北朝鮮による日本人拉致問題とは、北朝鮮によって数多くの日本人が拉致されている現在継続中のテロ事件。一般的に拉致問題という場合、このことを指すことが多い。
概要
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日の指導の下、北朝鮮工作員や土台人、よど号グループなどによって、多数の日本人が北朝鮮に拉致されている国際テロ事件。1970年代に始まって現在も継続中である。被害者は政府が公式に認定している17名
の他、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案に係る方々として883名
が存在している。
北朝鮮はなぜ日本人を拉致したのか
武力行使を辞さぬ形で朝鮮半島を統一することを標榜してきた北朝鮮は、韓国に侵攻した朝鮮戦争後の1960年代から韓国に対する諜報活動を活発化させている。韓国による北朝鮮工作員への警戒が非常に厳しくなったことで、在日韓国・朝鮮人らを抱き込んで韓国に入国させる形で工作活動が困難になってきた。そこで北朝鮮は日本人に成り済まして工作員を韓国に入国させる方法を取るようになった。日本のパスポートは世界の殆どの国々に容易にい出入国することが出来るため、世界各地での工作活動に有効に活用することができるということもあり、そのために日本人を拉致して工作員や教育係に洗脳、あるいは背乗り等が行われるようになってきたのである。
また特定失踪者問題調査会
の調査結果では、拉致されたもしくは拉致された疑いが濃厚な者が失踪前に従事していた職業を詳細に調べた結果、印刷工、医師、看護師、各種の技術者といった、北朝鮮が国際的に立ち遅れている分野を担う職業に集中していることが判明している。一口に拉致といっても、全ての被害者が直接的な暴力手段を取られたというわけではなく、これらの特殊技能を持った拉致被害者には、日本人の配偶者を与え、家族を人質とすることにより、脱北させないようにするために、日本人を拉致した例も、多数あるのではないかとの指摘もある。
関連動画
関連項目
- 特定失踪者
- 拉致対策本部
- 北朝鮮/朝鮮民主主義人民共和国
- 朝鮮総連
- ブルーリボン
- 救う会
- 特定失踪者調査会
- 朝鮮半島の関連項目一覧
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