ワニとは、以下のようなものである。
ワニは日本には普通住んでいないが、爬虫類としては恐竜とヘビにならぶぐらいメジャーな生き物である。また、ワニの肉は意外とあっさりしておいしい。
なお、広島県の一部地域では鮫のことを「ワニ」と呼ぶ。旅行に来るときは注意。また、サメの仲間に「シロワニ」というサメもいる。
概要
熱帯から亜熱帯にかけて広く分布しており、爬虫類としては大型で肉食である。
また2心房2心室の心臓や、鳥類同様内部の空気がよどまず酸素供給効率の高い肺、あまりがに股にならず走れる脚を持つ。
そのため運動能力は意外と高く、オーストラリアワニなどは素早く疾走することもできる。
おおまかに分けると以下の3種類に分類される。
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ミシシッピワニ(アリゲーター科) |
- アリゲーター科
- 口を閉じたときに外から歯が見えないタイプで、おもにアマゾンに生息。カイマンもこの仲間である。
- クロコダイル科
- 口を閉じたときに外から歯が見えるタイプで、おもにアフリカや東南アジアに生息。他の種類に比べて体が大きく、凶暴な性格である。財布やバッグなどのワニ革とはこいつのこと。
- ガビアル科
- 細長い吻部が特徴で、魚が主食。おもにインドに生息。
今のワニによく似たものはジュラ紀にはすでに現れていたが、中生代には他にも完全に陸生でイヌのような体形のバウルスクス、海を遊泳したメトリオリンクス、アヒルのような口のアナトスクス、草食のキメラスクス、プランクトンをろ過して食べたストマトスクスなど、非常に様々な生態のものがいた。
生態
基本的には水辺に生息する。狩りの仕方は待ち伏せを中心としていて、河などでうまく渡ることができなかった哺乳動物をエサとする。水の中へ引きずり込み、そこで勝負を決めるという、自分の得意なフィールドで勝負するタイプ。魚から甲殻類、小型の鳥、哺乳類などを食する。欠点としては持久力がなく、一度ばてると獲物を捕える力を発揮できなくなるということである。
最強の相手、というイメージがあるかもしれないが、より正確な表現としては「自分の得意地形に相手を引きずり込めば最強」という形である。故に、水辺にいるワニには軽い気持ちで近づいてはいけない。肉をえぐられ、窒息した上に逃げることすらかなわないのである。
とはいえ、苦手とする相手も多く、アフリカのワニは大人のカバには全く敵わず、投げ飛ばされることも多い。運が悪いと、カバの群れでもみくちゃにされて死んでしまう。
南米のワニにしても、ジャガーのごはんにされてしまう。中には、若いアリゲーターがカワウソに襲われて殺されてしまったという事例もある[1]。ワニとて、顎の力はトップクラスで強いといえど、絶対に強いわけではないのだ。
味
ワニ肉は、脂肪分が少なくてたんぱく質が多い。そのせいか意外とあっさりしており、鶏肉のような味がする。またカロリーもそんなに高くなく、肉の中では比較的ヘルシーな食材。
ワニ肉も参照。
※から揚げにするとおいしくいただけます。
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関連項目
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脚注
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