ニビル(Nibiru)とは、オールトの雲からやってきた巨大彗星、若しくは小惑星のようなものである。
概要
ある天文学者と名乗る人物(「危険のため名は明かせない」とのこと)が、2011年9月11日に地球に到達するとの危険性を警告した超巨大彗星のようなものであるらしい。
2011年8月11日現在の座標は LEO, ELENIN 11 HOURS 21 MINUTES, 15.36 SECONDS. + O3 DEGREES 36FT, 26.6″
ちなみに、質量は木星のようなものの約4倍らしいが、なんでそんな巨大な天体のようなものが今まで発見されなかったのかというと、赤外線か何かでないと見えないらしく、一般人(その一般人っていう範疇がどの位のひとたちなのかは知らないが)は見ることすらできないらしい。
あまりにも胡散臭すぎて、最初はオカルト誌でしか盛り上がってなかったが、なんでかワシントンポスト紙でも「地球衛星軌道を周回中のIRAS(3カ国共同の赤外線観測衛星=1983年11月冷却材売り切れのため閉店しますた)がオリオン座方向に巨大天体を発見した」とか、NASAでも冥王星の彼方に巨大な天体を発見し、「惑星X」と命名したとか、にわかに著名どころが活気づき始めた。個人的にはコップ座方向とかエリダヌス座方向とか馴染みのない星座にしておいたほうがリアリティが上がって良かったんじゃないかと思う。
ちなみに、衝突しなくても関連動画の如くであるから、強烈である。
そんでもって、冥王星軌道より遠くにある惑星が一ヶ月で来るってことはメチャクチャ速い天体である。
しかし、今年(2011年)には来ないかもしれない。理由は来年(2012年)がマヤ暦が終わる周期だからそれに合わせてこようかな?だそうである。
その程度の理由ならこの惑星っぽい物の今後のスケジュールは、震災や停電の影響で少々到着が遅れるかもしれないし、落雷で信号が故障したために脱線しちゃうのかもしれない。
要するにトンデモ科学である。
関連動画
その他のニビル
ゼカリア・シッチン
シッチンは古代メソポタミアのシュメール文明の粘土板を解読し、太陽系にはニビルと呼ばれる12番目の惑星が存在すると主張した。
シッチンの主張したニビルは3600年周期で地球をまわる惑星であり、そこには地球文明を大きく上回る地球外生命体アヌンナキが存在している。彼らはニビルが地球に接近するごとに地球の資源を採掘するために飛来し、そして採掘のためにサルに遺伝子改造を施し新たな種を作ったといわれている。その種こそ、現在の人類である。
この事実はシュメール文明の神話にも語られており、シッチンにのみそれが解読できる。
もちろんトンデモ科学である。
パナウェーブ研究所
2003年に日本でスカラー波による攻撃を受けているという主張をし、白装束でキャラバンをつくり大移動を披露したパナウェーブ研究所も、ニビルの接近を主張していた。
なお、現在でも公式サイトでニビルの危険性を主張している。→パナウェーブ研究所公式サイト
ただし、パナウェーブ研究所が主張しているニビルの接近は2003年のことであり、2011年、あるいは2012年に接近している惑星に関しては取り立てて主張している様子はない。
いうまでもなくトンデモ科学である。
関連項目
- 2
- 0pt