ハナタラシ(Hanatarash)とは、いろんな意味で伝説のバンドである。
概要
1982年に大阪で結成されたノイズバンド。山塚アイ(EYヨ)以外のメンバーは流動的でほとんど彼のソロプロジェクトである(一時期のメンバーには山本精一もいた)。音楽性としては終始爆音のノイズミュージックであるが、そういったものよりもライブでのやりたい放題ぶりが話題を呼んだ。正確な真偽は不明であるが、有名なものとして以下の伝説が挙げられる。
- 観客席にガラス板・ビール瓶・ドラム缶・鉄クズを投げつける。
- 金属スクラップを大量に持ち込み、チェーンソーで切る。
- 誤って自分の太ももを切る。
- 客席に灯油をまいて火をつける。
- チェーンソーで動物の死骸を切り刻み、客席へ投げつける。
- チェーンソーで客を追いかけ回す。
- サイキックTVが来日した時前座となる予定だったが山塚が会場にダイナマイトを持ち込んだため主宰者判断で中止となる。
- ユンボでライヴハウスの壁を壊しながら会場入り。
- 会場の備品をほぼ全て破壊。
- ガソリンをライブハウスの床にまき、火をつけようとしてとめられる。
- 入場料10万円のライヴを決行する(観客はゼロ)。
- 「当該コンサートの開演中にいかなる事故が発生し危害が加わろうと主催者側に何ら責任がないことを誓約いたします」と、観客に誓約書を書かせたうえでライブを行う。(ちなみに民法上何の効力も無い)
- CDジャケットが死体。
- 最終的にほぼ全てのライブハウスを出禁になり活動停止。
活動停止後もリリースを重ね、最終的に1985年から1996年の間に5枚のアルバムと2枚のライブアルバムを発表。ほとんどは既に廃盤になっている上、山塚の意向で再販予定もないため手に入れるのは非常に困難となっている。
余談であるが、当時ステージにハンマー、ドリル、鉄板、コンクリート片などを持ち込み使っていたバンドは彼ら以外にもいたらしく、その他に乱闘・ストリップ・脱糞まで行ったバンドも存在する。これらの奇抜な行動は一種のパフォーマンスとして捉えられていたようであるが、その中でもハナタラシは群を抜いていた。
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