「バフ(buff)」とは、
- 「磨く」という意味の英単語。また、ここから転じて「練磨する」等の意味も持つ(「己を磨く」というフレーズを思い出してもらえればいい)。
- 「対象を一時的に強化する魔法・スキル・アイテム類、もしくはそれらを使った強化行為」を指すゲーム用語。
本記事では2.について記述する。
なお、各種バフを主な仕事とするロール(役割分担)を「バッファー(buffer)」と呼ぶ。これとは反対に、「対象を一時的に弱体する魔法・スキル・アイテム類、もしくはそれらを使った弱体行為」を「デバフ(debuff)」、各種デバフを主な仕事とするロールを「デバッファー(debuffer)」と呼ぶ。これは先述の「バフ」に「打消し・反対」を意味する接頭辞「de」を付けて作られた造語である。
由来
一説によれば、元々はMMORPG『エバークエスト(EQ)』のユーザーの間で使用されていた言葉だったとされる。PCの最大HPを増やす補助魔法が「緩衝」を意味する「Buffer」と呼ばれるようになり、そこから他の補助魔法もBufferと呼ばれるようになり、そしてそれが略されて「buff」となったという。[1]そしてそれが後にEQのみならずMMORPG全般で用いられるようになり、日本においてもMMORPGの影響を強く受けたRPGが徐々に出始めたことで浸透していった。
ただし、「buff」という言葉には前述した通り「練磨する」という意味合いもあるので、そこから連想して強化魔法を「buff」と呼称するようになったのではないかという説もあり、であればEQ以前のゲームなどでも使用されていたとしてもおかしくないのだが、現在のところ「EQ以前の用例」は確認されていない。
概要
- バフという言葉が生まれた頃は「各種ステータスを上昇させる」ことのみを指す言葉であったが、後年では「有益な状態異常・強化効果全般」のことも指すようになった。デバフについても同様。
- 効果の持続時間についてはシステムに大きく依存している。
- 効果が同じ物の重ね掛けや、「攻撃力アップと攻撃力ダウン」のような互いに反発しあう効果の扱いについては各タイトル毎に仕様がまちまちなので、徹底的に戦術を追及するならば事前の調査が欠かせない。
- 「装備品の強化」に関しては、一時的な強化であれば「バフ」だが、永続する強化は「クラフト」に分類される。
- 回復魔法のうち、「自動回復(リジェネ、FFのリレイズ等)」「オーバーヒール(一時的に最大HPを超えてHPが回復する)」はバフに分類されることが多い。「軽微な傷はリジェネで治し、空いた手で別の仕事ができる」「1回毎の回復量は低いが、トータル回復量から見たMP効率が良い」といった長所があるが、十分なリターンが来る前に戦闘が終わったり消されたりすると思ったような効果が見込めないので、使い分けが肝心となる。
- 『ドラゴンクエスト』シリーズの「いてつくはどう」のような、バフやデバフを打ち消す効果のある魔法・スキル等が登場するゲームも多い。
- デバフのうち、「行動を阻害する」物に関しては「クラウドコントロール(「集団制御」の意)」とも呼ばれている。
関連動画
関連項目
- ビーフアップ(上方修正) / ナーフ(下方修正) / エラッタ(誤記・テキスト修正)
- ゲーム
- ステータス
- 魔法 / 呪文 / スキル / アイテム
- スーパーロボット大戦シリーズ
- ドラゴンクエストシリーズ
- ファイナルファンタジーシリーズ
脚注
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