ガルトーニとは、キャプテン翼の登場人物である。
アルゼンチン代表のゴールキーパー。作中に2人の人物が登場する(?)
概要
フリオ・ガルトーニ
ジュニアユース編で登場したアルゼンチン代表のゴールキーパー。フルネームはフリオ・ガルトーニ。
設定資料集には「セービングは南米No.1」と記載されており、この時期はまだゲルティスは超能力に目覚めていなかったサリナスは頭角を現していなかったと思われる。
強敵として描かれたヘルナンデス、ミューラー、逆の意味で話題になったアモロと違い、強くも弱くもない凡人なのであまり話題に上がる事が無い。南米No.1という触れ込みはいったいどこへ……。
ジュニアユース大会
イタリア戦
前の試合で負傷したためヘルナンデスが出場できないイタリアに対して、アルゼンチンはディアスが5得点を挙げて圧勝。試合の描写は無く、ガルトーニがどんなプレーをしていたかは分からない。
日本戦
ガルトーニのプレーが描かれる数少ない試合である。
まずディアスがいきなり3得点を挙げてアルゼンチンが大きくリード。ここから全日本の反撃が始まる。
- 翼のドライブパスから日向がタイガーショットを放つ「ドライブタイガーショット」に反応できず、棒立ちのまま失点。【日1-ア3】
- 新田のノートラップランニングボレー隼シュートはゴールバー直撃。
- スカイラブツインシュートに反応できず、棒立ちのまま失点。【日2-ア3】
- 翼が側転バク転バク宙オーバーヘッド。これをディアスが防ぎ、ディアスからのパスを受け取り前線に蹴り出す。ガルトーニが反応できていた描写は無く、ディアスがいなかったら決められていたと思われる。
- 岬のジャンピングボレー。飛びつくが届かず、失点。【日3-ア3】
- ゴール前で激しい攻防の末、翼、岬、日向、ガルバン、パスカル、てきの7ばん、てきの2ばん、てきの9ばんが倒れて誰もボールを取りに行けなくなる。ここでガルトーニが飛び出してボールをクリアする好プレー。ボールはディアスに届き、「よし いくぞ!」と天才の証明発動。一気に日本守備陣8人をドリブルで抜き去りゴールを決める。「見たかァ これがファン・ディアスだァ!」【日3-ア4】
ディアス抜きで守り抜いたアルゼンチン守備陣、最高の名場面を見せたディアスが主役のシーンだったが、それを繋いだガルトーニのプレーも欠かせない。 - 松山、翼、日向と繋いでタイガーダイビングヘッド。飛びつくが届かず、失点。【日4-ア4】
撃たれた時に位置が離れており、この位置から常人が取れるわけがないという場所だったのでこれは仕方ない。でも若林なら取ったと思う。 - 佐野のシュートを見事にダイビングキャッチ。
- 三杉のオーバーヘッドキック。飛びつくが届かず、失点。【日5-ア4】
アルゼンチンはその後攻め込むが得点できず、これが決勝点となった。
【結果まとめ】
キャッチ成功:佐野のシュート
ゴールバー :新田のノートラップランニングボレー隼シュート
キャッチ失敗:岬のジャンピングボレー、日向のタイガーダイビングヘッド、三杉のオーバーヘッド
棒立ちで失点:立花兄弟のスカイラブツイン、日向のドライブタイガーショット
好プレー :2回(佐野のシュートを防ぐ、ゴール前の混戦をクリアしてディアスの得点に繋げる)
シュートの威力を考えれば実に妥当な結果と言える。
きちんとシュートを防いでいる場面もあり、全く触れる事もできなかったアモロとは違う。佐野のシュートは森崎なら決まっていただろうから「南米の森崎」の名はレナートに譲って逃れることができたようだ。(いえ、この人南米No.1キーパーのはずですよね)
ワールドユース編
アルゼンチンの描写が全然無いので詳細は不明だが、おそらく出場していると思われる。
アルゼンチンは予選リーグではオランダに敗れ、韓国とガーナに勝利。決勝トーナメントではドイツに2-3で敗れている。
この時期のオランダはドイツにも勝っている強豪扱いで準決勝で日本と当たる相手だったので、敗戦もやむなし。
