ジェネレイドとは、遊戯王OCGに登場するカテゴリである。英名は"Generaider"
概要
デッキビルドパック ミスティック・ファイターズで登場。
大将・将軍を意味する"General"と強襲を意味する"Raid"を組み合わせたテーマ名で、多数の部下を従えたボスが登場するRPG・オンラインゲームのレイド戦を意識している。
デッキビルドパックにはRPGをモチーフとしたテーマが他にも登場しており、中でも【神碑】はジェネレイドと世界観を共有していることが示唆されている。
カード名は北欧神話をモチーフとしており、最上級モンスターは基本的に九つの世界をイメージしている。
デッキ概要
フィールド魔法から展開するデッキで、最上級モンスターは全てレベル9で統一されている。
また、通常召喚可能な《王の影 ロプトル》とジェネレイドトークン(後述)ははレベル4・天使族・攻撃力1500・守備力1500で統一されている。
《王の舞台/Generaider Boss Stage》
フィールド魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、相手がデッキからカードを手札に加えた場合に発動できる。
デッキから「ジェネレイド」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(2):相手ターンに、自分が「ジェネレイド」モンスターの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分フィールドに「ジェネレイドトークン」(天使族・光・星4・攻/守1500)を
可能な限り攻撃表示で特殊召喚する。
このトークンはエンドフェイズに破壊される。
最初のターンでは《王の舞台》を発動するのみ。しかし、次のターンで相手がドローした瞬間、《王の舞台》の効果でデッキからモンスターを特殊召喚。更にトークンを可能な限り特殊召喚する。
基本的に最初に登場するのは《轟の王 ハール》。ハールはモンスター・魔法・罠無効効果を持っており、更に相手がドローフェイズ以外でデッキから手札にカードを加えた時、相手の手札1枚を墓地に送らせるハンデス効果も兼ね備えている。
最上級モンスター共通の制約として「フィールドに1枚しか存在できない」効果が存在する。
また、《王の呪 ヴァラ》を除き、ジェネレイド or 対応する種族のモンスターをリリースすることで固有の効果を発動する。基本的に《王の舞台》で特殊召喚したトークンを素材にする。
エクストラモンスターは2体でいずれもランク9。初期に登場した《永の王 オルムガント》は微妙な性能だったが、《影の王 レイヴァーテイン》の登場で真価を発揮することとなる。
総じてレベル9を主軸としたテーマであるため、《星遺物の胎導》や《九字切りの呪符》とは相性良い。また、相手に対し意図的にドローさせることでアドバンテージを稼ぐことも可能。その上で《ドロール&ロックバード》を発動させれば相手の動きを封じることも可能。
エクストラデッキはランク9であれば汎用性の高いカードを活用すると良い。中でも《真竜皇V.F.D》は相手フィールドのモンスターの発動を封じるという強力な効果を持っていたが、現在は国内外共に禁止カードとなっている。
デッキ構築としては純構築、種族軸、アドバンス軸、ヌメロン混合型などが存在する。
種族軸は最上級モンスターの種族が多彩なのを活かして、アンデッド族や幻竜族、恐竜族に対応したモンスターと《王の舞台》を出張採用することとなる。
ヌメロン混合型は先攻向けのジェネレイドと後攻向けのヌメロンを組み合わせたデッキである。《ヌメロン・ネットワーク》で4体のヌメロンを特殊召喚、先攻なら《召命の神弓-アポロウーサ》などの強力なリンク4モンスターの素材に、後攻ならそのままワンキルを狙えるようになっている。
弱点について
- フィールド魔法の除去
ジェネレイドはフィールド魔法が要であるため、除去されると本来の力を発揮出来ない。魔法・罠の除去は環境に左右されるが、現在(2022年12月)では神碑を始め強力なフィールド魔法を使うテーマが複数存在し、特に《神碑の泉》を除去するために《コズミック・サイクロン》の採用が増えているため注意。 - 手札誘発
《王の舞台》の効果を《灰流うらら》で止められてしまうと、フィールドをがら空きにしたまま相手のメインフェイズを迎えるいう危険性も持つ。 - 手札事故
ジェネレイドは最上級モンスターの比重が高く、手札から特殊召喚する手段がテーマ内に無かったため、他のテーマ以上に事故に遭いやすい。《星遺物の胎導》や《九字切りの呪符》で何とかなる場合もあるが、テーマ内で解決する手法が無いため対処が厳しかった。
《王の呪 ヴァラ》の登場でテーマ内での解決が用意されたが、それでも事故るときは事故るので割り切るしかない。
カード一覧
モンスターカード
魔法・罠カード
《王の報酬/Generaider Boss Loot》
永続魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにトークンが存在する限り、
相手は「ジェネレイド」効果モンスターを攻撃対象に選択できない。
(2):「ジェネレイド」効果モンスターが戦闘で破壊された場合に発動する。
相手はデッキから1枚ドローする。
(1)の効果は自身の「ジェネレイド」効果モンスターを守るためのものだが、「ジェネレイド」効果モンスターは守備表示で特殊召喚、トークンは攻撃表示で特殊召喚される。トークンの攻撃力は1500(場にロプトルがいれば2500)と高くないため、火力の高いモンスターでLPを削られるリスクが存在する。
(2)の効果は一見、《王の舞台》やハールと相性が良さそうだが、両者の効果はダメージステップでは発動出来ないため、デメリットでしかない。
《王の試練/Generaider Boss Quest》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札の「ジェネレイド」モンスター1体を相手に見せ、
デッキから「王の試練」以外の「ジェネレイド」魔法・罠カードを
2枚まで手札に加える(同名カードは1枚まで)。
その後、見せたカードをデッキの一番下に戻す。
手札事故をカバーしつつ、《王の舞台》などをサーチ出来るカード。
《九字切りの呪符》とは一長一短の関係。
《王の憤激/Generaider Boss Bite》
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「ジェネレイド」モンスターを任意の数だけリリースし、
自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。
リリースした数だけ自分の手札・フィールド・墓地から、
リリースしたモンスター以外の「ジェネレイド」モンスターを選び、
対象のモンスターの下に重ねてX素材とする。
ランク9モンスターのX素材を増やす罠カード。
レイヴァーテインと組み合わせることで、相手フィールドを一掃させることも可能。
《王の襲来/Generaider Boss Fight》
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分のデッキ・墓地から「ジェネレイド」フィールド魔法カード1枚を選んで発動する。
その後、相手はデッキから1枚ドローする。
デッキ・墓地から《王の舞台》を発動する罠カード。
相手に1枚ドローさせるデメリットは《王の舞台》の発動条件でもあるため、起点として採用したいところ。通常罠なので《トラップトリック》との併用も考えると良い。
《王の支配/Generaider Boss Room》
永続罠
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の「ジェネレイド」カードの効果の発動にチェーンして
相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。
その相手の効果は「お互いのプレイヤーは、それぞれデッキから1枚ドローする」となる。
限定的ではあるが、相手カードの効果を1枚ドローに置き換えることが可能。
関連動画
関連項目
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