ニーダーザクセン州(Land Niedersachsen)とは、ドイツ連邦共和国を構成する16連邦州のひとつである。ドイツ北西部に位置する。
概要
ニーダーザクセン州は、ドイツの北西部の北海沿岸から南にかけての一帯を主たる領域とする州である。州の名称は「低地ザクセン」に由来しており、比較的標高が高いザクセン州に比べると、圧倒的に低地帯が領域を占めている。ただし、州南東部にはそれなりの高地もある。
ニーダーザクセン州は、その北はシュレスヴィヒ=ホルシュタイン州およびハンブルク州と、東はメクレンブルク=フォアポンメルン州、(わずかに)ブランデンブルク州およびザクセン=アンハルト州と、南はテューリンゲン州およびヘッセン州およびノルトライン=ヴェストファーレン州と接しているほか、その西はオランダとの国境を成している。さらに、ブレーメン州を取り囲むような形になっている。ドイツの連邦州としては、最も多くの州と接している州である。
いわゆるメルヘン街道が通り、中世以来の古い都市が多く残されている反面、フォルクスワーゲン(VW)の工場なども立地している。また、北海に浮かぶ東フリースラント諸島の島々から、山間の鉱山町までの多様性を窺い知ることもできるなど、じっくり探索してみるだけの価値があると言えよう。
主要都市
人口10万人を超える都市は次のとおりである(2012年現在、人口の多い順に配列)。なお、大百科に記事のある都市については、これを太字とした。
- ハノーファー(ハノーバー)(Hannover):約53万人、ドイツ第13位、州都
- ブラウンシュヴァイク(Braunschweig):約25万人、ドイツ第27位
- オルデンブルク(Oldenburg):約16万人、ドイツ第48位
- オスナブリュック(Osnabrück):約16万人、ドイツ第49位
- ヴォルフスブルク(Wolfsburg):約12万人、ドイツ第59位
- ゲッティンゲン(Göttingen):約12万人、ドイツ第64位
この外にも中小規模の都市が数多く存在する。いわゆるメルヘン街道沿いのハーメルン(Hameln)、エリカ街道やリューネブルガー・ハイデの出発点となる塩の町リューネブルク(Lünebuirg)、19世紀に整備された軍港都市ヴィルヘルムスハーフェン(Wilhelmshaven)、中世の古都にして鉱山で栄えた世界遺産都市ゴスラー(Goslar)、同じく世界遺産を擁するヒルデスハイム(Hildesheim)など、色々な町が見られる。
世界遺産
関連項目
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