。スライディングタックルをジャンプでかわす選手が多く見られるが、そこに下から両足を突き上げてボールを挟んで奪い取る「クリップタックル」を披露した。
テクモ版
最初の作品から名前付き選手として登場する。『キャプテン翼2』ではディアスとの連携技「ゴールデンコンビ」を使えるようになった。
……だが、パスカルには有力な必殺シュートが無い。そのためゴールデンコンビで前進しても、PA内で使える浮き球用のシュートが無いのでとりあえずトラップ → 地上用のシュートも無いので仕方無くバックパス と、せっかくゴールキーパーの目の前まで踏み込んだのにみすみすチャンスをふいにしてしまう場面が目立つ。
そしてテクモ版世界には意外なライバルがいた。テクモ版のアイドルバビントンである。
彼はパスカルとほとんど同等の性能を持ちつつ必殺技が無いだけ。と言ってもその必殺技は前述のようにあまり役に立っていない。「得点できないフォワード」のパスカルと比べて「有能なボランチ」として活躍するバビントンは、能力は互角でも存在意義は大きく違っていたのだ。
さらに「ディアスに次ぐ第二の得点源」としてはサトルステギが加わっており、ダイナマイトヘッドの恐怖は経験者なら忘れる事はできない破壊力。
ぶっちゃけ、パスカルがボールを持ったら「助かった」と思われてしまうほどで、彼にとってはかなり不遇の時代であった。
『3』ではゴールデンコンビを失い、『4』ではFWからMFへの異動とさらに厳しい時代が続く。
しかしキャラの持ち技に大きな変更があった『5』では、ゴールデンコンビ復活、原作で使ったクリップタックルをようやくゲームで使えるようになり、さらにオーバーヘッドキックも加わった。
『4』でFWのポジションを奪ったカージャレが消え(元ネタの選手カニージャがコカイン検出で出場停止処分になったのでその影響かも知れない)、FWに復帰。ついでに最大のライバルだったバビントンが消えた。サトルステギは前年からいない。
だが、これでもまだFWにはバティンがいるのでパスカルがシュートをする機会はたぶん無い。バティストゥータが元ネタの人と比較されたらさすがに厳しい……。
『Rise of New Champions』
こちらでは「FWなのに必殺シュートが無い」という欠点を克服すべく、ディアスとのツインシュートを修得した。テクモ版が守り抜いた「ディアスの全力には着いていけない」という設定を覆しての事だが、それでも「設定を遵守した結果、選手として活躍できなくなった」よりは良かったのかも知れない。
ストーリー上でも、アメリカの天才選手ライアン・オルティスが天才ゆえに孤独な境遇に陥った事に関して、ディアスが「パスカルがいてくれなかったら俺もああなっていたかも知れない」とパスカルの存在に感謝する一幕がある。
関連項目
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