七五三とは、7歳・5歳・3歳の子供の成長を祝う日本の行事である。
曖昧さ回避
概要
毎年11月15日前後に行われることが多く、子供が着物姿で神社に参拝したり祈願してもらったりする祭。
男子は3歳と5歳、女子は5歳と7歳に行くというのが基本。
とされるが、当時は時期の指定はなくバラバラに行われていた。
江戸時代に入ると縁起が良いとされる3・5・7の数字の歳に合わせて祝うようになっていったと考えられる。
昔の日本では「7歳までは神の子」とも考えられていたため7歳となったとも言われているが、「7歳までは神の子」という言葉の存在自体が近代以降の俗説にすぎないという指摘もある[1]。
ただ、当時は幼児死亡率も高く、今のように7歳まで子供が生きるということは(比較的)困難であったため、七五三に込められた祝福の意味も大きかったのではないかと思われる。
江戸時代や明治時代初期には「七五三」と呼ばれておらず「子供の祝い日」などと呼ばれていたが、明治20年ごろから「七五三」という言葉が広まり始め[2]、次第に広まっていったと考えられる。
近年では着物を持っていない家庭が多数のため、貸衣装や着物レンタルの業者が利用されることが多い。また、写真スタジオで記念写真を撮ってもらうこともある。
また、子供が千歳飴と呼ばれる長い棒状の飴をもらうことが多い。これも江戸時代に始まった風習とされる。
なお、着物を着る機会がある日ということで、七五三が行われる11月15日は「きものの日」ともされている。
関連静画
関連項目
脚注
- *柴田純「"七つ前は神のうち"は本当か―日本幼児史考」、国立歴史民俗博物館研究報告 141、p.109-139
- *丸塚花奈子「明治・大正・昭和の七五三祝い着に求められたもの―近代化がもたらした変化」、共立女子大学家政学部紀要 64、p.25-38
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