概要
カワウソの中でも南米に生息する種。愛くるしい姿で有名なコツメカワウソは東南アジアやインドを中心に分布しており、それらとは生息域が異なる。
体長は1mを超すことも珍しくなく、50cmほどのコツメカワウソと比較すると大きい。食べ物も甲殻類中心のコツメカワウソと比べると、オオカワウソは魚類などのより大きいものを中心に、1日に3~4kgほど食べる。そのため、目をむき口を開けて、血を口から流しながら大きな魚を食べる様子も見られることがある。
「川の犬/川の狼」とも呼ばれ、ときには小型のワニやジャガー、人間にも襲いかかることがある。実際、カワウソの牙は鋭いため咬まれると危険である。また、鳴き声は子供の笑い声のようだと喩えられることもある。これらのイメージからか、「オオカワウソ=怖い」というイメージが生まれてしまっている。
他のカワウソと違って見た目に不気味さを感じる人も多い。おそらく以下の理由が考えられる。
- 陸上を中心に生活するコツメカワウソとは異なり、オオカワウソは水中を中心に生活するため、体表が湿っており毛にもふもふ感が出ず、ぬめぬめした印象を与えている。
- 水中での視認性を高めるためか、眼がやや外側にむき出しになっている。
- 顔の部分の模様がほとんど黒一色である。
- 普段の食事のせいか、牙や手などのサイズがコツメカワウソより大きく、バランス感が悪い。
…と、散々に言ってきたが、川岸で休んでいる姿などは他のカワウソと同様に可愛らしい(参考)。そこまで怖くないよ!(食事や威嚇のときとか以外なら)
そんなオオカワウソにとって最大の天敵は人間である。オオカワウソの毛皮を目的とした狩猟により個体数を減らしており、現在は絶滅危惧種に指定されている。実際、アルゼンチンやウルグアイでは既にオオカワウソが絶滅してしまった。現在、ブラジルでは毛皮の取引が禁止されている。
希少性や飼育の困難さなどの関係からか、日本の動物園では2020年現在飼育されていない。
ニコニコ動画・静画では普通のオオカワウソの動画やイラストのほか、二次創作キャラクターである「オオカワウソ(オリフレ)」のイラストも多くみられる。そちらについてはリンク先参照。
関連動画
関連静画
関連項目
- 1
- 0pt