グロックとは、
1.の概要
オーストリアの銃器メーカー。
知らない方は読み間違えそうだがオーストラリアではない。
1963年にガストン・グロックが設立。元々は銃器メーカーではなくベルトリンクやシャベル等軍事関係の用具を生産していたがグロック17で初めて銃器開発、生産に乗り出しオーストリア軍次期採用拳銃トライアルでこの銃が採用されたことにより一躍有名になる。
現在はグロック17のバリエーションから成るグロックシリーズ、その他ナイフとシャベルのみ生産しており、この会社の経営の殆どがグロックシリーズで成り立っていると言っても過言ではない。
2.の概要
プラスチックフレームを採用したことで金属では考えられないほど軽くなっている。また、グロックには手動安全装置がなく、引鉄についている突起に指をかけると安全装置が解除されて発砲できる(=引鉄に指をかけない限り撃てない)という、トリガーセイフティというメカニズムも持っている。1980年代半ばから実用性の高さを評価されて爆発的に売れ、世界中の銃器メーカーの新製品に大きな影響を与えた。[1]
様々なバリエーションなど、拳銃の詳細は グロック17 の項目を参照。
Safe Action[2]
グロックの撃発方式はジョン・ブラウニングが第一次世界大戦前に完成させた「ストライカー式」のメカニズムを約70年ぶりに革新し、オートマチック拳銃の安全性をリボルバー拳銃並に高めた。
銃の外部にも内部にも撃鉄(ハンマー)は無く、外からは見えない撃針(ストライカー)だけが前後する。スライドを引いて初弾を薬室に送り込むと、撃針はリボルバーの「ハーフ・コック」のような中途位置で物理的にブロックされるので、高いところから落下させるなどの外部からのショックで内部の撃針がバネの力で前進して実包の雷管を衝いてしまうことがない。
意図して発砲するさいは、射手は引き金を旧来のオートマチック拳銃より少し長めに引かなければならないが、リボルバー拳銃のダブルアクションのようにマスの大きい回転弾倉を旋転させる力までは必要ない。ごく小さな撃針のバネを引き絞るだけなので、引き金操作中に銃身がブレることもないため、スムーズに連続して狙い撃つことができる。
グロックのメカニズムは暴発が起きないことを重視して撃発の再試行はできないようになっているので、万が一不発だった場合はスライド操作で不発弾を排出して次弾を薬室に装填することになる。
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
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