ドイツ戦はシュナイダーから3点しか取られていないということでヘルナンデスと同等の守備力になったと言うのは強引すぎだろうか。(いやそれよりヘルナンデスがガルトーニ並のところまで下がってきたと言うか……)しかし、このドイツ戦の評価は後で大きな混乱が生じる。
ドイツはこの次のブラジル戦ではシュナイダーとミューラーが不出場という後付け設定があり、この前のスウェーデン戦ではシュナイダーは出場しているので、もしも負傷のため不出場であったのならアルゼンチン戦で事件が起きたのかも知れない。
さらにディアスも骨折していて全力でプレーできなかったという後付け設定があり、どうにもこのドイツ-アルゼンチン戦は不完全燃焼の色が濃い。
ひょっとしたらアルゼンチン戦にもシュナイダーは出場せず、ガルトーニはシェスターやマーガスあたりに3点取られて負けたという可能性がある。
はっきりとした資料が無く、評価を決定することができない。
ゲーム
以上のように凡人であるため、テクモ版の「キャプテン翼2」までは「てきのキーパー」として名前が出てこなかった。「キャプテン翼2」で翼がサイクロンを完成させた直後の試合がアルゼンチン戦なので、サイクロンを初めて受けたゴールキーパーはガルトーニである可能性がある(サイクロン初披露時は確実に得点できるためブラジル戦まで温存するという攻略法があり、その場合はゲルティスが該当する)。
敵選手にも名前が付いた「キャプテン翼VS」では名前を間違えられたかボルトーニという選手がGKをやっている。「キャプテン翼メガCD」の没データにはきちんとガルトーニが登録されている。
だが、「キャプテン翼3」ではなぜか出場できず、ブアジェルというGKが代わって出場。特に固有技があるわけでもなく、ガルトーニでも構わなかったはずなのだが……。
舞台がプロに入った4、5でも出場しておらず、テクモ版では「てきのキーパー」か没データにしかいないという幻の選手となってしまった。
それ以降に発売された「Rise of New Champions」では原作に出場した選手はきちんと登録されるようになったため、ガルトーニも出演している。
ところでガルトーニが「セービングは南米No.1」という設定がある以上、作中で最強のラスボス格となるブラジルにもガルトーニ以上のセービング力を持つGKを登場させるわけに行かなくなるという設定上の縛りが発生する。テクモ版でのブラジルが「いいGKがいないぞ」と新聞記者に言われたり、最強のGKゲルティスが常識的なセービングでは無く超能力でゴールを守る事になったのは、この設定を律儀に守ろうとしたからでは無いだろうか。そこまで気を配るのならガルトーニを名前付き選手として出してあげても良かったのに。
「Rise of New Champions」ではそれに囚われず(あるいは、このゲームには珍しい事に設定を失念したか?)ブラジルに普通の強豪GKケイジーニョを登場させている。
ガルトーニ(ライジングサン)
ライジングサンで登場したアルゼンチン代表のゴールキーパー。
名前は同じ(フルネームは判明していない)、
顔もほぼ同じ(作者の絵柄が大きく変わっているためはっきりと断定できない)、
というわけでこれまでのガルトーニと同一人物と見て構わないはずだが、なぜかこのガルトーニはオーバーエイジ枠で年齢が離れているらしい。
「同姓の別人」という説、「オーバーエイジ枠という設定が間違いで、同一人物」という説がある。
予選では初登場補正が切れたオランダに4-3、ナイジェリアに5-2で勝利、日本に2-3で敗れる。
ツインシュートやイーグルショットを阻止しており、同一人物なら腕を上げた、別人ならこちらの方が優秀と言えそうだ。
決勝トーナメントではブラジルに3-6で敗戦。「ディアスがハットトリックを決めたが、サンターナとナトゥレーザにハットトリックを決められる」という、作者の「とりあえずエースストライカーはハットトリック」病の犠牲者となってしまった。
関連項目
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