大本営とは、
- 戦前、戦時中に設置された機関のこと。「松代大本営の跡地」
- ロシア帝国軍、ソ連軍の統帥機関「スタフカ」のこと。
- 1が大東亜戦争末期、過大に戦果を発表したことから転じて、物事の当事者や権力者が自己に有利なように言ったり、過大に言ったりしていて信用できないこと。しばしば「大本営発表」とも言われる。「彼女の言うことは大本営発表なので誇張されているのだろう」「ありゃ大本営だから誰も信じちゃいないよ」
- また、スポーツ新聞に於いて、その新聞社の持っている球団や贔屓球団に関する記事も大本営発表呼ばわりされることもある。「大本営発表だが今年もバースの再来が来たらしい」
概要
戦時下に於いて、天皇の統帥権を補佐し海軍と陸軍を統括するために置かれた機関。
有名なのは大東亜戦争下に置かれたものだが、日清戦争や日露戦争下に於いても設置された。なお、日̪支事変は事変であって戦争ではないから当初は置かれなかったが、法を改正して置くようになった。基本的には東京に置かれたが、日清戦争の際には広島に置かれ、大東亜戦争末期には連合軍の上陸などに備えて松代大本営が計画された。
この機関が発表する戦況の公式発表が「大本営発表」である。この大本営発表がしばしば、ミッドウェー海戦以降は戦果を誇張して発表したり、逆に日本側の被害は軽微であるかのように発表することが横行したため、(国民の士気を下げないためだとかいろいろ事情があったとはいえ)戦後国民を騙し続けたと非難され、そこから転じて、権力者や物事の一方の当時者の発表や本人の自称であって、誇張されていて信用できない様を「大本営」「大本営発表」ということもある。
・・・ただし、虚偽や誇張を報道することはそれより前の日露戦争時からあったし、しばしば「国民は騙され続けた」などと言われ当時の国民は戦況について知らなかったかのように言われることもあるが、当時から結構な数の国民は「こりゃウソやろ」とづいていたようだ。
大本営発表の種類
- 大本営陸海軍部発表 - 大日本帝国陸軍と大日本帝国海軍合同の発表
- 大本営陸軍部発表 - 大日本帝国陸軍単独発表
- 大本営海軍部発表 - 大日本帝国海軍単独発表
- 大本営発表 - 1942年1月以降は陸軍・海軍が統合、発表するようになった
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関連項目
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