デッキビルドパック(遊戯王)とは、遊戯王OCGの商品である。
概要
第10期から登場した遊戯王OCGの商品ラインナップの一つであり、第9期に展開されていた、ブースターSPの後継シリーズと思われる。
3つのテーマが新規・リメイクされた形で登場し、その収録されているテーマは全てOCGオリジナルのものになっている。
テーマの強さはまちまちでピンからキリまで存在するが、デッキビルドパックだけでベースが強く出来上がっているものもあれば、レギュラーパック産の後発カードを得て完成するテーマまで存在し、環境レベルのテーマが登場する場合もある。
また、シークレットレア限定カードは存在しない。(ウルトラレアのレアリティ違いとしてシークレットレアが収録されている。)
商品一覧
10期
スピリット・ウォリアーズ (2017年8月11日)
新規テーマである、「魔弾」と「天気」は新マスタールールでカードの位置の重要性を増したのに合わせて、位置と関係性の深いテーマになっており、後発カードも登場している。
既存テーマである「六武衆」の新規カード群として「影六武衆」が登場。
ダーク・セイヴァーズ(2018年2月24日)
新規テーマとして、「空牙団」と「閃刀姫」が登場し、特に「閃刀姫」は遊戯王OCGの低速デッキの概念に大きな影響を与えた。また、これらの2テーマは後発のカードも多く排出された。
既存テーマでは「ヴァンパイア」の新規カード群が登場。
ヒドゥン・サモナーズ(2018年8月4日)
新規テーマとして「プランキッズ」、「魔妖」が登場し、「プランキッズ」は少量の後発カードで環境レベルとなるまで完成し、「魔妖」は後発カードや関連カードが出続けている。
既存テーマでは「ネフティス」の新規カード群が登場し、リンク召喚と儀式召喚も組み込んだものに。
インフィニティ・チェイサーズ(2019年2月23日)
新規テーマとして上記3つが登場し、3テーマとも後発カードが出ていたものの目立って多く排出されているのは「ウィッチクラフト」だろう。
この中では「呪眼」が最も強力で、「閃刀姫」に続くデッキビルドパック産の低速テーマである。
ミスティック・ファイターズ(2019年8月3日)
新規テーマとして上記3つが登場し、いずれのテーマもいくつの後発カードによって大幅に強化されている。
特に「斬機」、「ドラゴンメイド」は多くの環境実績を持つ。
シークレット・スレイヤーズ(2020年3月7日)
新規テーマとして上記3つが登場し、発売してすぐ「エルドリッチ」が経戦能力の高さが評価され、多数の既存の制限系永続罠と共に組まれ、環境に君臨した。その一方で、後発カードの質についてはイマイチだった。
「アダマシア」は様々な岩石族関連やシンクロ・リンクモンスターを取り込めるため、こちらも環境で活躍した。テーマとしての後発カードは一切ないが、岩石族のカードは登場し続けていた。
「六花」は後発カードでの強化や、環境の流れで実績持つこともあり、2023年度での活躍が見込まれる。
11期
ジェネシス・インパクターズ(2020年9月12日)
新テーマとして上記3つが登場し、「ドライトロン」はデッキ内容の変化が激しい中、最適解が出てからは非常に強力だが、環境の流れで落ち込んだり出てきたりするピーキーさを持っていた。後発カードも多めではあるが、基本形自体は早い段階で出来てしまっており、ほとんどは採用クラスに至らなかった。
「イビルツイン」は登場時期からポテンシャルが感じられるものになっており、数枚の後発カードで完成した。
エンシェント・ガーディアンズ(2021年3月6日)
新規テーマとして上記3つが登場し、これらの3テーマは後発カード含めても、環境クラスには届かなかった。「溟界」は爬虫類族モンスター軸のテーマになっている。
「ベアルクティ」は「ドライトロン」と世界観を共有しているようで、2テーマ合わせたカードとして「ベアトロン」が排出されることになる。
グランド・クリエイターズ(2021年8月28日)
新規テーマとして上記3つが登場し、発売してすぐ「勇者」の出張性を利用したデッキが多く環境に君臨することになる。
「P.U.N.K.」、「エクソシスター」は後発のカードによって完成度が非常に高められ、環境経験を持つことになる。特に「P.U.N.K.」は様々な組み合わせが登場し、TCGでもその先行テーマの「Gold Pride」との組み合わせも評価されており、拡張性の高さを誇る。
タクティカル・マスターズ(2022年3月19日)
新規テーマとして上記3つが登場し、「神碑」はデッキ破壊がコンセプトにもなっており、早い段階からOCGのエクストラターンのルールを加味した戦術で環境に君臨する。
「ラビュリンス」は通常罠を利用したテーマになっており、後発カードで環境クラスに引き上げられた。
「ヴァリアンツ」は「ポジションチェンジ」や位置関係を取り入れたペンデュラムモンスターを中心としたテーマで、後発カードが大量に排出されることになっている。
アメイジング・ディフェンダーズ(2022年8月20日)
新規テーマとして上記3つが登場し、いずれのテーマもモンスターの展開としては中低速で戦うデッキになっている。
また、登場初期では非常に強力なテーマが環境を占めているのもあるが、ポテンシャルはあるものの、高い評価を得られてはいなかった。
どれもその後発のカードによって大幅に強化され、環境クラスに引き上げられた。
ワイルド・サバイバーズ(2023年3月18日)
新規テーマとして上記3つが登場。
「超越竜」は恐竜族強化になっており、既存恐竜族モンスターのリメイクのカードまで登場している。
「ヌーベルズ」は既存カード「ハングリーバーガー」に焦点を当てたテーマになっている。
「VS」は完全新規のテーマで、発売してすぐ環境での実績を持つが、この時期は環境の変化も著しく12期突入後はシェアを減らしている。
12期
ヴァリアント・スマッシャーズ(2023年8月26日)
新規テーマとして上記3つが登場。
「メメント」は過去の通常モンスターをリメイクしたモンスターが登場している。
「センチュリオン」はモンスターの永続罠化を介したシンクロテーマとなっており、「ヴァルモニカ」はペンデュラムモンスターを中心に構成されているが、ライフコントロールを利用して溜めたカウンターを使う特殊なテーマに。
関連項目
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