全角とは、コンピュータ上における日本語仕様の文字の通称である。
概要
逆にコンピュータの基本の文字となる英語圏で使われる英数記号を半角と呼ぶ。
全角にはひらがな、カタカナ、漢字はもとより、半角のアルファベット、ローマ数字、括弧を全角用にしたものが存在する。
かつて全角は2バイト、半角は1バイトの文字であると理解するのが一般的だったが、文字コードが多様化した今は事情が異なる。ちなみに最近主流のUTF-8では全角は3バイト、半角は1バイトである。
日本では英数記号を入力する際は半角を使わず全角を使うことを推奨されることが多い。特に何らかの個人情報を登録する場面では顕著である。
これは全角と半角が混在するとプログラムの処理において不都合が発生しやすいためである。
また、全角は幅が等しい文字(等幅フォント)であるため書籍など文字の配置に気を使う媒体において整形しやすくなるというメリットがある。
本来全角英数記号は半角英数記号を真似た別物であり、制約を技術と工夫で簡単に越えられる昨今は使わなくてもよいのだが、過去のコンテンツとの互換性、そして手間隙をかけずにすむという簡便さ、さらに慣れ親しんだ者らの惰性からいまでも幅広く使われている(使わせている)。
職場によっては一定量以上の文章を作成する場合に半角英数記号を使うことを禁止する上司さえもいる。
プログラムを組む際に全角英数記号はプログラムそのものを構成する文字として使用できない。半角と間違って入力したまま実行しようとするとエラーになる。それゆえ手違いで混入してしまう可能性があるとして疎まれる存在であり、全角英数記号を毛嫌いしているプログラマは多い。ただしこれはプログラムを組む際の混入を嫌っているためであり、文章を作成する際はやはり全角英数を使うことが多く、徹底的に使用を避けるという者はほとんどいない。
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