ビッグ・シールド・ガードナーとは、漫画「遊☆戯☆王」に登場するカードである。
概要
武藤遊戯(闇遊戯)が使用する四つ星モンスター。攻撃力100、守備力2600で、下級モンスターとしては破格の守備力が特徴。
初登場はバトルシティ編のVSパンドラ戦。
パンドラの「ブラック・マジシャン」に対して守備表示で召喚されたが、パンドラは「エクトプラズマー」でダメージを与えてきたため防御できず、最終的に「悪魔の天秤」で破壊された。
VSマリク(人形)戦では、その高い守備力によって「オシリスの天空竜」の召雷弾を耐えた。次のターンには戦闘破壊されたが、壁としての役割は果たし、次のターンに遊戯の勝利をもたらした。
その後も遊戯の壁モンスターとしてたびたび登場。性質上、派手な活躍を挙げることはなかったが、相手の攻撃を耐えて生け贄を確保したり、堅実に役目を果たしていた。強力モンスターに倒されるだけのことも多かったが、このカードがいなければそのまま負けていたのであり、高守備力で相手にこのカードを倒すことを強要させる意味なども考えれば、地味だが活躍したカードと言える。
アニメ版「闘いの儀」では、アテムが使用。OCG仕様に修正されている。
自分の望んだカードがドローできるというアテムの能力を示すものとして、アテムはドロー前にこのカードの召喚を宣言、見事に引き当てて守備表示で召喚された。これに対し、遊戯はまず「デーモンの召喚」でこのカードを攻撃することで表示形式を変えさせ、続けて「カース・オブ・ドラゴン」で攻撃することで破壊した。
壁としての役目は果たしたが、デメリットをつかれてアテムは大ダメージを受けている。
漫画Rでも登場している。
天馬夜行からは「レベル4で最高の守備力を持つモンスター」と評されていた。
OCG版
「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ5 エキスパート1」(2001年7月5日発売)の同梱カードとしてOCGに登場。
効果モンスター
※「決闘王の記憶-決闘都市編-」収録のカード(15AY-JPB14)による
星4/地属性/戦士族/ATK 100/DEF 2600
フィールド上に裏側表示で存在するこのモンスター1体を対象にする魔法カードが発動した時、
このカードを表側守備表示にし、その魔法カードの発動を無効にする。
また、このカードは攻撃された場合、ダメージステップ終了時に攻撃表示になる。
裏側表示のときに対象に取る魔法への耐性が与えられたが、攻撃を受けると攻撃表示になるデメリットが付加された。
裏側表示のときに対象に取る魔法カードを受けた場合、それを無効にできる。「精神操作」などに強いのはうれしいが、対象を取らないものやモンスター効果などには意味がないので過信はできない。
守備力は下級アタッカーはおろか上級モンスターやランク4程度のエクシーズモンスターくらいは防げるほどにあるが、攻撃表示になるデメリットのために安定して防御できないのが難点。防御が目的ならば戦闘破壊耐性を持つモンスターのほうが確実である。
このカードを使う利点は、貫通効果に強いことか。セットされたこのカードを低守備力の破壊耐性持ちモンスターやリバースモンスターと相手が誤認して攻撃を仕掛けてきた場合、反射ダメージを与えられる。「迅雷の騎士ガイアドラグーン」にも耐えられる守備力の高さを持っている。
しかし、いくら守備力が高いとは言っても、下級・上級モンスターの範囲での話であり、最上級モンスターレベルになるとこのカードの攻撃力を越えるのも難しくない。シンクロ・エクシーズ召喚などが充実した今ではデメリットを利用される以前に、単純に高攻撃力のモンスターに倒される可能性もある。
そもそも現在の環境自体がゆっくり防御しながら上級モンスターを出すよりも、1ターンで一気に展開することのほうが多いため、このカードを入れるくらいならば展開補助になるカードや能動的に相手モンスターを戦闘破壊できるアタッカーを入れるほうに傾きやすく、このカードのような防御カードは現在の風潮に向いていないかもしれない。
常に守備表示になる「レベル制限B地区」や、デメリットを無効にできる「スキルドレイン」とは相性がよい。
元々の守備力が高いので、守備力を倍にする「D2シールド」でさらなる反射ダメージを狙ってみる手もある。
「最強の盾」や「反転世界」などで高い守備力を攻撃力に変換すれば、そのままアタッカーとして活躍可能。この場合「D-HERO ディフェンドガイ」でも同じことができ、向こうのほうが守備力は高い。
実際にするほどの価値があるかはともかく、いろいろとやることはできる。
同じレベル4で、このカードより守備力が高い「D-HERO ディフェンドガイ」(DEF/2700)も存在する。向こうは相手にドローさせるデメリットがあるため、長時間の維持には向かない(維持したくない)。一方で単純な防御性能では、表示形式変更のデメリットがない向こうのほうが勝る。
初出のゲーム同梱版とそれ以降ではイラストが違う。
初出のものは肩の部分が滑らかで、目も黒く塗られているが、再録版では肩が筋肉質になり、目は赤く塗られている。
その他の作品において
ゲームDMシリーズでは、「遥か昔、100万もの大軍を防いだと言われる伝説の盾」というテキストが与えられている。なぜか盾を持つ戦士ではなく盾自体の説明になっている。
また、同シリーズでは原作通りの通常モンスターになっているが、OCGより先にリリースされたGBC「遊戯王デュエルモンスターズIII 三聖戦神降臨」では、レベルが4と低い上に、デッキ投入コストも少なく、融合パターンが非常に豊富な戦士族の為、融合素材モンスターに利用されやすい等々、作中きっての壊れモンスターの一体として恐れられており、同じくDMIIIにて破格の守備力を持つ「闇暗ましの城」と共にデッキに3枚積みしているプレイヤーが非常に多かった。
そんな事もあってか、以降のゲームDMでのこのカードの扱いは、召喚の際に2体以上の生け贄を要するレベルに変更されていたり、召喚条件こそIIIと変わらないが投入コストがとんでもなく高い数値に設定されたりと、IIIで猛威を振るったカード群に対するバランス調整が見られている。
関連動画
関連静画
関連項目
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