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アルマーズ
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アルマーズAlmaaz)とは、銀河系恒星の一つである。「アル・マーズ」と表記されることもある。本項で解説→概要へ移動

曖昧さ回避

概要

恒星変光星連星
アルマーズ Almaaz
符号 ぎょしゃ座ε
距離 約2千光年
合成等級 2.92〜3.83
周期 約9896日
備考 変光星アルゴル
(アルマーズA)
スペクトル型 F0 IabかII-III
表面温度 7750K
半径 太陽143-358
質量 太陽の2.2-15倍
(アルマーズB)
スペクトル型 B5V
表面温度 15000K
半径 太陽の3.9倍
質量 太陽の6-14倍
備考 円盤に囲まれている
参照:Wikipedia英語版exit

の原理で27年に1回明るさを変える不思議として有名。

ぎょしゃ座εで3等。同じ星座の1等カペラの隣にいてあまり立たない。名前アラビア語で「雄山」を意味する「アル=マーァズ(الماعز)」に由来する。

アル」はアラビア語の定冠詞に相当し、そのためか日本語では「アル・マーズ」と中を入れて表記されることがあるが、英語では Almaaz と一である。これは同じくアラビア語に由来するアルタイルAltair)やアルゴル(Algor)も同様で、ラテン語に音訳された際に一になってしまっているのだ。

変光星として

地味極まりない恒星であるアルマーズだが、19世紀になって時々減していることが観測されるようになった。そして20世紀初頭に一連の観測結果を合わせた結果、このが27.1年に一度だけ明るさが半分以下になること、そのメカニズムがおそらく「食変光星」であることが分かってきた。

変光星とは、2つの接近した恒星がお互いを隠し合うことで明るさを変えているである。「アルゴル」の記事で詳しく解説している。

ただ、食変光星の変周期は数日程度であることが多い中で、アルマーズの27.1年という数値は異常と言っていいレベルだ。しかも減は2年近くも継続する。これはを隠す体が規格外に大きくなければ不可能である。そのため、一時はアルマーズの伴が「宇宙最大の恒星」と書かれていたこともあった。

何しろこのの素姓を探るチャンスが27年に1度しか来ないので、その度に重点的に観測が行われる。そしてその都度、アルマーズに対する説明が変化している。

現在では、伴はせいぜい太陽の数倍程度のサイズしかない恒星で、大量のを含む巨大な円盤に囲まれているのではないかと推測されている。この円盤を隠して減が発生するのだ。

だがと伴の明るさや質量についてはなお諸説あり、表の通り、現時点でデータはばらついている。

前回の減2009年から2011年にかけて発生した。次回は2036年から2038年まで続く見込みである。

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