マーダとは、『ZOIDS』シリーズに登場する恐竜型(オルニトレステス型)小型高速歩兵ゾイドである。
機体解説
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ゼネバス帝国が最初期に開発した第一世代の小型恐竜型戦闘歩兵用ゾイド。
主な武器は背部の電磁砲および多連装ミサイルポッドで、これらは任務や状況に合わせて換装が可能になっている。それでいて軽量そうな見た目に反して当時としては結構な重装甲だったらしく、パイロットの生存性も高い。
何より優れていると言えるのがその運動能力と機動能力であり、標準的な最高速度も450km/hと極めて超高速で、さらに搭乗者の負担を減らすためとして搭載されたVTOLノズルによるマグネッサーホバリングシステムを使用した場合だと一気に500km/hにまでその限界速度を引き上げる事が可能になっており、単純な高速性能においてはその後に生み出されたどの次世代機にも引けを取らない。
帝国軍機甲部隊の中核的存在として運用され、突撃戦用のEMZ-3モルガ、電子戦用のEMZ-2ゲーター、砲撃戦用のEMZ-4ゲルダーなどと並んで帝国軍の主力歩兵機となってヘリック共和国軍と初めて激突した。
しかし、僅か1年足らずで新型機が旧型機になるというゾイド開発サイクルの中で、このマーダもまたあっという間に旧式化して行き、次世代のゾイドが開発されるやそれ以降は予備戦力として扱われる事になった。
それでもガイロス帝国によって接収、その後にモスボールされていたと思しき本機種が暗黒大陸戦争において臨時の戦力として使用されていたとされる。
余談だが、一部のゾイドファンの間では旧式機でありながらその圧倒的なスピード設定から大雑把に陸戦ゾイドの中で比較しても現行最速クラスのゾイドであるエナジーライガー(660km/h)およびライガーゼロファルコン(560km/h)に次ぐ超高速ゾイドおよびゾイド界の初代スピードキングとして評価されている。
劇中での活躍
バトルストーリー
ZAC2031年ロールアウト。ゼネバス帝国軍の第一世代ゾイドとして生み出され、同帝国軍の主力機第一号となる。
具体的な活躍シーンなどはあまり無く、スチール写真で他の小型ゾイドとの戦闘シーンが描かれる程度で、戦争が中盤に差し掛かった頃には出番はほとんどなくなっていった。
しかし、ガイロス帝国がゼネバス帝国を吸収した際に本機も一部接収されたようで、ZAC2101年の第二次暗黒大陸戦争においては暗黒大陸を進撃する共和国軍と迎え撃つべく他の旧型機と共に引っ張り出されて一時的に戦線復帰する事になったらしい。
アニメ
主な機体バリエーション
- マーダTS
ガイロス帝国軍がかつて接収したマーダをZAC2059年に発生した磁気嵐に対応させた改造機。
内部にディオハリコンを組み込んだガイロス仕様機にさらにヘリック共和国が開発したスラスターシステムを試験的に導入して完成させたもので、これにより完全ではないものの磁気嵐の所為で低下したマーダの高速性能を取り戻す事に成功したとされる。
関連動画
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関連項目
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