|
台湾鉄路管理局とは、台湾の国有鉄道幹線を運営する政府機関である。略称は「台鉄」「鉄路局」「路局」。国有のため「台湾国鉄」とも通称される。
概要
戦前の「台湾総督府鉄道」から引継ぎ、日本の国鉄(現JRグループ各社)在来線と同じ軌間1067mmの鉄道を保有、運行し、日本時代から受け継いだ蒸気機関車と鋼製客車から、イギリス、イタリア、南アフリカ製の特急電車、現在の新型振り子式特急「タロコ号」「プユマ号」まで、いろんな国で生産した車両を使用することが特徴であり、JRと比べると独特な雰囲気を醸し出している。
近年の主力車両(近郊形電車と「PP自強号」こと特急用プッシュプル列車)は韓国製が多いが、故障多発とメーカーのアフターフォローの悪さにより韓国側の新車両入札が禁止され、振り子式特急「タロコ号」用の車両は日立製作所、近郊形電車のEMU700系は日本車両と台湾車両で作られた車両である。
なお、台湾新幹線(台湾高鉄)の運営者は「台湾鉄路管理局」ではなく、「台湾高鉄株式会社」である。JRのように同時に在来線と新幹線を運営してはいない。そのためいわゆる「並行在来線」区間でも在来線特急が存続し、料金の安さを武器に新幹線に対抗している。
観光資源となっている阿里山森林鉄路は国有で、運営者はかつて農業委員会林務局嘉義林区管理処であったが、2009年6月19日から宏都阿里山国際開発会社が運営する形になった。だが、宏都阿里山が運営していたとき、いくつの災害で阿里山森林鉄路が余儀無く中断され、復旧することを断念した。結局、2010年3月22日に契約を解き、林務局が再び阿里山森林鉄路を運営再開し、国有化された。
関連動画
関連項目
- 2
- 0pt