人間昆虫記とは、手塚治虫が秋田書店の『プレイコミック』で1970年5月9日号から1971年2月13日号にかけて連載していた漫画である。
概要
高度経済成長や泥沼化したベトナム、中国の文化大革命、新左翼同士の反目などの混沌とした時代を背景に、カレル・チャペックの『虫の生活』を思い浮かべて執筆された、欲望の赴くまま才能ある人間からその技能を奪い取り破滅に導いては寄生する相手を次々と変え、まるで虫が脱皮を繰り返すが如く様々な分野で活躍するマキャベリストな女性・十村十枝子を主人公としたピカレスク漫画。
多彩な手塚漫画の中でもひときわ陰鬱な作風で知られる。読後は落ち込んでしまうこと間違いなし。
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